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僕は僕のまま

作者: riira

 あの日手を伸ばしていたら、今頃僕と君はどうしてたのかな?


 君の手の感触すら思い出せない僕が何を考えているんだろう。



 遠くなる君を見た僕の声にならない叫び声が君の声をかき消した。


 そのとき君はなんて言っていたのかな?



 また同じようなことが起きたら僕はちゃんと君に手を伸ばせるのかな。


 きっと出来ない。


 あんなことが起きても、僕は何も変わらない。



 どれだけ時間は経っても、僕は変われない。


 いつまで経っても僕は、僕のままなんだ。

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