第三話 始業式の日常
更新が遅れて申し訳ないですf^_^;なのでちょっと長めになりました。
「なぁ、なぁ美〜緒〜」
「………」
「美〜緒〜ちゃ〜ん」
「………」
「ぐっ、ぐすっ」
「わかったから泣くなよ幸樹」
どうも、真面目に始業式に参加してるのに幸樹に話しかけられうんざりしてる主人公の美緒です。
(何でこいつはいつもこうなのだろうか)
少しはおとなしくというものが出来ないのだろうか
「で、何なんだ幸樹?」
「今日の始業式の最後に新しい理事長の紹介があるらしいぞ」
「へぇ〜。まぁ、どうせ年寄りだろ」
「それが違うんだって!!若い女の人らしいんだ」
「ふ〜ん」
「何だよ、興味ないのか?」
「まぁオレにはあまり関係ないしな」
「面白くない反応だな〜美緒ちゃんは」
「ちゃん付けは止めろ!!何度言ったらわかってくれるんだろうな〜。ねぇ、こ・う・き君?」
ゴゴゴゴゴゴ
(み、美緒の後ろに修羅が視える)
『生徒会長からの挨拶』と、司会をしている生徒会委員の人が言った途端に周りの話し声が無くなった。美緒も殺気を消しステージ上にある台へと意識を向けた。
(た、助かった〜。美緒の奴マジで恐かったぞ)
(そういえば、棗姉は新しい理事長のこと何か知ってるのかな?なんか嫌な感じが)
そんなことを二人が思っている内に棗が壇上に上がった。
(あ、みー君見っけ〜。可愛いな〜もう)
と、思っている間も決まりきった挨拶を述べ壇上を後にする。
『では、式を終了する前に新しい理事長の紹介と挨拶をお願いします。』
新しい理事長が壇上へと上がる。
「!?」
思わず自分の眼を疑ってしまう。信じられなかった。
「なぁ、あの人美緒のお母さんじゃ……」
何故、新しい理事長として来たのかわからないが
(嫌な予感的中かぁ)
と心の中で呟いた。「あはようございます。新しくこの鳳虎学園の理事長に成りました。倉持 麻那です。どうぞよろしく。」
棗姉を見ると何も聴いてなかったようで眼を丸くしている。
(棗姉も知らなかったのか)
なら自分が知り得るわけがない。
生徒会長ということもありいろんな情報を知っている。
それこそ、盗聴器でも仕掛けてるのではないか?というくらいだ。
理事長もとい母が壇上から降りる。
否、途中で止まった。「あ、みーちゃんとなっちゃんはこれが終わったら理事長室に来るように」
と、言って理事長室へと帰って行った。
「はぁ〜」
溜息がでる。また厄介な。そう思うも式の後母に逆らう訳にいかず理事長室へと向かう。
(頑張れオレ!!)
自分を励まし、途中で棗姉と合流し足速に進む。
美緒=み 棗=な 麻那=まみ「なんか母さんまで出て来てこの先どうなるんだろう」 な「安心しなさい所詮は理事長よ。そうそう出番なんてないわ」 ま「なっちゃんたら酷いわ。おょょょ」 み「棗姉いくらなんでも酷いと思うよ」 ま「あぁ、なんて優しいのかしら。さすが私のみーちゃんね!!お礼にちゅ〜してあげる」 み「いらないから離れてよ」な「そうよさっさと離れなさい!!いくらママでも許さないわよ!?」 ま「もう、しょうがないわねぇ〜」 み「はぁ〜。もう疲れたから今回はこの辺で、じゃまた」な「じゃまたねぇー」 ま「それじゃまた〜」