プロローグ
ピピッピピッピピッ
カーテンの隙間から朝の光が顔を照らす。
「ん〜〜…」
ピピッピピッピピッ
さっきからうるさい物に疎ましく思いながらもいつも通り手を伸ばす。
カチッ、と音が止む。
おはよう。オレの名前は倉持 美緒女の子みたいな名だけれどれっきとした男だ。私立鳳虎学園生徒数二千人のマンモス高に通っている高校二年である。そして、先ほどからの違和感というか奇妙な布団の中をチェック!!
「………」
そこには本来あってはならないもの、いや居てはならない者が居たのだ。
「な、何でオレの布団の中にいんの!?棗姉!!」
「ん〜、みー君もう少しだけ〜」
「つーか早く起きろ!!そしてどうやって入ってきたの!?」
「ふふっ、私にできないことはないわ」
「はぁ〜〜〜」
嫌でも溜息がでて来てしまう。
(この姉はぁ〜)
また心の中で溜息。
そうだ紹介しよう。
この奇怪なことをしていた人は一つ上の実の姉である。
名前は倉持 棗同じ学園に通う高校三年である。学園一の美少女と言われるだけはあって容姿端麗、おまけに頭脳明晰、スポーツ万能、生徒会長も務めるという非のうちどころのない完璧超人なのだが、欠点というか問題が一つだけ……なんつーかブラコン?って言うの?それさえなければ尊敬できる自慢の姉なのだが…。
「ねぇみー君、今私のこと考えてなかった??ねぇ、ねぇ!!」
嬉々として聴いてくる姉。(棗姉微妙に鋭い)
「あっ、みー君早く準備しないと遅刻しちゃうよ??」
「や、やばい!!もうこんな時間かよ!!!」
(あ〜、朝からほんと疲れる〜)
初めて書く小説です。まったり更新で頑張りますので、感想・評価などしていただけると嬉しいです。