また会える日まで 中学生までの記録
雨が降りそうで降らない天気_____
その日彼はやってきた。
私は中原 りか小学5年生今日は転校生がくるらしい。
女子も男子も新しい異性の転校生が来るのを楽しみにしているらしい。
先生「今日はみんなお待ちかねの転校生を紹介する。」
みんなはいよいよだとざわつき始めた。
ガラっ
ドアが静かに開いて教室に入ってきたのは、男の子だった。
肌は白く眼はくりくりしてるが光で反射して一瞬瞳が赤く見えた。髪は茶色で身長が少し低くて
かっこいい男の子っていうよりはかわいい男の子だった。
クラスの女子は黄色い声で叫んでいた。
私は興味がなかったので窓の外から門のほうを見ていた。
この時間に門を見てるとひとりの男の子がいつも遅れて登校してくる。
彼の名前は嶋崎 拓斗同じクラスで遅刻ばかりする
でも、私の好きな人でもある。
見た目は怖くて取っつきにくいけど、
私がやんちゃな男子にいじめられてるといつも助けてくる。
ホントはとっても優しんだと思う。
そんなことを考えていると、私の隣の空いてる席に転校生が座ろうとしていた。
すると転校生と目が合った。
「俺、宮田 光。さっき俺の自己紹介聞いてなかっただろ。よろしくな。」
「よろしく」
私は一言そういうとまた窓の外を見た。
どうやらもう嶋崎君は校舎に入ったみたいだ・・。
ガラっ
乱暴にドアを開けて嶋崎君が教室に入ってきた。
嶋崎君の席は私の前で座る前に目があった。
「よっ、中原、はよ。」
嶋崎君はにこっと笑って挨拶してくれた。
「お、おはよう////」
たかがあいさつでこんなにも照れてるのはおかしいのかな・・・
そのあと嶋崎君は先生にこってり叱られていた。
私は特定に一緒にいる女の子の友達はいなくて嶋崎君といつも話したりしていた。
そしてその日も嶋崎君と一緒に帰って家について私は宿題を教室に忘れてたことに気づいて、
学校はそう遠くなかったので取りに行くことにした。
「確か鞄に一度入れた気がするんだけど・・・・」
学校いつくと、
もう夕方で教室の電気がほとんど消えていた。そんな中私の教室だけ、明かりがついていた。
光side
雨が降りそうで降らない天気____
俺は彼女の学校に転入した。
正直新しい学校なんてどうでもよかった。
俺はある秘密を持っている。同じ秘密を持つ彼女もいる。
でもこの学校で君に会ってこんなにも人生に花が咲くなんてこの時の俺は思ってなかった。
先生に合図をされて、そっとドアを開ける。
前に立って大勢のクラスの人の中からとても独特の存在感がある子が目についた。
「初めまして、桃ケ丘小学校からいました。名前は宮田 光です。よろしくお願いします。」
お辞儀をして顔を上げるとそのは興味なんかないって顔して窓の外を見ていた。
偶々俺の席は彼女の隣だったので挨拶ともう一度自己紹介をした。
それでもよろしくと一言だけでまた窓の外を見た。
さっきからほかの女子はうるさいのにこの子だけはそうじゃなかった。
ガラっ
急にドアが乱暴にあけられた。
入ってきたのは怖い顔だが整った顔をしている男の子が入ってきた。
そいつは彼女の前の席に座り、彼女の顔を見て挨拶をした。
彼の顔からは想像もできないようなやさしい笑顔で。
すると彼女は、頬を少しピンクにして照れながら挨拶を返していた。
おいおい、、俺と全然違うじゃないか・・・・・
もしかてあいつが好きなのか?
なんとなく彼女を知りたくて俺はHR前彼女がトイレに行った隙に彼女の鞄から今日出された
漢字の宿題を抜いて机の中に戻した。
こうしたら放課後彼女は必ず教室にとりにくるはずだから。
俺は放課後しばらく教室で待つことにした。
りかside
明かりがついている私のクラスに入るとそこには私の机で寝ている宮田君がいた。
「えっ??」
席間違えてたのかな?・・・・
顔を覗くととてもきれいな顔で寝ていた。
まつ毛長くて肌もきれいで、わたしは思わず頬を触ってしまった。
「!?」
「人の寝顔見て楽しい?」
私は驚いた。彼が起きていたことではなく肌の冷たさに・・・・
あんなに冷たい肌・・・・おかしくない?
「ごっ、ごめん」
私は教科書を取ろうとした。だが宮田君が邪魔で取れない・・
「あっ、もしかしてこれ?」
宮田君は私が取りに来た漢字の宿題の本をとってくれた。
「ありがとう・・・でもなんでわかったの?」
宮田君は少しくすっと笑ってこういった。
「俺が君の鞄からぬいたんだよ?」
「えっ?」
宮田君は何がしたいの?
「君と友達になりたくて。」
宮田君はそういうと椅子から立って私のかおをまっすぐ見た。
その時また光のかげんで彼の瞳が赤く見えた。
宮田君ってなんだか見れば見るほど吸い込まれる気がする・・・・
「俺に見とれてるの??」
彼は急に顔を近づけてきた。
「君の名前なんて言うの?教えて・」
彼はまた赤いきれいな瞳で聞いてきた。
「えっ、、、えっと中原 りか・・」
「りかちゃんか・・」
「これから仲良くしてね・・」
それだけ言うと宮田君は教室から出ていった。
私はもうこの時彼の秘密に引き寄せられていたんだ。
次の日から宮田君は私と嶋崎君と話しているとすぐに入ってくるようになった。
嶋崎君も私もなんだこいつ・・っておもってた。
でもある日曜日・・・
私は嶋崎君に映画を一緒に見に行こうと誘われて映画館で嶋崎君を待っていた。
速くきすぎたかな・・・・・待ち合わせ30分前・・・
「えっ!?中原速すぎじゃね!?」
急に後ろから声がすると思ったら少し息を切らした嶋崎君がいた。
きっと私がるのを見て走ってきてくれたんだろう。
そんな小さなやさしさに嬉しかったりする。
「なんか早くきすぎちゃってw」
「そんなに楽しみだった?w」
嶋崎君は意地悪く笑って言った。
「ち、違うよw」
「そっかそっか♪」
なんか絶対バカにしてるよね・・w
それから映画館に入って映画を見た。
映画はアクションでちょっぴりコメディが入ってた。
夜は一緒にファミレスでスパゲティーを食べた。
そして帰り道誰もいない公園で嶋崎君と二人で話をしていた・・・
「今日楽しかったか中原?」
「うんwすっごく楽しかった」
「星きれいだな・・・」
嶋崎君にそういわれて上を見ると久しぶりと言っていいほどのたくさんの星が輝いていた。
「こんなとこで何してんの~?」
急に声をかけられて前を見ると4人の不良の男の人がいた。
とっさに嶋崎君は私の前に立って守ってくれようとした。
「中原、大丈夫だから。」
振り返った嶋崎君はとってもかっこよかった。
でも年上の男の人4人にかなうのかな・・・・
後ろはベンチで横と前は不良だ。
「かっこつけてんじゃねぇぞ?クソガキww」
そういった不良が嶋崎君の髪を思いっきり引っ張った。
「嶋崎くん!、、、」
嶋崎君のところに行こうとしたら一人の不良に後ろから抱き付かれて動けなくなった。
「おっとwwそうはいきませんよww」
「いやっ、やめてよ!はなして!」
どんなに暴れても男の人には力がかなわなくて何もできずにボコボコにされていく嶋崎くんを見ることしかできなかった。・・
私はつらくなって目を瞑って泣いた。
ぼこっ!!
「うわっ!!」
突然不良の人の叫び声が聞こえると急に体が軽くなった。
え?
「おっ、お前なんなんだよ!人間技じゃねぇ!!」
不良の言葉と去っていく足音が聞こえてゆっくり目を開けた。
「み、 宮田くん??」
そこには倒れている嶋崎君と背中を向けてたっている男の子がいた。
後姿でもなぜか宮田君だとわかったのか自分でも少しびっくりした。
「大丈夫?」
そういって振り返った彼の顔は子犬みたいな顔だった。
「あ、う、うん。」
「よかった。」
宮田君は安心した顔で嶋崎君のところに近づいた。
「もしかして、宮田君があの人たちを??」
私は目を瞑っててわからなかったしあんな怖い不良4人も追い返したなんて信じられなかった。・・・
「そだよ」
また宮田君はふわっとわらっていった。
宮田君・・・やったことと顔が一致してないよwww
「りかちゃん、家どこ?」
急に初めて名前を呼ばれてなぜかドキッとした・・・
「え、えっとすぐそこだけど・・」
「そっか、ごめんおくってあげたいんだけど嶋崎を手当てするのに俺んちまで連れて帰るから一人でも大丈夫か?」
ホントは送ってほしくてたまらなかった・・・でも嶋崎君こんなボロボロだし仕方ないよね・・・
「うん♪大丈夫だよw」
私は心配かけないように思いっきり笑ってみせた。
ぎゅっ
「えっ?///////」
急に宮田君が私を抱きしめた。
「強がるなよ・・・・ごめんな・・・・」
宮田君はそういうと頭をやさしくなでてくれた。
私は気づくと涙が出ていた。
「これお守り。・・・」
そういうと宮田君は自分がつけているネックレスを私につけてくれた。
それはきれいなシルバーの指輪を通したものだった。
「でも、これ・・・宮田君のじゃ・・・」
「明日無事に帰れたら学校で返してくれたらいいから」
また宮田君は暖かく笑った。
「あ、ありがとう//////」
私はそのあと無事に家まで帰ることができた。
寝る前に指輪が目に入ってそれと同時に宮田君の太陽みたいなやさしい笑顔を思い出した。
宮田君って・・・・
私は今まであまりいいほうで宮田君を見ていなかった。
ホントは思いやりがあって強くて暖かい人なんだって思って、その夜はいつも以上に安心して眠ることができた。
早く宮田君に会いたいな・・・・・
次の日私は早めに学校へ行った。
ガラっ
ドアが開くと宮田君と嶋崎君が一緒に入ってきた。
「おはよう!宮田君、嶋崎君!」
私はとびっきりの笑顔で言った。
「おっす!」
「おはよ。りかちゃん」
嶋崎君も宮田がいいやつだと知って前とは違ってとっても仲良くなっていた。
「嶋崎君大丈夫??」
「大丈夫だよ!悔しいけど、でも俺より宮田のが中原を守ってくれたんだなww」
「ううん。二人とも守ってくれてありがとう♪」
私はネックレスを思い出して、宮田君に返そうと鞄から出した。
「宮田君・・・これありがとう。」
宮田君は私の手からネックレスをとると私につけた。
「えっ?」
「これ、りかちゃんがもっててよ。俺よりりかちゃんのが持ってる意味あるしね。」
「・・・ほんとにいいの?」
「あぁ。もちろん。てかもらってくれ」
「ありがとう」
私はその日から毎日つけるようにした。
いつも守られてるみたいとっても嬉しかった。
それから私たち3人は毎日一緒に遊んだり休み時間にバカな事をしたりして充実した日を過ごしていた。
そして、あっという間に小学校卒業式がやってきた。
小中高一貫制だったので中学校からもメンバーは対して変わらなかった。
なぜが知らないが、3人はまた同じクラスになった。
私は中学でもこんな感じでずっと仲良くいれると思ってた。
でも、そうじゃなかったんだ・・・・・
中1の夏にわたしは嶋崎君と一緒にこっそり宮田君の誕生日プレゼントを買いに出かけていた。
宮田君は私と嶋崎が出かけるのを聞いていたらしくついてくるって言ってたけど結局ダメって言ったら諦めてくれた。
私たちは宮田君にキャップの帽子を渡そうと思って商店街の帽子屋さんにいた。
「あっ、ねぇ、これ宮田君に似合いそうww」
それは黒がベースのシンプルな帽子。
宮田君ってモノクロとか似合うんだよねw
「ホントだw あ、でもこれもいいかもなwwww。」
嶋崎君が持ってきたのはベレー帽ww芸術家の人がしてそうな奴でそれをかぶった宮田君を二人で想像して
思わず噴き出したww
「なんか小学生みたいになりそうだねww」
「あいつちっちぇもんなww」
結局私が言った黒がベースのキャップの帽子になった。
「楽しみだねww」
「あぁ、w 実はちょっとウケ狙いでベレー帽買ってきたww」
そういうと嶋崎君は鞄からそれを出した。
「えっ!?wwwホントに買っちゃったの??www」
そのあと二人で大笑いして商店街を歩いていると角から宮田君が出てきた。
「あっ、みやっ・・・」
私が宮田君を呼ぼうとしたがそれ以上言う前に彼の隣にかわいらしい女の子がいることに気が付いた。
「あ、よ、よう!wwりかちゃん、嶋崎w」
「おう!」
嶋崎君は普通に返したけど私はなぜか苦しくて返せなかった。
なんで苦しんだろう・・
なんでこの女の子のこと気になるの??
私があまりにもその女の子を見ていたので宮田君が紹介し始めた。
「あっ、こいつ前住んでた時に仲の良かった松本 あかね
って言うんだ。んで中学の時から付き合ってるんだw
よろしくなw」
宮田君はとっても幸せそうに笑った。
初めて見た・・・・宮田君のこんな顔・・・
「か、彼女いたんだww」
私は無理して笑った。
なんでこんなに苦しいのかわかんないよ・・・・
「ごめん。言ってなかったww」
「もう、光ったら友達くらい紹介してよ」
2人は目の前でいい雰囲気になっていた。
「あ、あぁ、嶋崎君!私、おなかすいたから何か食べに行きたい!」
私は見てられなくて、二人から離れようとした。
「あっ、いいよ!w じゃあ、俺ら行くわ!」
嶋崎君はそういってすんなり受け入れてくれた。
私はそのあとお昼を食べてすぐに家に帰った。
苦しいよ・・・・悲しいよ・・・・
私はその日から少しだけ宮田君と話したり二人になるのを避けた。
だって宮田君を見ると苦しくなる・・・・
嶋崎君といるほうが楽しいし苦しくないもん・・・
そしてお昼お弁当を持って嶋崎君のところに行こうとしたら宮田君に話しかけられた。
「なぁ、りかちゃん、」
「な、なに??」
私は目も合わせずに答えた。
「!?・くっ・・・・ちょっと来い!!」
宮田君は私の腕をきつくつかんで教室から連れ出された。
「宮田君!いたいっ!」
「・・・」
宮田君はずっと黙っていた。
そしてついたのは屋上・・・・
「お前、なんで俺のこと避けてるわけ?」
振り返ってすぐに聞いてきた。
「別に・・・避けてなんか・・・」
「嘘つけよ! だったらなんで目も合わせねぇで話してんだよ!!」
この場から逃げたくなった私は体自体を横に向けた。
光side
俺は最近りかちゃんに避けられてる。
目が合ってもそらされるし話しかけても嶋崎とこ逃げるし・・・・
彼女を紹介してから・・・・・
ナルシストじゃねぇが、これってりかちゃんが俺のこと好きってこよじゃね??
おれは授業中りかちゃんを見ながら考えていた。
そう考えると、なんか口元が緩んできた。
は? 緩むって・・・まさかな・・・確かに俺はあいつの何かにひかれてるが好きとかじゃない・・・・はず・・・・・
それに俺には同じ秘密を持つあかねだっているし。
でもいてもたってもいられなくなって、4時間目が終わってからあいつに聞き出そうとしたがなかなか話が進まない・・・
しかも目合わせねぇし・・・・
それで俺は屋上までつれてきた。
なんかしんねぇけど気になるんだ・・・
だが、ついにりかちゃんは俺から体をそむけた。
んだよっ!?
好き・・じゃないのか??
「俺のこと、好きじゃないのか??。」
俺は慌てて口を押えた。
心のこえが漏れたから・・・・
りかside
「俺のこと、好きじゃないのか??。」
え?・・・・・
宮田君は慌てて口をふさいだ。
「み、宮田君???」
今すごいこと言わなかった???/////
宮田君はしばらくびっくりしていたが急に真剣になって、
「俺はてっきりお前が俺のこと好きだから彼女紹介して嫉妬して怒ってるのかと思ったんだ////!!」
何それ・・・・私が宮田君を好き?????
私が苦しくてつらいのに宮田君はなんでそんなにナルシストなの??
「わ、私には、ほかに好きな人いるもん!!!」
そうよ、私は嶋崎君がずっと宮田が転校してくる前から好きだったんだもん!!
「バカにしないでよ!ナルシスト!!!!」
「は!?、誰だよ!」
なんでそんなに食いついてくるの!?
そんなに自分じゃなかったのがいやだったの!?どんなけナルシスでプライド高いのよ!
「なんで言わないといけないの!?」
「もしかして嶋崎か!??」
も~!!なんなの??
「そ、そ、そうよ!!残念!私は宮田君じゃなくて嶋崎君が好きなの。」
私がそういうと、一瞬宮田君は傷ついた顔をした。
なんでそんな顔するの??
あなたには松本あかねさんがいるのに・・・・
わたしはなぜか泣きそうになって屋上から出た。
走って走って涙で何も見えなかった。
どんっ!
誰かにぶつかった。
「中原??」
その声は確かに嶋崎君の声だった。
わたしは安心して嶋崎君に抱き付いて泣いた。
嶋崎君は私が泣き止むまで待ってくれた。
「ごめん。嶋崎君・・・・」
私が離れると嶋崎君は私の手を握った。
「中原、昼からの授業抜け出そうかww」
嶋崎君はやさしく頭をなでながら言った。
私は教室に戻りたくなくて、宮田君に会いたくなくてもう少し嶋崎君のやさしさに包まれていたくて。
私たちは学校を抜け出して河原に来ていた。
「はぁ、わたしやっぱり嶋崎君好きみたい・・・・」
「え?」
思わつぶやいてしまった・・・・
「う、ううん。なんでもない!/////」
「そっか・・・」
しばらく風と川の水の音だけだった。
「なぁ、中原。」
嶋崎が急に草の上に寝転んだので私もその隣に寝転んだ。
「なぁに?」
「一回しか言わないからちゃんと聞いてくれな。」
そういうと寝転んでた嶋崎君がやさしく私に覆いかぶさった。
「おれ、中原が好きだ。////」
すぐそこにある彼の顔はとっても赤くてでもかっこよくて私まで照れて・・・・
って、いま告白された!?
「えっ!?」
わたしが驚いてると、
「俺は絶対苦しませない。もし付き合ってくれるならキスしてほしい。りかから。」
私の名前を初めて呼んでくれた彼は、まっすぐな目でそういった。
私はやさしく彼の頬を手でつつみ、彼の唇に自分の唇を軽くつけた。
目を開けると、真っ赤な嶋崎君がいた。
「ふふww真っ赤だよ」
私は思わず笑ってしまった。
「まさか、おっけいなんて思ってもみなかったから・・・」
「えへへwwよろしくねw」
こうして私と嶋崎は付き合うことになった。
次の日私は宮田君に放課後話があるといわれて屋上で宮田君を待っていた。
がちゃ
少しすると宮田君がやってきた。
「ごめん、呼んでおいて遅れた。」
「いいよ。 話って何?」
私がそう聞くと宮田君は少し頭をかいてさっきより小さい声で言った。
「その、、この前はごめん。
俺、ナルシストなこと言って、、りかちゃん気づつけたみたいで。」
なんか一生懸命言葉を探して謝ろうとする宮田君がかわいそうで私はもういいかなって思った。
「私こそ怒鳴ってごめんね。」
「いいよ。俺も悪かったし。」
不思議と仲直りして宮田君を見ても苦しくならない。
私たちは仲直りをしてお互い笑った。
私はこの時気づいてなかった。。苦しくないのは仲直りできた嬉しさで錯覚していることを。・・・・
「あっ、私好きな人いるって言ったでしょ?」
「え?うん。」
急な話に宮田君は少し驚いていた。
「それでね。付き合うことになったんだ。」
私は仲直りして一刻も早く伝えたくて言った。
「え?・・・・・」
宮田君が急に固まった。
「宮田君???」
「!・・・あっ、そっか。・・嶋崎?」
「うん。告白されちゃった」
私は笑顔で言った。
「そっ、そっかー、なんか俺はみでちまうなwwww」
あれ?宮田君無理して笑ってる???・・・
「でも、宮田君も私にとってとっても大切な人だよ」
そういうと宮田君は私の顔じっと見てきた。
「俺、、 りかちゃんのこと・・・・・」
「宮田君??」
私が彼の名前を呼ぶと急に目をそらした。
「俺もりかちゃん大切だよ。」
嬉しかった。
嬉しかったけど、なんで宮田君はそんなつらい顔していうの???
光side
「でも、宮田君も私にとってとっても大切な人だよ」
俺の目をまっすぐ見てりかちゃんがあまりにもきれいな笑顔で言うから俺は勝手に口が動いていた・・・・
「俺、、 りかちゃんのこと・・・・・」
途中でりかちゃんに名前を呼ばれて我に返った。
俺、りかちゃんに今告白しようとしてた・・・・・?
俺は慌てて目をそらして言い直した。
「俺もりかちゃん大切だよ」
俺は気づいてしまった・・・・・・
俺、りかちゃんが・・・・
好きなんだ・・・・・・
自分のやってしまったことに後悔をした。
りかside
あの日以来私と嶋崎君は付き合っているがいつもと変わらず宮田君と3人でよくいる。
いつもと違うとこといえば、嶋崎君が私をあの日以来名前で呼んでくることと、宮田君が見てようと、抱き付いたりキスしてきたりする。///////
なんだかんだで1年間は、それなりに3人で楽しく過ごしていた。
今日からは私たちは2年生で新学期なのでクラス替えを見に来た。
「えっ・・・・と・・・・・中原・・中原・・・」
「おーい!りか!」
呼ばれたほうを見ると嶋崎君と宮田君がいた。
「宮田君、嶋崎君」
「よっ、てかりか、そろそろ俺と宮田のこと名前で呼べよな」
あっ、確かに私だけまだ苗字に君付だ。ww
「わかったww」
「りかちゃんはもうみた??」
みや、、、じゃなくて光が聞いてきた。
「ううん。見つからなくてww」
「ったく、りかもお前もちっちぇから見えねぇんだよ。」
「んだと!?ww」
光が拓斗にからかわれえるなんてww
「あ゛っ!!!!」
拓斗が急に大声を上げた。
「どうしたの??」
「俺だけ、別のクラス・・・・」
拓斗はそういって3組を指さした。
私と光は3組の紙を背伸びしてみた。
確かに私と光の名前しか載っていない・・・・・
「拓斗は何組??」
「おっ、8組だぜwww」
光が8組の紙をさす。
「拓斗・・・・離れちゃったね・・・」
私がシュンとしていると、、
「宮田、お前俺がいないからってりかにてぇだすなよ!」
「保証はできねぇwwww」
また2人はグチグチ言いながら校舎へ歩き始めた。
でも、なんだかんだ拓斗も光も仲がいい。
そう思って2人を見ていると、門のほうがざわつき始めた。
「なに?」
私は目を凝らした。
「あかね?」
光の言葉で私ははっとした。
「松本あかねさん??」
って確か光の彼女さんだよね。
彼女は私の前まで来て無言で睨んできた。
「・・・・???」
私はよくわからず黙っていた。
「ふんっ!」
松本さんはそういって光のところに行った。
「光!なんで私と別れるの!?もしかしてあの女が好きだなんて言わないわよね!?」
松本さんは怒鳴りながら私を指さした。
「・・・・・」
光は黙っていた。
周りのっ生徒は静まり返っていた。
光はずっと下を向いていたが急に顔を上げてありえないことを言った。
「俺はりかちゃんが好きだ!」
その場にいた私と拓斗と松本さんは光の思わぬ答えに固まった。
少しの沈黙の後話し始めたのは松本さんだった。
「光、、、あなた、それがどういうことかわかってるの?」
松本さんはさっきの怒鳴った感じではなく力の抜けた感じだった。
「あぁ。」
それに対して光は一言そういった。
「もうあんたなんか知らない!!」
松本さんは私のとこに来てもう一度光を見た。
「でもね、泣かしむのはこの子だからね!」
松本さんは意味の分からないことを言って帰って行った。
私は頭がぐるぐるしてきてこの場にいたくなかったから、学校から抜け出した。
後ろから光が呼ぶ声が聞こえたが、拓斗の声はしなかった。
今私は自分一番驚いている。
光に好きって言われて、
嬉しいと思ってる自分がいることに。・・・・・・・・・・・・・・
続く