表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地平の旅人  作者: 白翼冥竜
98/101

Act.98 始まりの異形

―ギルティア=ループリングの故郷である過ちの鎖輪の宇宙群のかつての姿、鎖輪の宇宙群から、全ては始まった…。


―かつて、私は宇宙群最高位の研究機関の長として、願いを叶える『空間』のプログラム骨子の構築を行っていた。

 …私はただ、少しでも人間の幸せの役に立ちたかった。


「主よ!まだシステムは実装可能な状態ではありません!

 リカバープログラムも完成せず、システム自体の構造にも多くの不具合が存在します!

 今宇宙群全体に実装しては、一体どんな問題が発生するか…!!」


―しかし、我が主たる鎖輪の宇宙群のクリエイターは、そうではなかった。


「我に指図するな!これを実装すれば、我の考える理想の世界が完成するのだ!!

 そう、誰もが望みを、不老不死の望みすら叶えられる世界…そうすれば、誰もが我を神と認めよう!!我を崇めるだろう!!

 そう、我こそがこの宇宙群を創造した存在…この宇宙群において唯一無比の神なのだ!!」


―彼は人々の幸せではなく、自らの神格と栄誉…そう『崇拝の対象である』事に固執していた。


「し、しかし…!」


―そして、その立場を確固としたものにする為、我らに無理難題を押し付けたのだ。


「くどい!とにかく、システムの実装はその本来の予定期日通りに行う!貴様は我の望みどおり、調整を期日までに終わらせるように!!」


―我らは、まだ骨だけとしか言えないようなプログラムを、絶対に不可能な短期間で完成させろと命じられた。

 そして、その完成したプログラムを、クリエイターが自らの力でこの宇宙に『創生』し『実装』するのだ。

 未完成のままそれが作り出された時に何が起こるかは、私にも見当がつかなかった。


「ぎ、御意…」


―しかし、私にはクリエイターの横暴を止めるだけの力は無かった。だから私はその危険性を示すため、私自身をその最初の実験台としたのだ。

 私の名は賢聖のグランディオス…そう、私は…私こそが…!



   Act.98 始まりの異形



 咆哮の直後、ヴェルゼンに向けて、火球、熱線、レーザー、収束された衝撃波が一斉に叩き込まれる。

「ぐああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!!」

 直撃を受けたヴェルゼンが振り向く。

「…ま、さか…動ける筈が…!!」

 そこでは、既に動けるはずのないグランディオスが、全身から血を流しながらヴェルゼンを睨みつけていた…。

「フ…私を侮ったな…!」

 グランディオスが、ヴェルゼンに突っ込む。

「く…!」

 ヴェルゼンが、それを回避してグランディオスの背後を取る。

「読めないとでも思ったか…!!」

 グランディオスの尾が、ヴェルゼンの胸部に噛み付く。

「ふんっ!」

 そのまま、ヴェルゼンの胸部を食い千切る。反転したグランディオスが、そのままヴェルゼンに全身で噛み付く。

「く…離せ!離せグランディオス!!」

 ヴェルゼンが、全身から衝撃波を放つ。衝撃波が、グランディオスを容赦なく切り刻んでいく。

「今だ!行くが良い…ギルティア=ループリングよ…!」

「しかし…それでは、あなたが…!!」

「言ったはずだ…お前はただ、この宇宙群を守る為に一生懸命であれば良い。私の心配は不要…お前はお前の使命を果たせ…!!

 私への救いは…先程お前が流した涙、それだけで…十分だ」

 そう言って、グランディオスは微かに笑った。

「…グランディオス…分かりました…ありがとう…!」

 ギルティアは頷き、エルヴズユンデが、紅の翼を散らしながら加速を開始する。

「行かせるかァァァァ!!」

 ヴェルゼンが、グランディオスに拘束されながらも、両手の大鎌を投擲する。

「これ以上の邪魔はさせん…!」

 アイギスのライフルが、エルヴズユンデの方へと飛んだ大鎌を捉える。

「…俺が行けるのもここまでだ。俺のスペックは、究極生命クラスとの戦闘を想定したものではない。

 よってこの先、俺は貴様の足を引っ張るだろう。だから、後は貴様に一任する…正義が、貴様と共に在らん事を…俺らしくも無いか」

 その言葉に、ギルティアは思わず苦笑する。

「ふふ…全くです…アイギス、本当にありがとう…」

 エルヴズユンデが、更に加速して閉鎖空間を突破し、ヴェルゼンの追撃範囲から離脱する。

 グランディオスが、ヴェルゼンから離れ、エルヴズユンデから散った後も空間に残留していた、透き通る紅の羽を喰らう。

「データ収集、再現完了…ヴェルゼン…これで最後だ!!」

 傷は回復しておらず、姿も変わっていないが、グランディオスの翼に、微かに紅の光が宿っている。

「その傷で僕と戦うつもりとは…笑わせる!!」

 ヴェルゼンが、グランディオスに突進する。

「何の…!」

 グランディオスの肩の口から、爆発が放たれる。

「なぁッ!?」

 グランディオスは、爆発の衝撃を利用し、まるで瞬間移動したように左に回避する。更に、瞬時に転進し、ヴェルゼンの背後を取る。

「後ろを取ったぞ!!」

 剣の一撃が、ヴェルゼンに叩き込まれる。

「な…!?」

「今だアイギス!」

「了解!」

 アイギスが、一斉射撃をヴェルゼンに叩き込む。

「ぐああああああああーっ!?」

 ヴェルゼンが、爆風に飲み込まれる。

「今だ、アイギス…お前は戻り、プログラムをお前の仲間に届けろ」

「…何…?」

「最高位異形である我々はともかく、そのプログラムがあればデストヴァールとラーゼルは容易に倒せる筈だ。

 よって、そのプログラムを一刻も早く仲間に届け、戦況を逆転させるのが急務だと思うが?」

 その言葉に、アイギスが頷く。

「了解…だが、貴様は…?」

「…ここでヴェルゼンを『確実に』足止めしておく」

 アイギスが静かに頷く。

「そうか…了解した」

 アイギスはグランディオスの一言だけで、彼が何をするつもりか理解したようだった。そして、アイギスは言葉を続ける。

「…最後に、一言だけ言わせてもらって良いか?」

「…何だ?」

「先程の貴様の言動から推測するに、貴様は人間の分類でいえば『キザ』という気質を持っていると判断」

 その言葉に、グランディオスは微かに笑う。

「フ…私自身、自覚しているよ…さぁ、早く行け」

「…了解」

 アイギスは静かに呟くと同時に、機体を一気に加速させる。その直後、爆風からヴェルゼンが飛び出してくる。

「逃すか!」

「そうはさせん…!!」

 ヴェルゼンがアイギスを追撃しようとするが、グランディオスが、その進路に瞬時に割り込む。

 それをヴェルゼンが、持ち前の速度で強引に突破しようとするが、グランディオスは、ヴェルゼンの進路を、完璧に押さえていた。

 その直後、アイギスの機体が閉鎖空間の壁を突破する。

「…貴様は、人間の定義でいう『勇者』であったと、理解」

 突破の瞬間、アイギスは、静かにそう呟いた…。

「何故だ…何故貴様が僕の速度にここまで完璧に対応できる…!!」

 ヴェルゼンが、信じられない様子で尋ねる。

「…何、至極簡単な話だ。ギルティア=ループリングの機体から散った翼から、その推進パターンのデータを再現した。

 再現されたデータと私の火球、熱線を応用すれば、機動性で真正面からお前を捉える事も不可能ではない…!!」

「馬鹿な…そんなっ…!!」

「さぁ…続けようか…!!」

 そして、グランディオスの咆哮が、閉鎖された空間に響き渡った…。


 彼方から、爆発音が響いてくる。

「簡易だが、バイオチップによるプログラム弾が完成、これでプログラムを敵に撃ち込める筈だ。実際の効果があるかは未知数だが、試してみる他無いと判断」

 戦闘領域に到達すると、戦況はかなり劣勢だった。しかし、皆、一人も欠ける事無く戦い続けている。アイギスの到着に、イセリナが気付き、最初に驚く。

「救援に来た…!!」

「イージス!?お姉ちゃんはどうしたの?」

「ギルティアは無事インフィナイトの元へと向かった」

 その言葉に、イセリナが安堵のため息をつく。

「…賢聖のグランディオスより、敵に対しての最有効決定打を預かった。目標を確認、攻撃を開始する…!」

 アイギスは、データを転送しつつ、メカルークの一体に向けて銃弾を放った。銃弾が、メカルークに突き刺さる。

 直後、メカルークの全身がボロボロと風化していく。そして、そのまま、銃弾を受けたメカルークが、爆散する。

「な、何だアレは…!!」

 ラーゼルが唖然とする。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 その様子を見ていた藤木が歓声を上げる。

「これは…凄い…凄いよ!!」

 イセリナが仰天する。

「…フ」

 レディオスがニヤリと笑う。

「…成る程、これは確かに最有効決定打というに相応しい効力だ」

 ルークが、そう言ってメカルークを睨む。

「一体、何の魔法を使いやがった?」

 ファラオ店長が尋ねるが、直後、送信されてきたプログラムに、思わず頷く。

「こいつぁ…成る程、形勢逆転だな…!!」

 ズィルヴァンシュピスの格納庫で、アークトゥルースを修理していたシリウスもその様子を確認していた。

「…これは…!!」

 そして、シリウスが、艦橋のアルフレッドに通信を入れる。

「アルフレッドよ、こちらにデータの転送は終わっておるか!?」

「あと三秒…二、一…転送完了です。しかし、一体何を…!?」

「ここの弾薬生成ブロックをフル稼働して、藤木とレディオス、それと店長用の、対異形用実弾を生産するのだ!!」

 シリウスの言葉に、アルフレッドは対応の早さに驚きながらも頷く。

「り、了解しました、設計はお任せします…!!」

「うむ、任せておけ!!」

 シリウスが、アークトゥルースの修理を中断して駆け出す。

 凄まじい勢いで弾薬生成ブロックのコンソールにかじりつき、それぞれ、アサルトライフル、榴弾砲、狙撃用ライフルの銃弾の規格を入力する。

「何々…バイオチップ、とな?ふむ、どのようなものか名前からは想像はつかぬが、とにかく急いで生産開始ぞ!!」

 シリウスが、弾薬生成ブロックの生産ラインをフルに使い、弾薬の生産を開始する。

「実弾を使っている者共!早く戻り、弾薬を換装せよ!!」

「流石シリウスだ、仕事が速ェ…!!」

 藤木が感心する。

「感心している暇も惜しい、いよいよ狩りの時間だ、行くぞ!」

「俺も一旦戻らせて貰う…さぁ、今までの借りを返すぜ…!」

 藤木、レディオス、ファラオ店長が後退する中、イセリナとルークは逆に前進を開始する。

「…異形へのリカバープログラム…これなら、私の斧に乗せて…!!」

 イセリナがニヤリと笑い、プログラムを斧へと送信する。斧に蒼いラインが走る。

「…行くよ!!」

 斧の一振りが、メカルークを三体纏めて斬り裂く。メカルークは、やはりボロボロと崩れていく。

「どうやら、インペリアルネイルの修理は完璧のようですな、イセリナ様…!」

 アルフレッドの言葉に、イセリナが笑顔で頷く。

「うん、こいつは私の旅の相棒だし、これだけはどうやっても替えが無いからね!けど、まさかこんな所でこの力が役に立つとは思わなかったよ!」

 ジオカイザーが携える斧『インペリアルネイル』は、ギルティアやイセリナの故郷の宇宙群で製造された特別製の武器であり、

鍵や異形、究極生命達と同じように、根源的エネルギーを攻撃に転用した『高位兵装』だ。

 ジオカイザーの斧だけ、修理に非常に時間がかかっていたのは、それが原因だった。

 そして、その力を応用し、プログラムを、根源的エネルギーのレベルで直接展開し、敵に叩き込んでいるのだ。

 更に、ジオカイザーの横を、ルークが抜けていく。

「クローにプログラムデータを適応…偽者共め…これを喰らうがいい!!」

 ルークが、両腕の機械爪で次々とメカルークを引き裂く。引き裂かれたメカルークが崩れていく。

「プログラムの実用性を確認、攻撃を続行する…!!」

 そして、アイギスもまた、敵を一体一体狙撃で撃破していく。ラーゼルがうろたえる。

「で、デストヴァールよ…ど、どうする!?」

「落ち着きたまえ、早く艦首砲の発射準備を整え、あの忌々しいプログラムごと消し去ってしまえばいいのだよ。

 再発射可能まで、あと三十パーセント…問題ない、我々は勝てる…!!」

 その言葉とは裏腹に、デストヴァールも声が震えている。

「主砲にバイオチッププログラム弾を装填!撃てーっ!!」

 ズィルヴァンシュピスの砲撃が、メカルークを巻き込みながら、直接ジャガーノートを襲う。

「ぐおっ!!」

 撃ち込まれた弾丸により、ジャガーノートが崩壊を始めるが、崩壊した箇所を排除し、持ちこたえる。

「何のまだまだ…支配者がこの程度でうろたえるなど…!」

 ジャガーノートが、一斉に砲撃を開始する。

「…さて、ラーゼルへの止めは任せたぞ…!!」

 弾薬を補充したジェネラルとフレアドイリーガルの足元で、シリウスが言う。

「おうよ、テメェの会社の不祥事だ、きっちり蹴りを付けてくるさ…!!」

「フレアドイリーガルの最後の枷…今度こそ、完全に断ち切るだけだ」

 二機が飛び立つ。

「やれやれ…何があったのかは聞いているが、敵も随分と恐ろしい連中に恨まれたもんだ。だが、同情は無いな…やり口から考えても最低の悪党だ」

 黄金の機体で、ファラオ店長が呟く。

「わしのアークトゥルースは出られそうにない、ファラオ店長…二人を頼むぞ」

「ああ、分かった…任せときな」

 そして、ファラオ店長が乗った黄金の機体もまた、境界空間へと飛び立っていく。

「…頼んだぞ、皆…」

 シリウスは離れていく三機を見届けて静かに呟き、アークトゥルースの修理に戻っていった…。


 ジェネラルとフレアドイリーガル、そしてファラオ店長の乗った黄金の機体が、ジオカイザーとルーク、アイギスに合流する。

「待たせたな、まだ獲物は残っているか…?」

「もちろんだよ!」

「その言葉が聞きたかった、獲物を独占されちゃ面白くないからな!!レディオス、一気に行くぞ!!」

 ジェネラルが、ジャガーノートに突進しつつ、榴弾砲を放つ。爆発に飲まれたメカルークが、崩壊していく。

「雑魚の相手をするのは嫌いだが、奴が相手ならば話は別だ…今度こそ、息の根を止める!!」

 アサルトライフルの連射が、メカルーク一体一体に確実に銃弾をぶち込む。

「よっ…と」

 ファラオ店長が、討ち漏らされたメカルークを的確に狙撃する。あっという間に、メカルークの数は四分の一まで減った。

「時空震ブレスを受けよ、デストヴァール!!」

 ルークが、ジャガーノートへの攻撃を始める。

「く…おのれ!」

 ジャガーノートは、時空震ブレスを上半身の剣の一振りで両断する。

「一気に行くぜ!!」

 ジェネラルが、榴弾砲をジャガーノートの横っ腹に何度もぶち込む。

「ぬぅぅぅ!!!」

 ジャガーノートは、プログラムが拡散する前に、その箇所を再び強制排除する。

「貴様ら…許さん!許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 ジャガーノートが、全砲門を一斉に開放する。

「全砲門、敵の砲撃を迎撃せよ!!」

 ズィルヴァンシュピスの砲撃が、それを相殺する。

「これで…終わらせる!!」

 フレアドイリーガルが、アサルトライフルをジャガーノートにぶち込む。着弾箇所から崩壊が始まるが、再びジャガーノートはその箇所を強制排除する。

「ふ、不幸になるのは我々ではない、貴様らでなければならんのだ!!」

 ジャガーノートの上半身が、剣を振り回す。凄まじい衝撃波の暴風が、メカルークごと、周囲の全てを飲み込む。

「このっ…!!」

 暴風をドリルでぶち抜き、ジオカイザーがジャガーノートの上半身に突っ込む。

「何の!!虫けらの一刺し程度、この剣で十分止められるわぁぁぁぁ!!」

 ドリルと、ジャガーノートの剣が激突する。

「ただの欲望の塊が…伝説の旅人の力を…なめるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 ドリルが、火花を散らしながらジャガーノートの剣を砕く。

「な、何だと!?」

「これが私の力だよ!ジオ・デストラクショォォォォォォォォォォン!!!!!」

 凄まじい光を纏った斧の一撃が、ジャガーノートの巨大な上半身を斬り砕いた。

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」

 上半身から、ジャガーノートの崩壊が始まる。

「今だよ!確実に例の二人に止めを刺して!!」

「全砲門…撃てーッ!!」

 ズィルヴァンシュピスの砲撃が、ジャガーノートの横腹に風穴を開ける。

「行くぜ!」

 藤木が、その穴から内部に突入する。レディオス、ルークがそれに続き、ファラオ店長とアイギスがその後方から続く。

 凄まじい量の砲台から、砲撃の嵐が降り注ぐ。

「く…!これじゃ前に進めねえ…!!」

 アイギスの機体が前進し、シールドを構える。

「ミラー・オブ・アイギス…展開…!!」

 シールドから展開された光が、砲撃の嵐を受け止める。

「…任せろ…前進する!!」

 アイギスの機体が、前進を始める。その横から、黄金の機体がスナイパーライフルを構える。

「進路上の露払いは任せな…!」

 ファラオ店長が乗る黄金の機体の狙撃が、的確に進路上の障害になる砲台を破壊していく。

 そして、目の前の異形化した隔壁を、ルーク、ジェネラル、フレアドイリーガルの一斉射撃が、次々と破壊していく。

 上半身を破壊されても、ジャガーノートは致命傷を受けていない。

 となれば、その本体は下の部分、しかも、まだ攻撃が届いていない部分に存在する筈だ。皆、考えた事は一つだった。

「このまま動力室まで一気に突っ切るぜェ!!」

 隔壁を何十枚もぶち抜いた時、皆の目の前に、巨大な構造物が姿を現す。

 それは、異形と融合した巨大な動力炉であり、それに、二つの機械が取りついている。間違いない、デストヴァールとラーゼルの宿った制御装置だ。

 最終決戦の地であるこの場所を防衛しているのだ、間違いなく本体であろう。

「何故だ!不幸になるのは貴様らの筈だ!!何故!何故我々がここまで追い詰められる!!」

 機械から絶叫にも近い怒号が聞こえ、砲台からの砲撃が一層激しくなる。

「往生際が悪いぜ!ラーゼル!!」

 ジェネラルが、榴弾砲を構える。

「今まで良くも俺達の行く先々に現れては邪魔をしてくれたな…そろそろ、いい加減死んでもらうぞ…!!」

 フレアドイリーガルが、アサルトライフルをリロードする。

「く…私はデストヴァール=ガイオラインだぞ!そして、これだけの力も手に入れたのだ…負ける道理がない!!

 そうだ!これは夢だ!!夢なのだ!!悪い夢だ!こんな事が現実である訳がない!!」

「そうか、夢か。夢なら覚めてみると良い…我が手伝ってやろう」

 ルークが、時空震ブレスをチャージする。

「…俺も手伝ってやるぜ、これだけ攻撃叩き込まれれば嫌でも覚めるだろ」

 ファラオ店長が、ニヤリと笑い、スナイパーライフルを構える。

「…早くしろ、いつまでも支えきれないぞ」

 アイギスのシールドが、砲撃のエネルギーを吸収し過ぎて、軋み始めている。

「任せろ…今度こそ最後だ、ラーゼル!!」

「フレアドイリーガルの枷の借り、今返す!!」

 榴弾砲とアサルトライフルの引き金が引かれる。

「悪い夢…ねぇ、確かにあんたらが何度も何度も現れるのは、俺達にとっても悪い夢だったさ」

「これが悪い夢だというのならば…さっさと覚めてここから消え失せよ!!」

 スナイパーライフルの銃弾と時空震ブレスが、同時に放たれる。

「み、認めぬ!認めぬぞ!この期に及んで貴様らが私を滅ぼすなど…起こってはならない事だ!!

 そ、そうだ…け、権力と武力、そ、その全てを欲しいままに出来るこの私が、こ、こんな所で、滅びる訳がないィィィィィィィィィィィィ…!!!!!」

「最後は貴様らに礼を言わねばなるまいな!このような悪夢、覚めるに限る!!この夢が覚めれば、私が支配者であるという現実が待っている!!

 感謝するぞ!フハハハハハハハハハハハハハハハハァァァァァァァァァァァ…!!!!!」

 一斉攻撃が二つの機械を飲み込み、跡形も無く消し飛ばす。同時に、動力炉が不安定になり、異形部分の崩壊も一気に加速する。

「よし!これできっちり片付いた!さて、脱出しないとな!」

「了解、カウンターブラスターで、脱出経路を確保する…!!」

 アイギスのシールドに溜め込まれた敵の砲撃のエネルギーにより放たれた凄まじいブラスターは、内部から、ジャガーノートの横っ腹に風穴を開ける。

「脱出経路確保!」

 全員が、無事にジャガーノートの外に出る。

「皆、無事脱出したね!」

 イセリナが、皆の脱出を確認する。

「アルフレッド!艦首超次元閉鎖破砕砲は撃てる!?」

「ええ、既に再発射の準備は整っております」

 その言葉に、イセリナは満足そうに頷く。

「オッケー!全機後退して!艦首超次元閉鎖破砕砲、発射用意!!」

「了解、艦首超次元閉鎖破砕砲、発射用意!!」

 ズィルヴァンシュピスの艦首に、光が集まる。味方機が、射線上からの退避を完了する。

「さぁ…これで最後!!」

 ジオカイザーが、ズィルヴァンシュピスの甲板に降り、斧を掲げる。

「艦首超次元閉鎖破砕砲…!!」

「ファイアーッ!!」

 ジオカイザーが、斧をジャガーノートに向け、振り下ろす。

 同時に、ズィルヴァンシュピスの艦首から、凄まじい閃光が、崩壊を続けるジャガーノートに向けて解き放たれる。

 ジャガーノートは、その閃光に喰われ、消滅していった…。


 一方、グランディオスとヴェルゼンは戦い続けていた。

「絶対に…貴様の思い通りにはさせない!!貴様を倒して、あの魔女も狩って…インフィナイト様に喜んでもらうんだ!!」

 ヴェルゼンが、大鎌を投擲し、そのまま爪を構えて突っ込んでくる。投擲された大鎌を、グランディオスは剣で叩き落す。

「父を想う子の愛、か…」

 グランディオスが、聞こえないように静かに呟く。

 愛情を受けずに育ったヴェルゼンは、きっと父親の愛情に飢えていたのだろう。

「愛とは、切ないものだな…私は確かにインフィナイト様の『信頼を勝ち得て』はいたが、インフィナイト様に『愛されて』いたのはお前達だったというのに」

 インフィナイト自身、ヴェルゼンとオーガティスの事を『悪ガキ』と呼んでいた。

 そう、インフィナイト自身が彼らに掛け値のない愛情を注いでいた、それは間違い無い。

 インフィナイトが二人に向けていた優しく暖かな視線を、グランディオスも知っていた。

 そして、その関係は、血は繋がらずとも、紛れもなく『親子』と呼ぶに相応しい絆だった。

 しかし、いつもヴェルゼンはインフィナイトの役に立とうと暴走しては失敗を繰り返していた。

 きっと長い孤独で愛情に飢え過ぎ、与えられる愛情を信じられなくなっていたのだろう。

「親の心子知らず…とはこの事なのだろうな…」

 グランディオスは静かに呟き、そして、改めて聞こえるように言葉を紡ぐ。

「良いだろう…ならば、お前のその想い、我が全てを賭して受け止めてみせよう…!!」

 グランディオスは、静かに剣を構えなおし、ヴェルゼンの突撃を真正面から迎撃する。爪を受け止めながら、グランディオスが笑う。

「フ…まだ気づいていないようだな…ギルティア=ループリングもまた、私の手の上で踊らされていたに過ぎない。

 フフ…そう、全ての元凶は、彼女ではなく…この私なのだ!!」

 グランディオスが、左腕から拡散レーザーを放つ。

「な!?」

 唐突な攻撃に、ヴェルゼンが怯む。

「先程捕食した翼から、ただ、彼女の異形としての能力のデータを再現したに過ぎない…この程度の事、この私には造作も無い事だ。

 私の名は賢聖のグランディオス…そう、私は…私こそが、始まりの異形…!!

 異形誕生の原因となった『願いを叶える空間』を構築した張本人にして、異形の始祖…!

 …そう、真にお前の倒すべき相手は、ギルティア=ループリングではなく、全ての悲劇の始まりとなった、この私なのだ…!!」

 グランディオスは、嘘は言っていなかった。


―最初にその空間へと接触した私は、生きとし生ける全ての存在の中で、最初に異形へと変異した。

 罪無き人々への人的被害を出さずに空間の危険性を示すには、それしか方法がなかったのだ…。

 私のその意志の影響か、私は、異形へと変異したその初めから既に欲望を捻じ伏せていた。


 そして、グランディオスは再び剣を構え直す。

「…さぁ、眼前の、インフィナイト様の、そして、自分自身にとっての仇敵である…この私を討ってみせろ!!」

「き、貴様…貴様ァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 グランディオスの言葉の意味を理解し、激昂したヴェルゼンが、突っ込んでくる。

「フ…そうだ、それで良い…来い!!」

 グランディオスの狙い通り、ヴェルゼンはグランディオスへの憎悪を剥き出しにしている。

 これで、ヴェルゼンの目はギルティアではなく、グランディオスの方に向く。

 突っ込んできたヴェルゼンに、グランディオスは全身から火球、熱線、拡散レーザーの雨を浴びせる。

「そんな攻撃でェェェェェェェェェ!!!!!」

 ヴェルゼンは驚異的な軌道でその全てを回避する。

 その圧倒的な動きは紛れもなく、ヴェルゼンのインフィナイトへの強い想いの成せる業だった。大鎌と剣が斬り結ぶ。

「どうした、力が足りないぞ!その程度でインフィナイト様を喜ばせられると思っているのか…!!」

 グランディオスが、強引に押し勝つ。

「笑わせる…お前のインフィナイト様への想いなど、所詮はその程度だ!!」

 しかし、その次の瞬間、バランスを崩した筈のヴェルゼンが、グランディオスの目の前から消える。

「黙れ!黙れ!!黙れェェェェェェェェェ!!!死に損ないの分際で偉そうな口を利くな!!」

 ヴェルゼンはグランディオスの背後に回り、絶叫にも似た怒号と共に大鎌を振り下ろす。


―ところが、我が主はその結果を見て計画を見直すどころか、その責任を全て私へと転嫁し、私をその空間の奥深くに封じた。

 そして我が主は、その後、空間を完成させる為に、人体実験と空間への干渉を繰り返した。

 異形の数は、加速度的に増えていった。しかし、その度に主は更に過ちを繰り返したのだ。

 私がそこから解き放たれたのは、宇宙群が真っ二つになり、空間の深部に封じられていた異形達が解き放たれた時だった。

 …私は、その後に起こった悲劇の全てを知った。

 宇宙群は戦争で真っ二つとなり、鎖輪の宇宙群のクリエイターとその配下も、今となっては私を残して他に誰もいない。


 グランディオスもまた、肩の口から放った爆発で瞬時に反転して、ヴェルゼンの大鎌を受け止め、再びヴェルゼンに押し勝とうとする。

「負けられない…僕は、インフィナイト様を…守るんだァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 ヴェルゼンの目の光が強くなる。

 同時に、ヴェルゼンは一歩退き、そのまま再びグランディオスの剣に大鎌を『ぶつける』。

「ぐっ、これは…!!」

 鋭い音と共に、グランディオスの剣が砕ける。

 ヴェルゼンは、その速度を応用し、衝撃波により発生する負荷を、剣と大鎌が衝突する一点に集中したのだ。

「これで最後だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 もう一本の大鎌が振るわれる。

「何の、この程度!!」

 グランディオスが、振るわれた大鎌に、火炎を纏った腕を叩きつける。腕が、砕け散る。


―ヴェルゼンは真実を聞いただけで私に向けて憎悪を剥き出しにしてくれた。

 それで良い、彼にとって私は諸悪の根源、それで良いのだ。

 だが、ギルティア=ループリング…彼女にそれを語ってしまえば、彼女はそれすらも背負おうとするだろう…彼女は、そういう娘だ。

 これ以上の重荷を彼女に背負わせる訳にはいかない。だから、彼女にこれを語る事は出来なかった。


 グランディオスが、胸部、脚部から火球を放つ。火球が零距離でヴェルゼンに直撃し、ヴェルゼンが吹き飛ばされる。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 グランディオスが、全身から火球、熱線、収束した衝撃波、重力波を放ちながら、追撃をかける。

「くうううっ!!」

 全弾、直撃。爆発が、ヴェルゼンを飲み込む。グランディオスの砕け散った腕と剣が、それぞれ再生する。

 再生するといっても、使えるようになったというレベルで、完全な再生ではない。

「く…やはり強い…!!」

 爆風に焼かれながら、ヴェルゼンは、グランディオスの強さを改めて痛感させられる。

 致命傷に近い傷を負いながら、ヴェルゼン相手にここまでの戦いをしているのだ。

「やはり僕では…インフィナイト様の役に立つ事は出来ないのか…?」

 奇襲で一撃、では勝てない。オーガティスのエネルギー供給があっても押し切れなかったのだ、

 腰を据えて戦ったところで力負けする。だが、後一歩なのだ。グランディオスは深い傷を負っている。

「いや…まだ、出来る事はある筈だ…」

 ヴェルゼンは、静かに頷く。

「…この命、インフィナイト様の為に…」

 手はある。まだ、手はある。インフィナイト様に喜んでもらえるのならば、この命、惜しくはない。

 ヴェルゼンの、空間を引き裂くかのような鋭い咆哮が木霊する。そして、ヴェルゼンの渾身の羽ばたきが、爆風をぶち破る。

「…グランディオス…刺し違えてでも、貴様だけは…この手で倒します!!」

 そして、ヴェルゼンが渾身の羽ばたきで突進する。

「その覚悟はよし!ならば私は全て受け止めるまで!!」

 グランディオスが、全身から凄まじい量の火球、熱線、収束された衝撃波、重力波を放つ。

 それは、今までの一斉攻撃の際の攻撃密度を遥かに上回る、常軌を逸した量のものだった。


―これは私が背負うべき罪、他の誰にも背負わせてはならないものだ。

 だから、私に救いなど不要だ。

 …だが、こんな私の為に彼女が流してくれた涙、しかと我が心に刻んだ。

 長き旅の最後に、分不相応な救いをもらった気がするよ。


 ヴェルゼンが、その攻撃の間を縫って突っ込んでいく。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」

 一発も被弾していない。ヴェルゼンの挙動もまた常軌を逸していた。それは、それぞれの覚悟そのものだった…。

「流石だな、良いだろう…ヴェルゼン!私がインフィナイト様を倒すために用意していた切り札…見せてやろう!!」

 グランディオスが、攻撃を続けながら剣を構える。


―どちらにしろ、この傷では私の命はもう長くはない。

 インフィナイト様を倒す程のエネルギーも、残ってはいない。

 だが、ヴェルゼンと刺し違えられる程度のエネルギーならば、まだ残っている。

 ならば、最後は、インフィナイト様に喜んでもらえる事をしたいというヴェルゼンの願いを叶えて散るのも悪くはない。

 そう、ヴェルゼンは、私という諸悪の根源を、己が命を以って討ち取るだろう。

 それでいい。そうすれば、きっとヴェルゼンはその最期の瞬間だけでも、インフィナイト様から与えられる愛情を信じる事ができるはずだ。

 せめて、せめて最期だけでも主人公ヒーローでいさせてやりたい…それが、今の私が出来る、ヴェルゼンへのせめてもの償いだ。


 グランディオスが咆哮し、ヴェルゼンに向けて突進する。

「何としても…貴様は…せめて、貴様だけでもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 ヴェルゼンが、大鎌を投擲する。

「…これで最後だ!」

 グランディオスの全身の口から凄まじい光が放たれ、剣が、そしてグランディオスが、黄金の光を纏う。

「な…!」

 その姿に、ヴェルゼンが一瞬驚愕する。

「…いや、僕は負けない…絶対に、インフィナイト様の役に立つんだ!!

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 ヴェルゼンが、銀色の衝撃波を纏い、一気に加速する。その姿にグランディオスは驚き、微かに笑う。ヴェルゼンの最後の力はグランディオスの想定を上回っていた。

「…良いぞ、それで良い!!この私が切り札を切るのだ、お前も自分の死力を込めねば勝ち目はない!!」

 黄金の光を纏ったグランディオスが、更に加速する。


―だから…さぁ、お前の今までの苦しみ、そしてインフィナイト様への想い、この私が全て受け止めよう!


 双方が肉薄し、それぞれの視線が交錯した、次の瞬間だった。

「ライトニング・クルス…!!」

「グラウンド・ファイナリティ…!!」

 投擲された大鎌が、グランディオスを十字に捉える。

 同時に、グランディオスの突きが、ヴェルゼンを貫く。

「ぐ、はぁっ…こ…これで、終わりだァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 ヴェルゼンの爪が、鎌が十字に捉えたその中央をぶち抜く。それは、グランディオスの核のある、その場所だった…。

「が…ぐ…おぉぉ…見事…!!だが…!」

 グランディオスの剣に集積されたエネルギーが、重力場となって開放される。


―そして…我が永き贖罪の旅路、今ここで終わらせる!!


 すると、今までグランディオスが放った攻撃が、グランディオスとヴェルゼンの頭上に集積を始める。

「エリミネェェェェェェェェェェェェェェトォォォ!!!!!!!」

 そして、グランディオスの言葉と同時に、それは二人の頭上から、まるで天上からの裁きのように降り注いだのだ。

 凄まじいエネルギーが、爆発が、グランディオスとヴェルゼンを飲み込む。閃光が、ヴェルゼンとグランディオスを光の彼方へと消し飛ばしていく。

「僕の…勝ちですね…?」

「ああ、認めよう…お前の勝ちだ。誇ると良い…お前はインフィナイト様を倒す為に私が温存しておいた一撃を、自らの身をもって受け止めたのだ。

 喜ぶといい…お前こそ、インフィナイト様の真の忠臣…その愛を受けるに足る者だ…!!」

 グランディオスの言葉に、ヴェルゼンは満足そうに微笑む。


「ふ、ふふ…やった…インフィナイト様…僕…やりましたよ…インフィナイト様に手をかけようとした…逆賊を…この手で…!

 褒めて…くれますよ…ね…大好きです…インフィナイト…いえ、ライ…ズ…お…父…様…」


 そう呟きながら、ヴェルゼンは静かに消滅していった…。

「ヴェルゼン、お前は十分頑張ったさ…だから、ゆっくり休め…」

 そして、自身も半身が消し飛びながら、グランディオスは最期に、ギルティアの飛び去った方に向け、絶対に叶わぬ願いを、静かに呟く。


「…ギルティア=ループリングよ…。

 願わくば…お前とは、戦場ではない何処かの舞踏会で、戦いではなく、本当の舞踏を…いや、私程度ではお前の相手は務まらん…か…フ、フフ…」


 そう言って静かに笑うと、グランディオスは自らの放った光の彼方へと消える。

 …それが、インフィナイト四将の最期だった…。


続く


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ