Act.18 GO!AHED!! ―進軍を開始せよ―
Act.18 GO!AHED!! ―進軍を開始せよ―
エルヴズユンデが試運転から帰還し、次の日の朝が来た。ギルティアは、アルフレッド宅で朝食を食べていた。
「昨日の試運転で、現状のエルヴズユンデの性能はほぼ把握できました。これで現状のエルヴズユンデの力を完璧に引き出す事は可能な筈です」
ギルティアが、食パンを割いて食べる。
「んじゃ、今日でもエントリー済ませてくる?」
ランが言う。
「ええ、そうしましょう。そういう事は早い方が良いですしね」
ギルティアがパンを飲み込み、朝食の皿を片付ける。
「おし、俺も食べ終わったよ!んじゃ、エントリーしに行く準備してくるから、少し待っててな!」
ランが、皿を片付け、上の階にある自分の部屋に着替えをしに戻る。
「…もしかして、ファラオ店長と一緒にいた間は毎日ラーメンでしたかな?」
アルフレッドが、皿を片付けて再びテーブルに戻ってきたギルティアに、そう言って笑う。
「ええ。ラーメン好きの私には願っても無い事でしたよ」
ギルティアも、そう答えて笑った。
「成る程、ラーメンがお好きでしたか…であれば、この世界にラーメンがないのは、寂しいでしょうな」
そう、この世界の技術発展の関係上、パンを主食とした食文化が発達し、ラーメンどころか、麺類自体が極端に少なかった。
「確かに、寂しいと言えば寂しいですが…しかし、パンも嫌いな訳ではありませんし、何より、この世界のパンはかなり美味しいようです」
「はい、パン食に特化して発展した結果、この世界のパンは、旅人だった小生も驚く程に美味しいのですよ」
「私も、それはここ数日、この世界の色々なパンを食べて良く分かりました」
二人が話していると、上の階から、着替えを終えたランが、ドタドタと音を立てて降りてきた。
何やら大量のカタログのようなものを両手で抱えている。
「そういえば、ギル姉」
「はい?」
「ギル姉は、バトルスーツって持ってたっけ?」
急に尋ねられ、ギルティアは思わず首を傾げる。
「…どういう意味です?」
考えてみれば、ギルティアの戦闘装備は、基本的にドレスだ。それに、服は戦闘用でなくとも別に戦闘に特に支障は無い。
「そういえば、ギル姉って、世界の化身、鍵なんだっけ…それなら、別にバトルスーツなんて着なくても戦闘に支障は無いか…」
けど、とランは続ける。
「ギル姉、鍵だってバレると色々まずいんじゃないか?」
「あー…」
確かに、とギルティアは思った。今までの世界でも、自分が鍵であることを明かしたのは、旅人等、『外の世界』の事を知る者にだけだ。
その世界に合わせた服装をして活動していたのも、自分の正体を不特定多数に知らせないようにする為だった。
であれば、実用性はともあれ、正体を隠すと言う意味で着用する必要性は、否定できない。
「…バトルスーツとは、どんな感じの装備なのですか?」
「一応、あちこちの仕立て屋からカタログは持ってきておいたよ」
ランが抱えていたのは、仕立て屋の、女性用バトルスーツのカタログだったのだ。
「ありがとうございます」
ギルティアが、ランから渡されたカタログに目を通す。
「…あの…」
思わず、ギルティアが口を開く。
「ん?」
「何で、こうも肌を露出した服ばかりなんですか?普通、戦闘服とは防御を考えたものの筈では…?」
ギルティアが真っ赤になっている。その服を着た自分を想像してしまったらしい。無理も無い。妙に布地が少ない挑発的な服装ばかりだ。
似合わない訳では無いだろうが、ギルティア自身にとっては恥ずかしくて着れたものでは無いだろう。
「あー…確かに、ギルティアさんのような方には少々刺激が強いかもしれませんな…」
アルフレッドが苦笑し、続ける。
「元々から、機動兵器の闘技場ですので、対衝撃以外は考える必要は無く、かつ、フルメタルコロッセオに参加するのは殆どが男性です。
女性で参加するのも、ギルティアさんのようなタイプの方ではありませんしな…」
「しかし…これは流石に…」
思わぬ壁にぶつかったものだ。
「…着てみれば結構似合うと思うけどなぁ…」
ランが苦笑しながら言う。
「止めてください。仮に似合うとしても、私の性に合いませんよ」
ギルティアも苦笑しながら返す。
「これは少し困りましたね…」
ギルティアが、暫く考える。正体を隠すためにもバトルスーツを着たほうが良いのは確かだ。
しかし、あのような格好、恥ずかしくて着れたものではない。
今自分が所持している服装で、この世界のバトルスーツとして違和感が無いものは無かったか。ギルティアは、一つ、心当たりを見つけた。
「…少し、待っていてください」
ギルティアは、自らの荷物から、一着の服を引っ張り出してくる。
「ふふ、これを着るのは何年ぶりでしょうね…ラン、着替えてきますので覗かないで下さいね」
ギルティアが、浴室の方に行き、カーテンを閉める。
「どうするつもりなんだろう…」
ランが、カーテンの向こうで呟いた。もちろん、ランは着替えを覗くような人間ではない。
数分後、ギルティアがランの方に歩いてくる。
「こんなものでどうでしょう?」
ギルティアが着ていたのは、ギルティアが鍵として世界に生を受けた時に来ていた服だった。ベースカラーは金縁の黒。
ノースリーブ、チャイナドレス風の深いスリット、スリットで見えてしまう足のラインを隠す薄いレースのスカート、元々爪である左腕を覆うリボンが特徴的だ。
かつて封印が解けてからはドレスを好んで着ていたが、別にこの服装が嫌いなわけではなかった。
「おー、確かにこれならフルメタルコロッセオでも違和感無いと思うな!」
「良かった…」
ギルティアがため息をつく。
「まさか、こんな所で役に立つとは思いませんでしたがね…」
ギルティアが笑う。
「それと、正体を隠すならエントリーも偽名だよな!」
「…なかなか鋭いですね。私もそうする予定です」
ギルティアが頷く。
「一応、物騒な場所用に、複数の偽名を用意してはいます。その内の一つを適当に見繕っておきましょう…機体名も、別名で参加します」
「よし、ならそれで準備は完了だな!エントリーしに行こう、ギル姉!!」
ランが、ギルティアの手を引いて外へ出て行った。
「…では、行って参ります」
ギルティアが、引きずられながらアルフレッドに軽く会釈をする。
「お気をつけて…さて、小生は少し休ませて頂きますかな…流石に、この歳で連日の徹夜は堪えたようです」
アルフレッドは、ギルティアに頭を下げると、そのまま自分の寝室へと歩いていった…。
工業地帯の中心に、その巨大な闘技場は存在していた。
「空からだと工場と見分けがつきませんでしたが…成る程、ここが闘技場だったのですね…」
ギルティアが、闘技場の入り口を見上げる。確かに、一般のイメージの闘技場とは明らかに違う。
工場と見分けがつかない、と言うのも頷ける。事実、それを構成している物質は、工場と相違無い。
確かに、フルメタルコロッセオと言う名称が最も適切だと、ギルティアも感じた。
「こっちこっち!」
ランが、ギルティアを引っ張って中に入る。コロシアム内部は試合の最中らしく、歓声が響いているが、受付付近は誰も客はいない。どうやら、皆試合以外に興味は無いらしい。
「この時間に来ると入り口は混んでないんで、エントリーには丁度良いんだよ!」
「成る程…」
ランはしょっちゅうフルメタルコロッセオを観戦しに来ているのだろう。全く迷い無く、エントリーするための受付にギルティアを案内した。
「おや、ラン君…今日は観戦じゃないの?」
紺色の髪の受付の女性が、ランに話しかける。
「おう、今日の受付はミノリだったか!こりゃ、丁度良かった!聞いて驚くなよ!いよいよウチの会社もフルメタルコロッセオに参入する!」
「それ本当!?良かったわね!このまま潰れるなんてごめんだって、いつも言ってたものね!」
ミノリと呼ばれた受付の女性とランは二人して手を取り合って喜んでいる。どうやら、顔見知りらしい。
「ああ!そういう訳で、今日はパイロットを連れてエントリーに来たんだよ!紹介するよ、機体修理の代金代わりにパイロットとして参加してくれた…」
「ギル…おっと、ルギルナ=燐紅=御果です」
ギルティアが、偽名を使って自己紹介する。
「ルギルナさん、ですね。はじめまして、私はミノリ、フルメタルコロッセオの受付をしています」
ミノリが、ギルティアに頭を下げる。
「ええ、こちらこそはじめまして、これからよろしくお願い致します」
ギルティアが、それに礼を返す。
「…そういえば、さっきから気になってたんだけど、パイロットは女性なの?危なくない?」
ミノリが、ランに尋ねる。
「ラーゼルの手の四人の男に袋叩きにされたとき、颯爽と割って入って助けてくれたんだよ!で、その後何事も無かったかのように普通に帰ってきたんだ!ギル姉は、間違い無く強いよ!」
ランは、そう言って笑う。
「へー…それは強いわね…まぁ、それくらい強くなきゃ、アルフレッド工業の機体の性能にはついてこれないかもしれないわ…では、エントリー用紙に記入を」
ミノリが、エントリー用紙をギルティアに渡す。
「ラン、暫く待っていてくださいね」
ギルティアが記入している間、ランがミノリと談笑している。
「しっかし…今回参加する機体には、ラン君も手を入れたの?」
「ああ!もちろんさ!」
ランが、自信満々に頷く。
「へー…いつも夢物語を語ってると思ってたけど…昔、笑ってごめんね」
「ん?そんな事あったっけか?あったとしても忘れたよ!はっはっは!」
ランが、そう言って笑う。
「ミノリさん…でしたか?エントリー用紙への記入、完了しました」
ギルティアが、ミノリにエントリー用紙を渡す。
「はい、確かに受け取りました。試合が組まれ次第、こちらからご連絡致します…ラン、応援してるわ!頑張ってね!」
ミノリがランに向けて笑う。
「ああ!そっちこそ、仕事頑張ってな!」
ランも、それに笑顔で返した。
「ふふ、仲が良いのですね」
フルメタルコロッセオからの帰り道で、ギルティアが言う。
「ミノリの事か?実は、仕事の合間に見に行った時、大抵は人で詰まってて入れなくてな…。
で、いわゆる職員用の入り口って奴からこっそり入って見てたんだが、その時何度もミノリに捕まってさ…」
「ははは…そういう関係でしたか…」
ギルティアが苦笑する。
「ま、腐れ縁…って奴かな」
ランは、そう言って笑った。
ギルティアとランはアルフレッド宅に帰宅していた。アルフレッドはまだ眠っているらしい。
「…さて、これで後は連絡を待つだけ、という訳ですね」
そう言って、ギルティアは紅茶をすする。
「まぁ、多分数日以内に試合が組まれる筈さ」
ランは、まるでギルティアの真似をするかのようにホットミルクをすする。
「あ、そういえば、アル爺の知り合いの…ええと、何て名前だっけ…?」
ランが、唐突に考え込む。
「ほら、ギル姉をアル爺に紹介した人…!」
ランの言葉で、ギルティアが理解する。
「…ファラオ店長ですか?」
しかし、理解したと同時にギルティアは思った。そういえば、愛称はファラオ店長だったが、本名は何だったか、と。
「そう!その人!俺、会った事無いんだけど、どんな人なんだ?」
「果て無き宇宙の連なりを渡り歩く戦う料理人、と説明するのが一番適切ですね」
ギルティアが一言で説明する。
「戦う料理人か…何かかっこいいな…俺も戦うメカニックってのに憧れてるのさ」
ランがそう言って笑う。
「成る程、それで『最強のメカニックになる男』ですか…夢は大きい方が良いです。私も応援していますよ」
自己紹介のとき、ランはギルティアにそう自己紹介していた。その意味を、ギルティアは理解した。
「へへっ、ありがとう!なぁ、ちなみに聞きたいんだけどさ、ギル姉の夢って何?」
ランが尋ねる。
「全宇宙、全世界が、正義に満ち溢れた平和な世界になり、それが永劫に続く事ですよ」
「全宇宙の平和かぁ…そりゃ確かにでかい夢だな!けど俺も良い夢だと思うよ!」
「…ええ、それを実現させる事が、宇宙群の守護者たる鍵の、この私の存在意義にして存在目的ですから。私は、そうやって生まれた事を、誇りに思っていますよ」
そして、ギルティアは、ランに聞こえない声でこう続けた。
「そして、それが本当の意味で成し遂げられた時、それは私が生きる全ての理由が失われる時でもある…もしもその時が来たなら、私は笑って死ねるのでしょうか…」
永遠の戦い、その終わらない戦いが、もし終わったとしたならば、その世界にとってギルティアは、不必要な存在、争いの火種にしかなり得ない存在となる。
そうなった時、ギルティアは躊躇い無く己が命を断つだろう。その時こそが、半ば不老不死であるギルティアがその戦いを終え、永劫の安らかな眠りにつける時なのだから…。
「ん?何か言った?ギル姉」
「い、いえ…何でもありません」
ギルティアが、慌てて笑う。
その次の瞬間、部屋の隅に据えつけられている通信機が、着信を知らせる。
「俺が出るよ」
「お願いします」
ランが、通信機の受話器を取る。
「はい、こちらアルフレッド工業です。え?ミノリ?うん…うん、おお!分かった、それじゃまた会場で会おうな!!」
ランが受話器を置くと、興奮した面持ちでギルティアに向けて走ってくる。
「早速試合が決まったよ!明後日、ラーゼル重工のトゥルーパーB2だってさ!」
「トゥルーパーB2?それはどのような機体なのですか?」
ギルティアが尋ねる。
「中堅クラスで、大口を叩く割に、試合運びを計算した地味な戦い方で確実に勝つ奴だよ。武装は携行武装の大型ライフルとコンバットナイフ、それと内蔵武装の脚部バルカン砲。まぁ、ギル姉が負けるような相手じゃないと思うよ」
「…詳しいですね」
ギルティアが感心する。
「しょっちゅう見に行ってれば、それくらいは分かるし…それに…」
ランが、再び二階の自分の部屋へとドタドタと駆けて行き、すぐに大量の雑誌を抱えて戻ってくる。
「一応、こんなのも読んでるしな」
雑誌の表紙には、どれも『週刊フルメタルコロッセオ』と書いてある。
「トゥルーパーB2は…と、お、あった。これだよ、これ!」
ランが、雑誌の中からその記事を器用に見つけ、ギルティアに見せる。
「どれどれ…パイロット、ランディ=ハリヤー…ド派手なマイクパフォーマンスと、それに反した戦闘時の堅実さが絶妙にマッチし、確かな戦果を上げている…ですか」
ギルティアは、一通り目を通すと、静かに笑う。
「…確かに、ランの言うとおり、負ける相手ではありませんね。しかし、開始早々からラーゼル重工の機体とは…」
「昔は、かなり色々な工場が参加してたんだけどな…今はかなりの工場がラーゼル重工に吸収されて、その工場の機体もラーゼル重工が使ってる…。
だから、今じゃラーゼル重工の機体同士が戦ってる事が多いよ…出来試合にしか見えない試合だけどな」
ランが、不愉快そうに続ける。
「他の会社が造った切り札クラスの機体を改造という名の弱体化を施して、最初からラーゼル重工が造った機体で完全に破壊する、そんな試合さ。あれじゃ、まるで機械の公開処刑だよ…!」
「まるで、かつて存在した人間同士の闘技場ですね…不愉快な…」
ギルティアは、静かに呟く。
「…しかも、本当ならこんな中堅クラスと最初に当たる事なんて無い筈さ…」
「成る程、私に対する『刺客』という訳ですか…フフ…しかし、返り討ちにして差し上げましょう」
ギルティアが、そう言って笑った。
そして、試合当日…。
闘技場の両端で、二機の機動兵器が立っている。その一方は、エルヴズユンデだ。
「成る程、闘技場の観客席には高出力のエネルギーフィールドを展開しているのですか…ならば、少なくとも現状のエルヴズユンデの武装では観客に被害は及びませんね…」
エルヴズユンデのコクピットの中で、ギルティアが呟く。
「・・さぁ、今日も始まりました!フルメタルコロッセオ!!」
闘技場の中央の台で実況している男の声が、闘技場全体に響き渡る。
「今日のカードは、何と、アルフレッド工業から初参戦だ!場違いとも思える程に優美な機動兵器、エルヴィント!
そしてそれを駆るパイロットは、同じく場違いなほどの美女、ルギルナ=燐紅=御果!!一体その優美さの奥にどれだけの力を秘めているのか!戦いから目が離せないぞ!!」
ギルティアが、コックピットのハッチを開いて外に立ち、観客に手を振る。観客席には、ランとアルフレッドも来ている。
喧騒にかき消されて声は聞こえないが、ギルティアは二人に向け、静かに頷く。
「一方、相対するカードは、ラーゼル重工所属!トゥルーパーB2、パイロットは、ランディ=ハリヤー!!
計算しつくされた動きで確実に勝利を呼び込むその堅実さに対し、果たして、初参戦のエルヴィント、どう戦うのか!?」
コクピットから出てきた二十代後半の男が、マイクを取り出す。
「ルーキーが相手とは…俺も馬鹿にされたもんだぜ!こんな張りぼてなんか、指先一つで片付けてやる!!はーっはっはっは!!」
「…ふふ…」
ギルティアが、静かに笑う。
「…実況の方、少しマイクを貸してください」
「お?流石に言われっぱなしは嫌か?OK!ほらよっ!!」
ギルティアが、実況をしていた男からマイクを投げ渡される。ギルティアが、それを受け取り、口を開く。
「成る程、中々面白い事を言います…ならば逆に宣言させて頂きましょう…。
今回の戦い、私の機体にあなたが言う『指先一つ』が触れる前に、私はあなたの機体の両手両足を全て破壊した上で勝利します・・・!!」
その言葉に、闘技場がどよめく。そしてギルティアは、そのどよめきに満足げに頷く。
「…あなたには、自らの言った事を後悔して頂きます」
ギルティアが、実況の男にマイクを返す。
「協力、ありがとうございます」
「いや…しかし、口調と見た目に反して、随分と強気だね…」
実況の男が冷や汗をかいている。
「相手が戦いを盛り上げたいと言うのなら、私も乗って差し上げましょう…そちらの方が、盛り上がると思いましてね…」
ギルティアは、そう言って微笑み、エルヴズユンデに乗り込む。ギルティアの言葉で頭に血が上ったらしい相手側の男も、自らの機体に乗り込む。実況の男が立っている台が、後ろの方へ下がっていく。
「それでは、双方…GO!AHED!!」
戦闘開始を告げる進軍を開始せよとの実況の男の叫びが、フルメタルコロッセオに、響き渡った…。
続く




