名探偵の条件
昔から推理小説はよく読んでいて書いてみたくなることがしばしばある。しばしばあるだけで、プロットまで作って本当に書き出すまでには至らないが、本を読み終わるたびに書けるはずないのにいつか書きたいと思ってしまう。これはもう病気だろう。
推理物、特に本格と呼ばれる物を読むことが多いんだけど、これがまた面白い。何が面白いかって毎回毎回見事に騙される。たぶん僕の洞察力とか思考力が劣っているのが原因なんだろうけど、本当に綺麗に騙される。死ぬまでに一回はこんな小説を書いてみたいな、と思うようなのがゴロゴロある。
そんな小説に欠かせないのがたぶん名探偵の存在だろう。僕がいくら考えてもわからないような怪事件も解決してしまうし、理解できない行動を取っていても実は必要なことだったりで、なんかもう凄い。僕なんかでは到底理解できないような思考の持ち主である。
そこで僕はそんな名探偵になりたい、もしくは名探偵を話に登場させたい、と思うのである。
たぶんなるのは無理だ。周りで人が死ぬのなんてまっぴらだし、自分が殺されそうになるのもあまりいい気がしない。その前に頭が追いつかない。
では名探偵を話に登場させるしかないではないか。
と言っても生々しい話、名探偵なんて作者の代弁者に過ぎない。作者が考えたトリックをあたかも自分が解いたかのように話すだけで良いのだ。あとはそれに強烈な個性を足して完成。簡単なものだ。
一番重要なのは名前だ。
まず苗字の読みは三文字、最後の一文字の母音はイであること。名前は漢字で三文字、郎で終わる。と言うのが僕の出した結論だ。たぶん当てはまる名探偵は多いと思う。
でも何でこれが多いのかはいまいちわからないし、これが良いのかもわからない。
しかしこうしておけばなんかそれっぽいです。