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探し物

 特に書くことがないので今回は探し物について書くことにする。

 私はよく物をなくす。今も、ほんの数秒前に読んだエッセイを探している最中だ。ちなみに前回の探し物は二十六分前で、今探しているエッセイを探していた。本の山から見つかった。

 こんな具合に私はかなり頻繁に物をなくすのである。人間はよく物をなくすのである、と一般化したいところではあるが私以外の探し物事情には詳しくないのでそうは書けない。もしわかる人がいるんなら速やかに教えて欲しいと思う。

 探し物をするとき、まず始めに考えるのは前回使った、もしくは見かけた場所だ。しかし、それをするのは無意味だとわかっている。だって、その方法で見つけられた試しがない。そもそも、その記憶が正しいなら探し物なんてしなくていい。物をなくした――記憶を辿った――見つけた――これでいいのだ。その論理で行くなら数秒前に読んだ本が見つからないわけがないじゃないか。

 ものを探すのには極めて核心的な最高の方法がある。探し物のベテランである私はそれを見つけた。

 存在の否定、つまり、もともとなかったことにすればいいのだ。これは最も低コストな最良案だ。探し物に労力を使うなんてばかげている。時間もかかる。挙げ句、見つからないこともある。

 誤解しないで欲しいのが、これは私の持論であり一般化はされていないと言うことである。世の中には一切探し物をしないで済む人もいるし、すぐに見つけられる人もいる。そういう人間に生まれたかったなあ、と思う。

 最後に。

 どなたか本探し手伝ってください。

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