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読書について

 春から夏にかけて本を四十冊ほど読んだ。全部文庫本で借り物やもらい物ではなく買ったものだ。ずいぶん買ったなあと思う。今も自分の横で読んで欲しそうにしている。

 一度読んだら読まない本がほとんどの中、まれに何十回も読んでいるものがある。こんなに読んでよく飽きないなあとは思うが手元にあると読んでしまう。それが何の本かは言えないが本の魔力は恐ろしい。

 昔、文体に困ったことがあってある作家さんの文体を真似てみた。その頃はホラーを特に読んでいてそれ以外は書けないと思っていた。文体を真似るとき何度もしたのが、本読んである所――大体自分が本に入り込めたと思い始めたちょっと後くらい――までいくと本を閉じパソコンに向かう。そうすると割と似通った文体になることが多い。だから私がホラーを書いているときはホラーを読んでいるし文学を書いているときは文学を読んでいる。あいにくファンタジーはメジャーな作品がわからないため読めていない。従って私が書くファンタジーはファンタジーではない。

 閑話休題。

 しかし、これは行き過ぎるととても恐ろしい。雰囲気だけでなく表現まで一緒になってしまうとこれは間違いなく盗作疑惑が生まれる。でもそうやって盗作で騒がれる作家さんたちが羨ましくもある。たぶん私の作品なんて誰も読んでいないのだから盗作をしても気付いてくれないのだ。

 例えばこのサイトで文学、エッセイの短編を書いたとしてもかなりの実力と知名度がない限りランキングにはあがれないだろう。まずジャンルがマイナーだ。しかしそれはただの甘えでしかない。

 ジャンル別ランキングがあるからだ。しかし残念ながら文学、エッセイのジャンルのトップ十、その中でも入りやすい日刊、週刊はいつも同じ作家さんたちの名前が書いてあって入ることが出来ない。相当力のある人たちなのだろうと思う。私なんかがどうあがいても追いつけないのだろう。ああいう人は読書の量が私なんかと比べて倍以上に多いはずなのだ。

 やっぱり読書は大事だと思う。

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