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RESISTANCE  作者: 破片
1/1

REBEL

手に取って下さり有難う御座います。重度の中二病の妄想ですが生温かい目で見て下さると幸いです。あとR15は念の為

仕事中なのに気絶していたようだ。数分、いや数十分くらい記憶が飛んでいる。遠くから微かに誰かが呼ぶ声が聞こえるような。あと頭が痛い。いや深刻に痛い。意識が鮮明になってくほど痛い。そうだ私はいつものように仕事場で遺物の解析していて、それで誰かが部屋に入ってきてそれから…

「ソウヘイ主任殿、大丈夫ですか!?」

「うわびっくりした急に大きな声出すな。」

「さっきからずっと呼んでました。それより頭からの出血が酷いです。安静にして下さい助け呼んできます。」

どうやら私は思いの外深刻な状態みたいだ。…状況を整理しよう。ここは仕事場で、特殊古代遺物研究室で、資料保管庫で…その内軍事関連資料がごっそり消えていた。

Episode-1 ―REBEL―

聴き慣れない不快な警報が午後の憂鬱を増加させる。意味は忘れたが恐らく誰かが脱走した事を表すのだろう。だって今俺絶賛大脱走中だもん。説明しよう、今俺達は世界1の大国である“帝国”に盾突き、敵勢力の“連合”に与する為施設から脱走し、身を隠す為茂みの中でコソコソしながら国境を目指している。たった4人で。こんなクソ暑い午後に。帝国の機密資料かっぱらって。ツッコミは首謀者にどうぞ。俺は被害者なんだ。

「あれま気付かれたか。ちょっと俺荷物多過ぎて交戦出来ないから鉢合わせたらすぐぶっ放してくれよ」

「「「了解」」」

今偉そうに指示したのが脱走の首謀者のクレス(クズ)。その後に続くのがゲン(ゴリ)とエネル(ネクラ)、そして俺エディー。因みに全員帝国で開発されたサイボーグ兵でめっちゃ強い。しかし銃弾に当たれば当然死ぬのだ。多分追手は裏切り者の俺等を見つけたら殺しに掛かるだろう。よって一刻も早く国境を越えねばならない。

「そろそろ茂み抜けるからな。多分待ち伏せされてるからいつでも撃てるようにしとけ」

気遣いのつもりかよ舐めやがって。俺は生き汚いんだこんなとこで死ぬ気など無い。この先の警備が厚いことくらい知っている。

茂みを飛び出すと同時にマシンガンを乱射する。追手を蜂の巣にし、こっちに弾が来ないよう祈る。なんとかたどり着いた国境に沿って造られた壁をゲンが殴り壊すと、その先の崖に向かって身を投げた。


―side empire―

情けないものだ。兵器として訓練されたサイボーグが相手とはいえ、子供4人すら逃してしまうとは。しかし動機が謎だ。衣食住には困らないし、いずれ前線に立たされる身とはいえ連合の低レベルな戦力相手ならまず死なない筈。 …サイボーグ共の訓練がどんなものなのかは知らないが、国境の先の崖から飛び降りたと聞いたから訓練の過酷さに耐え切れず…なんて話かもしれない。

「連中が逃げ出したのはここからか」

「はっ。内1体が防壁を破壊して逃走したとの事です。」

「そして身を投げたと…」

崖下を覗いても丁度影になって全く見えない。しかし飛び降りて無事で居られる高さではないし本当に死んだのではないか。念の為崖下に手榴弾を投げ込んだが何の反応も無いので脱走者は自殺したという扱いになった。


―side edy―

死んだと思った?俺等そんなヤワじゃないよ。まず岩壁にアンカーを撃ち込んである程度下に降り、カッコよく顔面着地し、そして崖の影から出ないようにしつつ全力疾走でその場を離れる。上から手榴弾落とされた時はビビったが同じ所に3つ落として満足するとはマヌケ共が。クレスの野郎曰く今日はここで野宿するらしい。脱走者を探すくらいの理由で帝兵はここには来れないらしい。本当ぉ?とりあえず危機感の無い隣の3人に習い寝転ぶ。そう言えば夜に外出たのは初めてかもしれない。理屈は知らんが空に夥しい数の明かりが灯っている。結構綺麗じゃん撃ち落とせないかな…


瞬きしたら日が昇って疲れが取れていた。俺一番早起きじゃん。

耳を疑うクレスの寝起きの奇声を合図に全員目を覚ますとすぐに行軍(4人)が始まった。俺の持ち物半分くらいクレスの荷物に混ぜたけど気付かれるかな。


―side Union―

「私は知ってしまったのです…邪智暴虐の限りを尽くす帝国の本性を…」

「それは分かった。が俺を巻き込むなと言ってるんだ。一人で勝手にやりゃいいじゃんよ」

「そう上手く行く訳ないでしょう。それに帝国に残れば脳を弄くられて命令をこなすだけの人形になるんだ。仲間に選んでもらえた事を感謝してほしいね。」


私は従軍してそこそこ経つが、ここまで呑気に会話する捕虜は初めて見た。しかも見たところ全員子供だし一人…人?はなんか全身ゴツい鉄の鎧で目みたいなの3つあるしなんか捕まるのを喜んでたように見えたし…

「なあ相棒…やっぱアイツら只者じゃないって…もし帝国のなんか隠し玉みたいなのだったら…」

「ならお手柄だな!見たところあっちの武器持ってるし量産出来たら戦力大幅増強も夢じゃない。借り物の力に頼ってばっかで頭空っぽの奴しかいないからこうなるんだ馬鹿共が」

「でも…」

敵の罠かもとか言いかけた所で捕虜の内一番荷物が大きい子が割って入ってきた。

「私達を疑う気持ちは分かりますが安心してください。敵じゃないので」

「それで?解放しろと言うなら承諾出来ないな。悪いが俺はガキに甘く無いんだ。」

「いえいえ、私は有益な情報と強力な戦力を与えるために来たんです。あなた達って今の戦力じゃ帝国に太刀打ちなんて出来るわk」

「死にたくなきゃ口のききかたに気をつけろよ。こっいはてめぇら皆殺しにして身ぐるみ剥がしても手柄になるんだ。てめぇらは俺の温情で生かされてると思え!!」

ーバチッー

何事かと思った時には、その捕虜が枷を引きちぎって此方の眉間に銃を突き立てていた。

「話遮られるの嫌いなんです。それで何処まで話しましたっけ?」

殺気ににた異様な気迫に押され腰が抜けた俺達を一瞥するとその捕虜は自ら枷を付け直し話を再開した。

「なあゲン、俺等ヤバい奴らについてきちゃったのでは?」

「間違い無い。」

別の捕虜達がそう喋ってるのが聞こえた。

気の利いた締めのセリフが浮かばないので世界観の補足を。あたかも人が文明を築きドンパチしてるように書かれていますが登場キャラは全員人外であり、公用語は一応英語となっています。しかしその言葉は強烈な方言というか激しく訛っていてこの世界の住民でなければ聞き取りは困難となります。一応舞台は地球です。

また、物語開始に至るまでの歴史としては


A.R.4186年、産業革命が起こって間もない頃、ある冒険者一団により発見された南極大陸より既存の技術レベルを遥かに上回るロストテクノロジーで作られた古代遺物が発見される。その歴史的大発見は全世界の力ある者達を冒険へと駆り立て、世界中で蒸気船による航海がなされる。しかしそれは急速な燃料資源枯渇をもたらし、遂には戦争に発展する。

A.R.4189年、南極大陸を発見した一団の居た名もない小国がそれまで研究対処でしか無かった遺物を軍事転用し、全世界に宣戦布告する。その後僅か76時間で隣国を制圧し、1週間で大陸の半分は支配された。

A.R.4201年、帝国所属のサイボーグ兵器を名乗る四名の少年兵が連合側に捕虜として身柄を拘束される(1話開始)。

となっています。A.R.っていうのは西暦の代わりみたいなもので、新世暦と言います。だいたい西暦-5000年が目安。

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