設定④
決闘裁判の終焉は、決闘を申し込んだ相手が実は犯人では無かったという事例などの大きな問題が市民に分かり、オルト達牧師が提案した【陪審員制度】が現実でも出てきた事で禁止になったようです。
オルトの父親のように本当は殺しではないのに殺人と訴えられた裁判も現実にもありましたし、他にも共犯者告発人と言う司法取引のような制度を悪用して、悪さをする者もいたそうです。そのため陪審員が話し合いで決めるという【陪審員制度】が出来たのは必然的だった気がします。
ですがイギリスでは陪審員制度があっても、決闘裁判とどちらにするか決めることが出来たそうです。それでも陪審員を選ぶ方が多かったのですが、どちらかを【選ぶ】という自由の証だったと言われています。
しかし十九世紀初頭にイギリスで決闘裁判を禁止する法律が出来、これでヨーロッパにおける決闘裁判が完全に消滅したと言われています。
そして今、日本で決闘を申し込み行うと、普通に警察のお世話になります。しかも決闘罪と言う法律すらあります。気を付けましょう。
あと、現実の決闘裁判でも男性と女性が戦う事がありました。もし女性と男性が戦う場合は、男性は穴に入って戦うハンデを付けられます。これもフェア・プレイを重んじて行っていたと言われています。
ちなみにこの物語ではその設定は【無し】です。なぜなら絵面がかっこ悪いから、です……。
エルゼの物語はこれで終わりですが、番外編が出すつもりです。今は完結ですが、少々お待ちくださいませ。




