第五話 反乱軍
「反乱軍ってあんた一人だよね」
基地と呼ばれた小部屋は。洗っていない食器や開けっぱなしの引き出しから生活感が漂う。
物がひとり暮し程度の量からして、他に仲間はいないと俺は仮定する。
「あんちゃん、それは言わないお約束ってやつよ」
「ごめんごめん、俺は転次郎。あんたはレイルだったか」
「あたし……ネアです」
「あんちゃんと、ネアちゃんね、よろしくぅ」
「転次……まあいいか、早速いくつか聞きたいことがあるんだが──」
「ああ! クロネア草だ! こっちはアダニ草!」
「──ネア?」
部屋の一角にある棚のガラス面から見えた植物に反応するネア。
好物を見つけた小動物のようでら思わず間の抜けた声を出してしまった。
「っす、すみません……」
「ネアちゃんは葉っぱが好きなんだねぇ、あんちゃんと話してるし棚のもの好きにしていいよ」
ネアは棚に置かれた植物を抱きしめ目をキラキラと輝かせている。
おとなしさはどこに行ったのか、容赦なく棚を蹂躙し、支配者顔のネアに少し引いてしまう。
「さて、管理について聞きたいんだよな。簡単に言うとだ、国民にはなんの権利もない」
「なんにも?」
「なんにもだ」
「体調管理として、水を含む食事内容、回数、時間を決められたりもする」
好きなもんすら食えない国か。
横であやしげな草を頬張るネアは、その縛りがなくった反動なのだろう。さながら植木鉢のようになっている。
見る人が見たら、一種のアートと勘違いされそうだ。
「人口の管理だと出産数も決められる。自由に子作りすらでいないってこと」
表向きの理由は増えすぎれば食料問題に発展するからとレイルが補足する。
あくまで推測に過ぎないが、と前置きをおきレイルは優秀な才能をもった民に子作り権が与えられていると言う。
人道を外れた管理に吐き気がする。
「一番えぐいのは国民ポイント制だねぇ。行動次第でポイントが増減してゼロになれば廃棄さ」
次は無能を切り捨てる政策。
ここまで来るとあまりの酷さに笑えてくる。
「なぜ、みんな国を出ないんだ?」
「魔物さ。国を一歩でると恐ろしい魔物に教われてお陀仏ってワケ。死ぬよりマシだとみんな管理を受け入れているのさ」
「なるほど。──ネア、なぜポイントがゼロになったんだ?」
話をネアに振ると、植物の塊が答える。
「……お母さん、病気になっちゃって、お仕事できなくて……お母さんのポイントが……」
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