第四話 レイル
スタイルがよく、ランウェイでも見ている気分になるが、少年と共に少し離れる。
「お前は、レイル! こいつの確保が優先だ、手伝えサチェル!」
「はい!」
レイルと呼ばれたヘラヘラ顔の青年はサチェルさんたちと顔見知りのようだ。
少年を追っていた衛兵がサチェルと共に鉄塊をかまえレイルを囲む。ジリジリと距離が近づく。
始めに仕掛けたのは衛兵。頭を狙われるがレイルは紙一重でかわす。間髪いれず背後から襲うサチェルさんの縦一線もあたらない。
「いったいなんのスキルよ」
「テメーらには一生わからねぇよ」
スキルの使用を疑われるレイルは微笑を浮かべている。
ひとしきり鉄塊を振りまわし、肩で息をする衛兵とサチェルさんの脚をレイルがはらうと。見事にしりもちをつかせた。
「ほら、あんちゃん行くよ」
「応!」
無視して勝手にしたい思いもあったが、なにせ外の状態がわからず持ち物もない。おたずね者になったであろう俺はレイルについて行くことにした。が、すぐ袖を引かれてしまった。
「あの……」
「俺は転次郎。少年、名前は?」
「少年じゃないです。ネアです。ついていってもいいですか……?」
「いいんじゃないかな? ネアを含めて助けてくれたみたいだし」
「なにしてんだ、追われてんだぜぇ」
レイルに急かされ走り続けると、路地へ入り右へ左へ上へ下へ、気づけば地下だろうか、弱い光にぼんやり照らされた小部屋についた。
レイルが足をとめ俺とネアをみつめる。
「ようこそ反乱軍基地へ」




