第三話 管理への反逆
「ぐわぁああ!」
「ちょっ──」
召喚されてから、ずっとモヤモヤしていた。
勝手に呼び出して、働け。指示に従え。
人の命すらコントロールする異常なほどの管理体制。
俺は自由を害されるのが嫌いだ。代わりに人の選択にはとやかく言わない。だが一方的に他人の自由を奪う行為は黙っていられない。
上手いこと敵を作らず、逃げ出すつもりだったが我慢の限界だ。
「ポイント切れ? 子供の自由を奪う管理があってたまるか!」
「転次郎さん、衛兵への暴力行為は減点対象よ!」
「知るもんか、自由のない管理は人を殺す。自由に旅をして、知って、感じて俺は生きる」
「管理されているから幸せなのよ。人口が増えすぎたら、一人辺りの食事量が減るでしょ? 食事だって管理すれば正しい栄養を摂取できるの。国の管理は人を救うの!」
「子供が殺されるのに、人を救う? サチェルさん言ってることがめちゃくちゃだ」
「黙れ! 今後、食料の確保ができれば出産可能数が上がり廃棄数も減るわ!」
「今、泣いてるやつらにそれまで待てっていうのか? もう話すことは無さそうだ、俺は国の外で自由にやらせてもらう」
「管理に対してのたび重なるなる批判、残念だけど──ポイント切れよ」
サチェルさんは再び鉄塊を俺に向ける。
さて、勢いで大立ち回りしたけど、どうやって逃げようか。
「あんちゃんの言うとおりだぜ、管理なんか必要ねぇ、子供を連れて離れてな、ここは俺様があずかるよ~」
突然の介入に全員動きがとまる。
俺の意見に同調した銀髪に細身の青年が、ヘラヘラ顔でゆっくりと近づいてくる。




