第二十二話 カリキュラム②
──食料調達──
陽光によく照らされる、二面ほどの畑には希望者が六十八人集まっている。
「みなさん、よく集まってくださいました。食料調達に関しては、ネアさんと私アリシアが講師を勤めます」
「美しい……」
「尊い……」
「何人か聞いてないような……?」
「……始めよ」
「そ、そうですね。食料調達といっても方法はたくさんあります。畑仕事は経験されている方も多いと思いますので割愛します。あ、ここの畑は好きに使ってください。」
「……今日のメインは……山菜取り」
「みなさんには山へ入っていただきます。」
「え、魔物とか出るんじゃ……」
「可能性はありますが、基本的は出ません」
「……塀作った」
「ボヘミアは拠点を中心に高さ五メートルの塀で囲まれています。山の中も例外ではありません」
「それなら安心ね」
「万が一出たら逃げよう」
「では食べられるもの、役に立つもの、触れてはいけないもの、山で実物を見ながらネアさんに説明を受けてください」
「……ついてきて」
アリシアもネアから教えてもらい随分知識がついたので、ネアのサポートとしてアリシアも説明を行った。
結果は素晴らしく、かなりの山菜が手に入った。
──もの作り──
拠点の一室に作業机がズラリと並ぶ、パパトとレイルがここで小道具の作り方を教える。
「もの作り人気ないねぇ」
「レイル殿そう言わずに、えーお集まりいただいた十三人の方々は、わたくしの机の前に来てください」
危険がないもの作りカリキュラムには、子供や老人が集まっている。
「今から資材を使って好きなものを作ってもらいます」
「好きなものって言われてものぉ」
「困ってしまうのは当然です。どんなものがあれば生活が便利になるのか他のカリキュラムを見て来てください」
「ポイントは『大変そう』を探すことだぜぇ」
希望者たちはそれぞれ他のカリキュラムを見に行く。
「盾を飛ばされて取りに行くの大変そう」
「坂道のキノコを採るとき大変そう」
「きっかけが掴めたら、拠点に戻って何も考えずボーっとしていてください」
希望者たちは顔に疑問を浮かべている。
「本当に大丈夫なんですかね?」
「ボーっとしてるときが一番アイデアが出てくるってあんちゃんが言ってたけどねぇ」
パパトとレイルも疑問を持つ。しばらくするとひとりの男の子がパパトの元へ近寄る。
「あの、作ってみてもいい?」
「え?」
「作りたいものがあるんだ!」
全員発想に至った訳ではないが二人からアイデアが生まれた。
素材の加工に関してはパパトとレイルからアドバイスを受ける。
「ボーっとしてるだけで、ほんとにアイデアが出てくるとはねぇ」
「やはり転次郎殿は物知りですなぁ」
全てのカリキュラムが終了し、大食堂で希望者たちに意見交換の場を与える。
しばらくは週に一度、希望があればカリキュラムを受けられるようにしておく。
各カリキュラムは好評で一ヶ月の間でほとんどの人が全カリキュラムに参加した。今後はスキル制限を教えたりするレベルアップ版のカリキュラムの導入を予定している。
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