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第二十一話 カリキュラム①

 ──翌朝。


「転次郎さん。起きてますか?」


 朝のまどろみをむさぼっていると、扉の向こうからアリシアの声が聞こえる。


「今起きた。入っていいよ」

「失礼します。昨日はお疲れ様でした」

「ああ、ありがとう」


 労いの言葉をかけるためにわざわざ部屋まできたのか?


「────あのっ! 転次郎さんは私の勇者です!」

「え?」

「いや、ちがくて。私が言いたいのは……」

「あんちゃんが大好きです」

「そう、転次郎さんが──ってなに言わせるんですか!」


 頬を赤らめたアリシアがレイルを小突く。


「レイル。昨日の夜はどこに行ってたんだ?」

「散歩よ散歩──アリシアちゃんそろそろやめて」

「散歩って魔物には気を付けてくれよ」

「いいじゃん、俺様の趣味みたいなもんなんだから、それより魔物と言えば、これからどうする? イタイイタイ」


 詮索されたのが不満なのか、未だにアリシアから小突れながらレイルは渋い顔をしている。


「希望者に戦闘訓練や食料調達、もの作り何かを教えようと思っている──アリシアそろそろやめてあげて?」

「あっ、すみません!」

「俺様の顔腫れ上がってない?」


──────

────


 レイルに話したとおり希望者を募ったところ、ほとんど参加することになった。


「集まってくれてありがとう。これからボヘミアで生きていく上で必要な技能を身に付けてほしい。好きなカリキュラムを選ぶといい」


 ・戦闘訓練~自分や家族を魔物から守ろう~

 ・食料調達~見つけて増やして食べましょう~

 ・もの作り~考え作って便利な生活~


 以上、三つを提示する。もちろん、それぞれに講師が一人づつ付く。

 皆思い思いに選択し、各持ち場に別れた。




 ──戦闘訓練──


 怪しい雰囲気を放つ森の入り口付近に希望者十九人を集める。俺の足元には木の板が山積みになっている。


「戦闘訓練の講師は転次郎と」

「ナディン」

「──が担当する。」


 ナディンの表情はカチコチと固まっている。


「戦いなんかしたことないけど大丈夫ですか?」

「ダイジョブ」


 片言の単語しか話せなくなってしまったようだ。


「いきなりひとりで戦えとは言いません。三人一組で魔物を一体相手にしてもらう。まずは手本を見せる」


 ナディンが森へ入っていき、しばらくするとゴブリンを一匹つれて戻ってくる。


「最も数がおおい魔物、ゴブリンだ。──始めよう」


 ゴブリンの正面でナディンは木の板を構えじっと耐える。

 ゴブリンの背後へ俺が近づくと、危機を察知したゴブリンが振り向き殴りかかってくるため、同じく木の板で耐える。

 意識が俺に向いていることを確認し、背後から一撃。ナディンはゴブリンを切り伏せる。


「おおおお!」

「見てもらったようにひとりが攻撃を引き受け、残りでダメージを与える、それだけだ。味方の邪魔にならないのならスキルを使ってもいい」

「油断。ダメ」


「魔物が多いときは、どうすれば……」

「どうすればいいと思う?」


 質問に質問で返すかたちになるが自分たちで考えてもらう。


「うーん、逃げるしかないのかなあ」

「他の組と合流するのはどうだろう?」

「もっと出てきたら……」


「最後に大事なことなんだが、森には大型の魔物もいる、勝てる見込みがあるのなら戦ってもいいけど、防御に徹して、隙を見て逃げることをおすすめする」


「恐いなぁ」

「ワシのスキルは足止めに使えるかもしれん」

「じいさん! 俺と組もう」


「じゃ、組になって森へ入ってくれ。余った人は先生たちと組もう」


 森へ行かせしばらく見守ったが、ゴブリンを見て逃げ出すもの、板越しでも押されてしまうもの、次々に脱落していく。

 最後まで残ったのは十人だった。

 途中マンティスが出たが、十人全員で協力しスキルを使い追い払っていた。


「残った君たちなら魔物を相手にできるだろう。次に希望者が出た時は、先駆者として教えてやってほしい」

「はい!」

「脱落してしまった人も気落ちせず再チャレンジしてほしい。」


 訓練で手にいれた肉を持って拠点へ戻った。

 余談だが、脱落者たちも罠を張り魔物を狩れるようになった。

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