始まり 朝のひとコマ
「ん、朝か。ふぁぁあ。起きるか。」
読者の皆さん。おはよう。この小説の主人公のみんな大好きな坂本 東谷だよ。
すいません。調子こいて、だから石投げないでください。
さて、俺はこれから学校へ行く為に着替えるから覗くなよ。
えっ。男の着替え何か見たくない。
うるせぇ。文句があるなら作者に言え。作者に。あっ、ちょっと待て。その肩に掛けてあるバズーカをこっちに向けるな。
ギャーーーーー
しばらくお待ちください。
何とか、着替えたぞ。えっ、制服。普通の学ランだよ。
どこに向かってるかってリビングだよ。
「おはよー」と俺はリビングにいた両親と妹に声を掛けた。
「おっ。やっと起きたか。藍はお前より先に起きたぞ。恥ずかしくないのか。」と今、新聞を読みながら俺に文句を言ってるのは、俺の親父だ。見た目完璧な堅気の人に見える為、家の近くに住んでる人達は慣れているが、親父を初めて見た人は、警察を呼ぶ事があるが良くある。
本人曰く、「俺のどこが堅気の人に見えるんだ」としょっちゅう母に愚痴っているが、息子の俺から見ても何故か完璧に見えてしまう。(笑)「もう。お父さんだって藍より起きるの遅かった。」と頬を膨らまして怒っているのは妹の藍。小学生三年生。俺と違ってよく母の手伝いをする。
「藍。
「藍。そこまでお父さんに怒らなくていいのよ。私が後で殺るから」とめちゃくちゃ物騒な事を言ってるのは母である。
もうすぐ四十なるのに見た目完璧にニ十歳に見えるからびっくりする。
「東谷。今、私の歳の事を考えたでしょう。」と顔は笑っているがバックに般若が見える。あなたはエスパーですか、とツッコミたいがそんな事をすれば地獄が待っているので、「すみませんでした。」とまぁ母に対してジャンピング土下座。
「ふふ。誤ってくれるなら許すわ。」何とか機嫌を直してくれた(-.-;)。
「母さん。兄さんも早く朝御飯食べよ。」
「そうね。さっ食べましょう。」
「「「いただきます。」」」
これがいつもの朝の風景。
えっ、親父。
藍の一言でリビングの隅で凹んでる。何で声掛けない?
だって、完璧堅気に見える人が凹んでする姿シュールじゃない?