表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/64

【ミズキからの確認報告・第二弾】

『近衛軍の部隊編制に伴い、総司令部の情報を更新いたしました。確認をお願いいたします』




     ◇◆◇◆




・《近衛軍総司令部》




 ウルカバレーの近衛軍基地に加え、ノイエ・トイフェリンに新たな基地を設置したことで、固有名詞の混同を避けるために改称された名称となる。

 所属するのが総司令一家だけで、差別化のために新設された親衛隊の隊員のみが所属していることから、親衛隊基地とも呼ばれている。

 名称が変更されただけでその中身は何も変わっていないため、国内外から注目されていることにも変わりはない。




・《保有戦力》




 参謀本部に配備されている戦力は、大型特殊艦艇一隻、各種CA一一機、特殊攻撃戦闘機一六機となる。




 トイフェルラントの総旗艦である超戦艦ツァオバーラントは、コア・シップである万能航宙艦ケーニギンと、バトル・モジュールの超大型戦艦ツァオベリンの二隻によって構成されている、水上艦型をモデルとした製作者の趣味のデザインとなっている古風な設計思想を酌んだ艦である。

 その艦体は濃い蒼鼠色に染め上げられており、科学と魔法を組み合わせた特異な能力は、惑星オディリアにおいて規格外の高い性能を有している。独自の技術によって攻防に秀でているだけではなく、通常航行にて外宇宙にまで進出することができるように、特別な用途を想定して建造されている。

 この艦の最大の特徴は魔導砲こと、艦首にある大口径の融合魔力爆縮放射器だ。その名の如く魔力融合反応の激烈な破壊力に指向性を持たせて放射する超兵器であり、恒星ゾンネファルナすら破砕することが可能な危険極まる最凶の武装である。

 対オメガ最終戦となる抒情戦役では、最終局面において遁走するオメガの動力炉を破壊。その後の星屑戦役では、紅星軍の随伴艦及び超大型艦を沈める戦果を挙げている。




 トイフェルラントのフラッグ機となるのが、特殊可変型CAのペルフェクトバインである。紅星軍の襲撃によって失われたヒュッケバイン改に代わる烏丸恭一郎の専用機として開発された、搭乗者の安全を無視した超高性能な二〇メートル級の中型機体となる。

 その初陣で交戦状態にあった紅星軍のほぼ全てを単機で撃破するという戦果を挙げたが、短時間の戦闘で搭乗者に重傷を負わせるという致命的欠陥を露呈していた。

 後に専用のパイロットスーツが開発されたことで安全に使用することができるようになったが、それでも制限時間付きの極端ピーキーな仕様のままである。

 機体性能は総旗艦に匹敵する火力と防御力を有し、それでいて機動性や運動性は既存のCAを軽く凌駕している。まさに完璧な凶鳥の名に相応しい、存在自体が馬鹿げている機動兵器となっている。

 機体の制作に当たり、使えるモノは何でも使ってコスト度外視で急造したため、同型機を作ることは事実上不可能となっている。




 総司令部の主力となるのが、七メートル級のパラーデクライトタイプである。通常型であるアンドロイド姉妹用の七機に加え、烏丸遥歌専用の改修機を含む八機が配備されている。

 パラーデクライトは儀仗用として見た目を重視して製作された経緯から、その機体性能はベースとなったオールド・レギオンタイプの機体と大きな差はない。

 その代り、強化パーツの特殊攻撃戦闘機と合体することで機能の拡張を行い、局地戦闘用の機体として活動することが可能となっている。その結果として、小型機でありながら破格の戦闘能力を有する高性能機となっている。

 アンドロイド姉妹達の特性に合わせて少数ながら機体モジュールのバリエーションが製造されていたため、遥歌専用機のブレセストはパラーデクライトをベースに製造され、浮いた製造コストを用いて更なる改造が施された経緯がある。




 パラーデクライトの強化パーツである特殊攻撃戦闘機には、空戦用、宇宙戦用、水中戦用、遥歌機専用の合計一六機が配備されている。

 空戦用はルフト・シュピーゲルング、宇宙戦用はラオム・ファルート、水中戦用はメーア・ユングフラオ、遥歌専用はフィルマメント、と呼ばれている。

 空戦用と宇宙戦用はそれぞれ七機ずつ配備されていて、水中用のみ先行試作型が一機のみ配備さている。

 遥歌専用機は超大型の鳥型可変機で、遥歌専用機との合身機構を備えている。そうして誕生する特殊可変大型CAのフェアヴァンテは、三〇メートル級の近接戦闘に特化した超高性能機となる。こと格闘戦能力に関しては、ペルフェクトバインをも上回る性能を有しているとされる。




 トイフェルラント近衛軍ノイエ・トイフェリン基地の司令官に就任したマクシミリアン・ハイデッカーの使用していた特殊CAゲシュペンストは、その特殊機能の拡散を防ぐため、参謀本部に保管されている。

 ゲシュペンストはオメガ軍の使用していた敵性CAであるデヴァステーターを研究して開発された、次元潜航能力を備える隠密性能の非常に高い機体である。

 基本性能はオディリア統合軍の使用するメサイアタイプとほぼ同等であり、魔法技術による補助を受けることで頭一つ抜きん出ることができている。




 使用限界を迎えていたオールド・レギオンタイプのジャンクパーツ機であったエアストが基礎構造から大改修され、先端技術のテストベッド機として蘇らされたのがエアストEXである。

 主な目的がパラーデクライト用技術の実証実験であったことから、その役目を果たした現在は恭一郎の軽作業や私用で使われている。

 一応戦闘に耐えられるだけの性能を持っているが、パラーデクライト単体と同程度の性能であるため、戦力としてはあまり期待できない。




・《軍旗とエンブレム》




 トイフェルラントの国旗である七色円環旗を始め、現在のトイフェルラントで使用されている旗は、トイフェルラント近衛軍旗、同親衛隊旗、国防隊旗、オディリア統合軍駐トイフェルラント部隊旗が主になっている。




 近衛軍は実質的な恭一郎の私設軍隊であるため、旗の意匠は恭一郎の意向を反映して、白銀の烏が両翼を広げているエンブレムを使用している。この銀翼旗は近衛軍の装備品の基本色がシルバーで統一されていることから、近衛軍一般兵仕様はこれで良いだろうと判断されていたためだ。

 余談であるが、ノイエ基地司令であるマクシミリアンは特別に、黄金の獅子のエンブレムの使用が許されている。マクシミリアンの出自を隠す必要が無くなったため、旧レーヴェ伯爵家の家紋の使用が解禁された影響である。とはいえ、長らく家紋の使用が断絶していたため、オリジナルの家紋をそのまま使用せず、牙を剥いた獅子の横顔だけをエンブレムとして採用している。




 親衛隊はハナ達七人姉妹に加え、参謀総長の遥歌も含まれている。

 これまで使われていた三本足の八咫烏のエンブレムは、三本足に使用者縁の品を持たせることで差別化を図っていた。しかし所帯が大きくなったことで区別が複雑になり始めたため、より簡素で識別しやすいモノへと変更となっている。

 総司令の恭一郎は黒紺の八咫烏のみのエンブレムとなり、リオは鳥の翼と龍の尾を持つ二本足で立つ黄金の獅子のエンブレムを採用。ミズキは黄金の八咫烏のエンブレムを使用して、遥歌は不死鳥をモチーフとした蒼い炎の翼と孔雀のような蒼い炎の尾羽を持つ八咫烏のエンブレムと決めている。

 そしてアンドロイド姉妹達のエンブレムは、それぞれのパーソナルカラーで染め上げられた八咫烏に落ち着いていた。ミナと同系統の色を使用する遥歌のエンブレムだけ意匠が細かい理由は、お互いのエンブレムを誤認しないようにするための配慮である。




 国防隊の軍旗はトイフェルラント政府が決定したため、丸円の中にシュティンケ火山を象った二等辺三角形の頂点が丸円を突き抜けたデザインのエンブレムを使用している。

 多くの亜人種族が共に生活をしているため、特定の種族に肩入れしないように配慮がなされている。よって国旗にトイフェルラントで最も象徴的な火山をモチーフに使用した経緯がある。




 オディリア統合軍には、共通の統一された軍旗が存在していない。旗やエンブレムは任地によって法則性があり、その場所の自然環境に活動目的を象徴する品を加え、管轄する管区や基地の漢数字が必ずどこかに含まれている意匠となる。

 駐トイフェルラント部隊の場合、円形の大地に固い絆の意味を込めた比翼の鳥が並び、トイフェルラント共和国の七色円環旗を咥えて飛んでいるエンブレムとなっている。




     ◇◆◇◆




『以上となります』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ