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【マクシミリアンからの就任報告】

「この度増員された、近衛軍の部隊編制予定表を持参しました。問題が無ければ、この表の通りに練兵を始めます」




     ◇◆◇◆




・《魔導歩兵隊》




 剣や魔法、魔導具で武装した、歩兵で構成された戦闘部隊。

 最も多くの隊員が所属する兵科で、敵の陣地や司令部を占拠するための重要な役割を担う。

 兵員輸送用魔導車の導入予定となっており、機械化ならぬ魔導化歩兵となる主力部隊。

 現時点での構成人員は、一五〇名となっている。




・《特殊戦術隊》




 国防隊にCAが配備されることに合わせて編制された、近衛軍のCA運用部隊。

 CAの扱いは戦車や火砲のような打撃力を持つ特殊装備となっており、その運用には特別な訓練を要する。

 特殊戦術隊はCAパイロットのみが所属する兵科となるため、独立した少数精鋭の陣容となる。

 近衛軍用のCAが配備されるまで、隊員達はパイロット専用の教練を受けて練度の向上を図ることになる。

 現時点での構成人員は、一二名となっている。




・《魔導工兵隊》




 土木装備を用いた施設の建設や、進軍の障害を取り除く諸作業を担当する兵科。

 戦闘時は敵の敷設した障害を排除したり、施設を破壊して味方を援護する戦闘工兵となる。

 配備される土木用大型魔導具を駆使して、災害救助の支援にも期待できる縁の下の力持ちとなる。

 現時点での構成人員は、三〇名となっている。




・《通信偵察隊》




 近衛軍の目と耳となる情報を扱う、機動力の高い部隊。

 各部隊を効率的に運用するための情報を把握して、素早く正確に伝達することが主な仕事となる。そのために必要とあれば、戦闘を行うことも辞さない強行偵察能力が求められる。

 敵に対しては通信の妨害や欺瞞ぎまん工作を行って、味方に有利な状況を生み出す重要な兵科である。

 現時点での構成人員は、二五名となっている。




・《整備補給隊》




 近衛軍に必要な多様な品目を扱う兵科。

 基地や部隊への物資の補給は勿論のこと、必要な装備や設備の手配や回収なども行い、軍事行動から隊員の生活までを下支えする、必要不可欠な部隊。

 整備する対象には近衛軍用のCAも含まれているため、その整備技術の習得も練兵課程に組み込まれている。

 基本的に戦闘を行なわないため、技術と技量で近衛軍のために戦うことになる。

 現時点での構成人員は、一〇〇名となっている。




・《衛生救命隊》




 怪我や病気の治療を目的とした、命を守るための部隊である。

 オディリア統合軍少佐アイリス・カッツェンバイサーの指導により編制された、トイフェルラント初の救急救護を目的とした非戦闘部隊。

 医療用装備を搭載した特殊魔導車を保有し、命の危機にある人物の救援に駆け付けることのできる体制を整えつつある。

 平時は衛生環境の奨励と指導を行い、即座に戦闘状態に移行できる健康な身体を維持する任務を遂行している。

 現時点での構成人員は、二五名となっている。




・《儀仗音楽隊》




 式典などのイベントで近衛軍を代表し、その規律や練度を内外に宣伝する部隊。

 金管楽器や打楽器での勇壮な音楽を奏で、足並みのそろった儀仗兵が集団行動を行う、見た目の美しさも要求される兵科となる。

 演出全般を遂行するため、儀仗音楽隊には表に出ない裏方が多数所属している。

 現時点での構成人員は、七五名となっている。




・《公安憲兵隊》




 近衛軍の警察組織であり、軍内部での犯罪の取り締まりを行う部隊となる。

 軍の規律を犯した者を逮捕・捜査する権限が与えられており、取り締まりの対象には所属や階級の区別はない。

 近衛軍の治安維持の他に、現統治体制への犯罪や反乱、武装蜂起などを警戒する公安任務も与えられており、国民に被害の生じるような場合は介入する権限を与えられている。

 所属する隊員には高潔さが求められており、軍紀違反時に下される処罰は、その他の部隊の隊員よりも重くなる。

 現時点での構成人員は、二五名となっている。




     ◇◆◇◆




「ノイエ基地の責任者となりましたが、これは出世で栄転ですか? 例のオイタに対しての、懲罰と左遷ではないですな? 退院早々にこの仕事量は、少々考え物ですぞ?」

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