僕のヒロイン
僕は寿高校の二年小川孝介。
僕は学校では有名人だ……理由は二つ。
一つは、僕は頭が良くて顔もそこそこ良い顔なので有名。
もう一つは、僕の彼女が才色兼備、文武両道の《完璧才女》と呼ばれてる女の子と言う事だ。
僕たちの馴れ初めはこんな出来事から始まった。
*-------------------*
今日の僕は急いでいた。
「やべっ!!遅刻しちゃう……初日登校なのに……」
そう僕はつい先日新しい引っ越し先の近くの学校に通うことになった。
その学校の名前は寿高校。ここら辺所か全国でも有名な名門校。天才が勢ぞろいなこの学校で一から始めようと考えていた。昨日の夜は楽しみ過ぎて寝れなかった。そのせいで遅刻しそうだ!!
僕の家から寿高校まで歩いて15分。僕が本気で走れば5分もかからない……いやギリギリ5分はかかるかな
とにかく今日の僕は急いでたんだ。目の前もしっかり見ずにがむしゃらに通学路を走っていた。
それがいけなかった。……いやそれのお陰で彼女と巡り会えたからいけなくは無かったかも知れない。
学校近くの公園の中心には大きな木がある。そこを通ると近道だってことを調べておいた。
そしてその木の横を一心不乱に走ってた僕はあの美女とぶつかってしまった。
……良い匂いがしたのは今でも覚えてる。
「いっつ~……!?」
その時の僕はその人の顔を見た瞬間言葉が出なかった。いや出せなかった。
彼女は黒髪のサラサラヘアー。長髪で腰までかかっている。身長は172㎝の僕より少し低い位。
足は長く細く、胸は良い具合に出てる。出てる所は出てる。引っ込む所は引っ込んでる。
体のバランスが黄金比のような《完璧》そんな言葉があうようなそんな人だった。
「あっ!!ごめんなさい」
僕は嫌われたく無くて必死に謝った。
「いえ大丈夫です……私これでも運動出来る方なので……これ位」
その人の声は綺麗で透き通るようなそして誰でも聞き入ってしまうようなそんな声だった。
でも少し生きる気を感じられなかった。まるで「死にたい」そんな印象を受けた。
「そうですか……そうだ!!その制服僕と同じ制服ですよね?学校は良いんですか?」
彼女は長い髪を後ろになびかせるように払うと僕の目をまっすぐ見つめて来た。
「私は良いの……行っても意味は無いし大学の推薦も確定してる。
それに先生や他の生徒のあの目が苦手で……同性からの嫉妬も……私は正直耐えられない」
彼女は泣き始めてしまった。その丸く大きい目から流れる涙を見てると僕は彼女の苦しみ、悲しみ、孤独や忍耐などの我慢の気持ちが流れ出てる。そんな気がした。
「僕は大丈夫?なんて言えない。貴女はとても可憐だし男子の気持ちが分かる。
女子の嫉妬も分かる。僕も貴女を見た時、感じてしまった。言い訳はしない。」
『ごめんなさい』
「だから僕はもう貴女をそんな目では見ない。僕は貴女に一目惚れをした。だから……だからそんな涙で顔を埋め尽くしてる貴女を見ると僕も苦しい。本当に……」
彼女は僕の言葉を聞くと僕の目をますっぐしっかり見た。どれ位だろう?彼女はいきなり立ち上がると……
「そう……嬉しいわ!!私は貴女の言葉に救われた。もう猫の皮なんていらない。本当の私を愛して」
そう言って笑う彼女の笑顔を僕は眺めていた。
*-------------------*
今思っても彼女は心が壊れかけてたのだろう。
僕が通った木にはとあるジンクスが存在する。
『あの木の枝は全然折れない。だからあの木の枝が落ちていたら幸せになれる』
『その枝をあげると恋仲に……。でもわざと折るのはNG。昔ある男が悪ふざけで枝を折ろうとしたらいきなり転落して重症した』
などのジンクスだ。じゃあどうして彼女の心が折れてるのとその木の話をしたかと言うと……
『あの木はそういう恋愛とか良い意味でも噂もあるけど枝が折れにくいから自殺の名所でもある』
とか……その話を聞いても彼女は答えてはくれなかった。僕も一回ですっぱり聞くのを辞めた。
あの日から一か月。
彼女は僕と会う為に学校に来てくれる。
付き合ってるというのも明かした。それでもしつこい奴は僕が黙らせた。裏の力で解決済みだ。
彼女がいつも笑ってくれる。毎日笑顔でいてくれる。その日常を守る為に今日も二人で歩みだす。