お米
学校を出た俺たちはスーパーへ向かった。
「んー、今日のご飯は何にする?」
「まぁ、なんでも美味しいだろうから、俺たちはなんでいいんだけどな」
隣で真昼もウンウンと頷く。
「そうだなー、それじゃあチャーハンとかはどうかな?」
「おお!いいんじゃね。めっちゃ美味しそう」
またしても隣で真昼は頷く。
「それじゃあ、チャーハンで決定ね、それとチャーハン、いや、ご飯系の料理を作るなら、炊飯器を買ったほうがいいと思うんだよね。毎回毎回サイトウのご飯買ってたらもったいないし」
「まぁ、俺たちにはわからんが、来未が言うならそうなんだろう。従うぜ!師匠!」
真昼は何のかわからないがこいつの弟子だ。
そして今、勝手に俺が決めたことだが、俺は料理の弟子になろう。
「それじゃあ決定ね。それで、京くんとまっひーはお金持ってる?炊飯器って高校生には結構高い金額だと思うんだけど…」
「それなら一回帰ろう、俺2000円ぐらいしか持ってないし」
「あ、でも先にスーパーで買い物終わらせてから帰ろうよ、炊飯器結構重たいから」
「了解」
そして、俺たちはスーパーの中に入る。
「それじゃあ、お米は最後にして、まずは違うものから買おっか」
そう言って一ノ瀬は先導してくれる。
やはり頼りになる。
そして、小ねぎ、卵、しょうゆなどの米以外のものを買った。
「それじゃあ最後に…、京くん!お米取ってきてー!」
俺は一ノ瀬に頼まれたので、米を取りに行く。
流石に知ってる。
米はとても重たいことを。
俺は5キロの米を取り、持ち上げ…
重てーーーー!
えっ!米ってこんなに重たいの?でも、マイマザーなんて軽々と持ってたような…。
まじマイマザー尊敬っすわ。
俺はとても重たい米を持ち、足がプルプルと震えながら持っていく。
「あはははー、何してんの?もしかして…そんな5キロ程度で重たいと思ってるの?」
一ノ瀬が俺をバカにしてきた。
「いやいや、そんなわけねーだろ、こんなもん軽いぞ。それと、来未もそんなこと言って持ったら足がプルプルするくせに、ほら、持ってみ」
そう言って、俺は一ノ瀬に持っていた米を渡した。
え?なんだか様子がおかしいな…。
一ノ瀬が本当に軽々お米を持っているんですが?!
「え?重く…ないの…?」
「うん。これぐらい大丈夫だよ。京くんは!重かったようだけど…?」
「お、重くないし」
「それなら、はい!これを京くんの部屋までよろしくね」
そう言って再び俺にパス。
俺の足ではプルプル病が再発症。
「え?まじ?」
「うん。あ、もし京くんがここで土下座して、大声で、「来未様ー、もしよろしけばこの米を持って行ってくださいませんか、お願いしますー!」って言うか、私に借りを作るかだね」
わかってたけど腹黒だ。
その理由なら俺は後者をとるしかないのだ。
しかし、借りという言葉をなめていてはいけない。
どんなことでも聞かないといけないんだ。
前者は社会的に俺は死ぬ。
もしここにこいつら以外に同級生がいたらどうする?明日学校ではお祭り騒ぎだな。
「だ、大丈夫だし」
「それじゃあよろしくね」
こうして、買う商品をレジへ持って行き、購入を終えたら俺は米を担ぐ。
一ノ瀬なんかに負けるか!
俺たちはスーパーを出…
「すいません、来未様、借りの方向でお願い致します」
10メートルほど歩いただけだが、俺の足はもうもたないと判断し、一ノ瀬へと頼む。
「それじゃあ借り2つということで、さっきは意地張ってたから」
「わ、わかった。それでいいから」
もー、何話してるかもわからない。
俺は米を一ノ瀬に渡す。
でも一ノ瀬はなんかニヤニヤしてる。
なんか仕掛けられたのか?!
分からん。
まぁ、いっか。
「ひとまず京くんの部屋まで帰ろっか、荷物も多いし」
一ノ瀬が先導し、その後に俺たちがついていく。
一度家に帰り、冷蔵庫に入れるもの入れ、俺と真昼はお金も補充して、再び部屋を出る。
真昼もついでだし、炊飯器を買うことになった。
俺たちはコーマンに向かう。
さすがにここでは迷うことはなく、炊飯器を、俺はフライパンも買った。
やっと終わった。
これが毎日続くのか。
なんだかこれから疲れそうだな。
部屋に帰ると、まずは炊飯器でご飯を炊く。
俺は米を研ぐ。
あぁ、言っておくと、今日のご飯当番は俺になった。
まぁ、これはそこまで難しいわけでもなく、終わらせる。
そして、炊飯器の釜に米を移し、水を注ぎ、スイッチオン!
よーしこれでお米を炊く作業終了!




