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ハプニング

私の見ていた光景は夢だったのだろうか?


京くんが全裸の私にいろんなことを…。


きっと夢だよね。京くんがそんなことするはずないもんね。


私は目を開けた。


目を開けたということは…夢だったということだ。


ひとまず一安心ね。


しかし、私の体には違和感が…。


下に視線を向ける。


どうやら私は床で寝ていたらしい。

そしてしっかりと布団もかけていた。


熱が出ていたという割にはかなりできているわね。

ちゃんと布団もかけるなんて。


私は起き上がるために布団をどかした。


「きゃゃゃゃーーーーーーーーーー!」


な、な、なんで私はふ、ふ、服をきてないのーーー?!。


どういうこと?どうして私は服を着てないの?誰の仕業?もしかして…京くん?


嘘?!京くんがそんなことするはず…。


やっぱり男子高校生ってそんな人ばっかなのかな?


そんなことを考えてる時だった、突然…


「ドンドンドンドン!」


誰かが全力で走っているような音がなった。


その音が鳴り始めて3秒ほど経っただろうか?


リビングへの扉が、勢いよく空いた。


「どうした?!だいじょう…ぶ…か?」


扉を開けた正体は京くんだった。


京くんはびしょ濡れでタオルで大事なところを隠して現れた。


いやいや、そうじゃないでしょ!京くんが…、私の体を…見て見て見ているんですけど?!


しかも京くんがなんか止まってるんですけど?!


普通こういう時ってすぐにどっかに行くか、もしくは…、私を襲ってあんなことやこんなことを…。


ひゃーーーー!


普通の人なら殺してしまいそうだけど、京くんなら笑顔で受け入れられそうだわ。


恐るべし!愛の力。


そうこうしている間にさらなるハプニングが起こった。


「スルリ……」


「「あっ、」」


京くんの、大事な役割を果たしていたタオルが、スルリと落ちた。


わたしと京くんの時間が止まった。


しかし時間は一瞬にして動き出す。


「きゃゃゃゃーーーーーーーーーー!」


本日2回目(一度目から五分も経っていないが)の悲鳴が響き渡った。


京くんはその時に、目を覚まし、慌ててリビングから出る。


おそらく扉の向こうにいるのだろう。


影が見えている。


それにしても、男子高校生のあそこを初めて見た。京くんが小さい頃のはお風呂も一緒に入ったりしていたので知っているが、正直驚いた。


「京くん?そこにいるんでしょ?ひとまず風邪をひくから体を拭いてきたら?それと…、聞きたいことがいくつかあるから、準備ができたらここに戻ってきてね。私がなぜこの格好になっているのかとかいろいろと聞かせてもらうわ」


「わ、わかりました…。体拭いてきます…。そ、それと服は…そこに置いてるから、着ておいてください。後ほどしっかりと話させていただきますので」


そう言ったので、周りを見渡すと、しっかりと下着とパジャマ?があった。


私こんな服持ってないんだけど!これ誰の?!もしかして…京くんの?!


それじゃあ遠慮なく着させていただきます。


そして私が着替え終えて1分ほど立った時、


「もう着替えましたか?入っても構いませんか?一応俺の部屋なんですけど…」


「いいわよ。入りなさい」


「はい…」


京くんは扉を開けた。


「それじゃあまずそこに正座して」


「はい…」


京くんは私の言った通りに正座した。


「それではこれより、裁判を始めます!」


こうして裁判が始まった。

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