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俺の話、最後まで聞いてくれてありがとな。
それから俺と璃音がどうなったかって?
名前も知られていないような小さな世界の最果ての場所で、つつがなく幸せに暮らしてるよ。
もし俺達を見かける事があったらこう言ってくれると嬉しい。
「末長くお幸せに」ってな。
〜fin〜
ミハイロは静かにモニターを眺めていた。目線の先は、画面に表示された地図の上の赤いピン。
「No.7……ううん、今は璃音なんだよね。」
画面に触れ、選択肢を出した。そして、YESの上に指を置く。
「Будь(ブット) счастлива(シャースリヴァ). Прощай(プロッショーイ).」
赤い位置表示は地図の中に消えた。
ミハイロの言語訳:「幸せにね。さようなら。」
※ロシア語ですが、語句や文法は間違っているかも知れません。雰囲気でお楽しみ下さると嬉しいです。
物語の原案、ヒーローとヒロインの素敵な名前、私が展開に詰まった時にくれたアイデアを生み出した時雨さん。
そして、最後までお読み頂き、お付き合い下さった読者の皆様。
この場をお借りして感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました!