魔法試験1
寒くなってきましたねぇ〜
アーサーの勉強会が終わる頃にはもう日が昇っていた。 なんとか俺は精神力の代わりにテスト範囲をマスターした。
(辛かった! 俺は感覚派だったから本当に辛かった。 アーサーがいなかったら俺はテストでは完全敗北だったかも知れん)
「辛かったのじゃ。 まさかこれほど主が分かっておらんかったとはのう。 逆になぜ基本の魔法陣も知らずに魔法が使えるか不思議だぞい」
「いや、感覚でいつもやってた」
アーサーはため息をつきながら
「ここまで来ると天才の域じゃな」
俺達はそんな事を話しながら試験会場へと向かった。 俺たちの設定は兄妹で通すことにした。 その方が隠れやすいしな。 ふと確認すると時間は7時40分。 試験会場の入場時間は8時。
「ちょっと待てーい! あと20分! こんなゆっくりいってる場合じゃ無い! 急ぐぞ!」
「ちょっ。 待つのじゃー兄者!」
なんかアーサーに兄者呼ばわりされるのへんな感じするな。 本当はこっちが年下なのに。 俺たちは猛ダッシュしながら走ったがあと3分で8キロは無理があるので切り札を使いアーサーを担ぎながら向かうと10秒で着いた。
「な、なんとか着いた。 レベルが上がりすぎてスピードの制御が出来なかった」
「そ、そのようじゃな。 直前で余が止めてなかったらそのままどこか行ってしまったかも知れんなぁ(イライラ)」
そう言うとアーサーが俺の頰を掴みながら受付で登録した。
「ほんほにのめんなはいふぎはらはひおつへまふ(本当にごめんなさい次からは気を付けます)」
そう言うとアーサーはやっと頰を掴むのをやめた。
「それよりもじゃ! 最初の試験は魔法学だぞい! 行けるか兄者よ?」
「完璧。 任せろ」
俺たちは魔法学の試験を受けるため第一校舎に移動した。 試験会場に入るとやはり黒髪は目立つようですぐに噂になった。
「ねぇ、黒髪がいるわよ。 もしかして勇者だったりして」
「そんな訳ないだろ! て言うか勇者ってまだ魔王討伐向かってないっぽいぜ」
「はぁ?! 早く行ってちゃっちゃと倒してきてくれないかな。 安心して試験も受けられないよ」
おい待てまだあいつら向かってないの? もう二ヶ月だよ!? せめて国から出ろよ! 俺はイライラしながら試験管を待っているといきなり答案用紙と問題用紙が机の上に出てきた。 するとアナウンスが流れた。
「これから新入生の魔法学試験を始めます。 問題用紙をめくって始めてください」
受験生達は同時に答案用紙をめくり問題を読み始めた。 俺も問題用紙をめくり始めた。
(これは・・・・・・・・・・・わからん!)
分からなかった。 アーサーと勉強したことが完璧に的が外れていた。 俺はかろうじて似たような魔法式展開があったのでそれを記入していった。 そしてのこり時間5分。 俺はやっと最終問題にたどり着いた。
(やっとここまできたぞ! 最後の時間はそこまで残っていないけれどがんばらないとな・・・・・・・って、あれ?)
俺は最終問題にやったことがアーサーが最初に教えてくれたことだ。 その問題だけは覚えとけと言われ散々暗記させられたため10秒で書き終えた。 だがこのままでも暇なので残り4分50秒で落書き程度に最終問題の魔法式の応用をした俺のオリジナルを書いておいた。 そして試験が終了した。
「答案用紙を回収します」
するとまたもや机から答案用紙と解答用紙が消えた。 そしてみんなが話し出したり会場から出て次の会場に向かう奴もいた。
「最後だけ難しかったな〜」
「あれだけは解ける気しね〜わ」
「なんたって今回の最終問題は古代魔法だもんね」
と話し声が聞こえ俺の顔は青ざめた。
(古代魔法って・・・・・俺あんなに楽勝とか言っておきながら間違えてるじゃん! だって俺アーサーから教わったの基本魔法の最上級の魔法式だけだし!)
俺は魔法学は諦め次の魔法鑑定に向かった。
最後まで読んでくれてありがとうございます!




