襲撃の後(スラタでの買い物タイム)
スラタの町に少し滞在することを決めた俺たちは今防具屋に来ていた。 アーサーは闘気解放をマスターしていて防具がすぐに装着できるが俺はこの前の闘気解放で防具が壊れしまいギルドマスターにオススメの防具屋を教えてもらった。
「って言うか主の防御力なら防具要らんじゃろうに」
「いやそれは分かってるんだけどギルドマスターがうるさくてね」
俺はため息を吐きながらそう言った。 確かに俺の防御力なら要らない。 危なくなっても闘気解放でどうにかなるからな。 だけどギルドマスターが”せっかくSSランクになったんだからいい防具買いなさい!”と言ってきて仕方なく買うことを決意した。 幸いお金も素材も有り余ってるしな。
俺達は防具屋に入ろうとした。 するといきなりドアが勢いよく開いた。 そこには冒険者とザ・職人みたいな30代くらいの男性がいた。
「痛てぇな! このクソ職人が! 防具を作ってくれって言っただけじゃねぇか!」
「黙れぇ! てめぇみたいな三下に俺の防具はつける資格がないんだよ! とっとと失せやがれ」
それを聞いた三下冒険者がこう言った!
「何だと! 俺があの赤雷の悪魔だって知ってそんな事いえるのか!」
ん? 待て待てそれご本人の前で言っちゃうの? すごい度胸だな。 すると職人が赤雷の悪魔(笑)に
「てめぇがこの町の英雄の異名を使ってるんじゃねぇ! 今ここでぶち殺してやる!」
「ああ!いいよ! 返り討ちにしてやる! 赤雷をなめんじゃねぇぞ!」
ああ、なんか戦いが始まったよ。 どうしようこれ止めた方がいいかな? アーサーを見てみると呑気に串焼き頼んでやがった。 あいつマジで能天気だな。 仕方ない、これで職人さんに腕の傷で防具作れないとか言われても困るし止めるか。 そう思い俺はすぐさま飛び出し二人の剣を受け止めた。
「はい、そこまで。 ダメだよ〜こんな昼間から喧嘩しちゃ」
二人ともいきなり乱入してきた俺に驚いていたが赤雷の悪魔(笑)が
「て、てめぇ! はなしやがれ! この俺を誰だと思ってるんだ! あの赤雷だぞ!」
まじかよこいつ俺の顔知らないの!? 俺の異名名乗ってるのに!? もうここまで来ると笑えてくるわ。
「あのさぁ〜その異名俺のだから勝手に使わないでくれる? て言うかよく本人の前で言えたね、それ」
そう言うと赤雷の悪魔(笑)の顔がみるみるうちに顔色が青くなった。 職人さんの方はやれやれって顔している。 そりゃそんな顔になるわな。
「いや、これは、その〜」
「まぁいいや。 とりあえず目障りだからぶっ飛ばす”神剣術 武術 タイプ空 闘気の咆哮”」
シャウトはそのままの通り闘気を咆哮の様に飛ばす技だ。 基本この技は食らった相手は死ぬリスクはないのでこう言う時に有効だ。 もろにシャウトを食らった赤雷の悪魔(笑)はその場で倒れた。 とりあえずこいつは後でギルドマスターに渡そう。 職人が終わったのを確認し剣を戻して話しかけてきた。
「いやー助かったぜ町の救世主! いや赤雷の悪魔って呼んだ方がいいか?」
「普通にリヤでいいよ。 まだ呼ばれ慣れてないからね」
「わかった! 俺はこの防具屋の店主のヤードだ! それでリヤはウチで防具をかいに?」
「ああ、そのつもりだ。 ここは町一番だってギルドマスターから勧められてな。 少し中を見ていいか?」
「ああ!全然いいぞ! もしいいのが無かったら素材があればオーダーメイドもできるから気軽に話しかけてくれよな」
お、結構優しい。 オーダーメイドな〜。 とりあえず最後の手段として考えとくか。 おいこらアーサーお前何本串焼き食ってんだよ! しかも”終わったか?主?”って食べながら言うんじゃないよ。 はしたないなぁ〜。
俺は店の中を回りながらいいなと思った奴を装着したりした。 フルアーマー、ライトアーマー、ローブ、などを着けてみたがあまりしっくりこなかったのでやはり店主の言っていたオーダーメイドをする事にした。 大体こんな感じでお願いした。
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・見た目はフード付きのコート
・ズボンと中のシャツも黒で統一
・中に胸当てだけを付ける
・肘や膝にはそれ用の防具
・姿を隠す用の仮面(たまに人が集まってうるさいため)
・色は黒
・装備には魔水晶、オーガの素材で防具、キングデーモンの素材で仮面、シャツとズボンはライトクリスタルの粉末とアーシュが落とした素材
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と言う感じで作ってもらう事にした。仮面は使うか分からないため一応という感じだ。 なんかアーシュをマーリンが倒した時いつの間にか変な素材があったからとりあえず入れておいた。 なぜ黒で統一してるかって? それはな、なんか闇討ちとかあったら仕返す時暗殺者的な感じの方がいいだろ?
店主はこの頼みをオーケーしてくれた。 作り終わるのに6日かかるらしいのでスラタには7日ほどいようと思う。
店主はこの後すぐ始めるからと言われて追い出されてしまった。 気がついたら夕方になっていてお腹も空いてきたし俺たちは宿に戻った。 宿に戻ってすぐにアインに呼ばれて俺たちはこれからの事を話し合った。
「おいリヤ? スラタの街を出たらどこに行くんだ?」
「あーな。 まだそこまで考えてないんだけどとりあえず今動くと周りがうるさいからな〜」
俺が
「なら魔法国家のシュウェインで学校の生徒になったらどうだ? お前の年ならそこまで疑われないしな」
「魔法国家で学校生活か〜。 確かに姿を隠すにはもってこいだな」
こうして次は魔法国家シュウェインで生徒をやる事を決めた。
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