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「初恋のきた道」について

作者: ヌベール

 中国映画界の巨匠、チャン・イーモウ監督といってもピンとこない方も多いかもしれませんが、「初恋のきた道」というタイトルを聞けば、ご覧になった方も案外多いかもしれませんね。

 物語はいたって単純で、ある村に小学校教師としてやってきた青年と、村の少女との(生涯を通じての)愛を描いた作品といっていいと思います。

 しかしこれほど素朴な世界を描きながら、チャン・イーモウ監督の感性が随所にきらめき、一度観たら忘れられない傑作に仕上がっていると私は思います。

 チャン・イーモウ監督といえば、1989年の「紅いコーリャン」で一躍世界に知られる監督になりましが、その後も世界各国の映画祭で賞を受賞するなど、傑作が多いことで知られています。

 私が特に印象深いのは1991年の「紅夢」で、そのワンカット、ワンカットの完璧な美しさといったら目を見張るばかりでした。

 そしてそのチャン・イーモウ監督が作った1999年の「初恋のきた道」は、同様に素晴らしい映像美で純愛が綴られています。

 ピンクの服を着て、赤いマフラーをした少女が山道で生徒たちを連れた青年とすれ違う場面、あるいは青年が少女の家を訪れ、入口から少女が青年を迎えに出る場面、そして赤い服を着た少女が草原を走って家へ帰る場面などは、いつか自分にもこんなことがあったような気がするな、という不思議な懐かしさにあふれているのです。個人的には、これらはチャン・イーモウ監督の一種の心象風景にも似た内的表現だと考えています。

 チャン・イーモウ監督の映像は、ただ単に美しいだけでなく、そこまで深いのでしょう。

 さらに付け加えれば、音楽も良かったと私は思います。この主題曲を聴くたび、私はこの懐かしい映像美を思い出さずにいられません。

 こうした素晴らしい芸術作品を世に送り出す天才たちに、私はいつも、ありがとうと感謝したくなります。

 この映画は私にとって、そういう作品のひとつなのです。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 「初恋がきた道」は、私の印象に残っている映画です。時々、youtubeでその主題曲を聞いてあの時の余韻を思い出します。 故郷へ帰る男性のモノクロの現在のシーンから、男性の父(派遣された小…
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