声なきこと…
声のない言葉の刃物を
振りかざし
殺し合う世の中
無意識に
無自覚に
刺し続ける…
それが
無差別殺人と
何も変わらないということに
気付けずに…
刺されたから刺す
そんなケンカが始まる…
内に秘めた衝動が
波紋のように広がる世の中
そして
切り刻まれてゆく…
火の元に煙が立ち上るごとく
次から次へと同情と言う名の
刃物を刺し続ける…
それに
気付くことができていないこと…
それが一番の罪である
本当に目を向けるべきは
声のない心なのだから…
もう声のない言葉に頼るのは
やめてくれ…