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かごの中の白  作者: 橋本まよい
3/7

かごの中の白 3

(あっ、そうだ!)


俺は財布を持ちだし、思い付いたかの様に部屋を出た。

そして走った!

中学以来と言ってもいいほど、全力で走りまくった。商店街の薬局へと!

薬局に着くと俺には全く無関係な、あるコーナーへ急いだ。種類は色々あったと思うが、目の前の紙おむつと缶の粉ミルクらしき物を購入した。


(早く帰らないと!)


とにかく、考えるのは後だと自分に言い聞かせながら、帰りはかなりのペースダウンで、アパートへ戻ってきた。

自分の体力の低下に呆れてしまった…

玄関口から部屋を見ると、人の苦労も知らずかごの主は、天井を見上げながら意味不明な言葉を発していた。俺には見えない誰かと話していたのだろう。

無事、留守番していたことに安心し、買い物袋から紙おむつを出してみた。

ビニールのパッケージ裏には、40過ぎの独身男性でも理解できるように、丁寧な説明が書かれていた。


(うんちしてたら、どうしよう…)


不安になりながら、主をゆっくり抱き上げ片手で頭部を押さえながら、そっと床へ寝かせた。


(んっ?なぁーんだぁ!お前は女の子だったのかぁ!)


幸い、恐れていたうんちはしておらず、説明書きを何度も見返しながら、なんとか装着することができた。

それと同時に、女の子とわかると、少し恥ずかしい気持ちになっている俺がいた。なんじゃこりゃ…

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