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【転生】と【転移】の二足の草鞋  作者: 千羽 鶴
第五章 荒廃した魔都を保護する為の奇策
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会議 と 配置

本日も二話いっきまーす!!

翌日ーーー。


俺達は会議室に集まっていた。

人数が人数なので、空間魔法で部屋を拡張して、今俺の目の前には今回の作戦に助力してくれている者達全員が集結してくれている。

俺はそんな皆を一度見渡すと、一つ咳払いをして口を開いた。


「まずは、改めて集まってくれた皆には礼を言う。ありがとう」


俺とベリアル、アルテミスとアヤメが頭を下げる。

周囲からどよめきが走る。

俺は頭を上げると、今後の予定を皆に伝える。


「まずは、自警団についてだが、概ね編成は同じだ。ただ、四隊ではなく五隊に増やす」

「……五隊?」

「ああ。先日の研究所襲撃の件を鑑みても、この研究所にも自警団を配置するべきだと考えた。ここを拠点とするなら、砦を落とされるわけには行かないからな」

「なるほど」


皆がそれぞれ納得したように頷く。


「でだ、今からその編成を発表する。午前の部と午後の部とに分けているから、人数は限られている。だから、決して無理はしないように。何かあれば、必ず俺達の誰かに相談してくれ」


皆が承諾するのを確認すると、俺は名前を一人一人読み上げて言った。


「次に、浄化と結界の人選だが、浄化の者達はアルテミスの指示に従ってくれ。決して魔素を多すぎず少なすぎず…………これはかなり匙加減が難しいから、アルテミスがその都度サポートする。こちらは大まかに三段階に分ける。何故なら、結界を三層にするからだ」

「……三層にする意味は?」


最もな質問が上がる。


「一つ目の理由は、魔素量による三段階を作り上げたい。魔族は力量によって、必要な魔素量が異なるだろ?この島全体を同等の魔素量にしてしまえば、何の意味もなさない。最終的には、この島全体を強力な結界で覆う事にはなるが、この研究所を中心に、魔素を微調整して三層に分けるつもりだ」

「ふむ…………」

「そこで、浄化隊の編成だが…………こちらはそれ程拘りは無い。ただ、魔力や精霊力の長けた者達に中心となって動いてもらう事にはなるが……そこら辺は様子見しながらアルテミスが人選をしてくれるだろう。そして最後に結界隊だが、こちらは勿論、浄化隊の仕上がり次第で即座に動く。少しでも遅れれば、折角浄化隊が頑張ってくれた努力を無駄にしてしまうから、決して気を抜くなよ?」


俺の言葉に、何人かが唾を飲み込む。


「そして、さっきも言ったが、この研究所を中心に三層の結界を張る。研究所は弱、それから中、最後に島全体を強の結界で張る。結界を張るタイミングは、俺がアルテミスから念話で合図を受け取り、それを結界隊の皆に念話で合図を送る。結界隊は人数が限られているから、殆ど総出で取り組んでもらう可能性もあるが、基本俺とベリアルがサポートに回るから、皆はただ自分の結界の調整に集中してくれればいいよ?」


俺は笑顔で言う。


「取り敢えずここまでで、何か質問はあるか?」


皆は無言で是認してくれた。


「それじゃ最後に…………一応目安としては一週間を予定しているが、状況に応じて変動するかもしれない。だからと言って、一週間も気ばかり張っていたら滅入るだけだから、どんな些細な事でもいい。それこそ愚痴でも何でもいいから、遠慮せず俺に言ってくれ。大事なのは無理をしない事だ。無理をして倒れて、後々皆に迷惑をかけるのだけは勘弁してほしいから、そこだけは必ず守って欲しい。いいかな?」


皆は俺の言葉にしっかりと頷いてくれた。


「んじゃ散会!!皆頑張っていこうか!!」


こうして、俺達は魔都を守る為に、それぞれの仕事に取り掛かるのだった。

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