ビーロイド襲来
ところ変わって、ここは都会のとある公園。
「ふう……今日は良い天気だな」
そう言ったのは、バイクに乗ったライダースーツの青年、【津村大悟】である。
休日になるとバイクを乗り回し、仕事のストレスを発散するのが、彼の楽しみであった。
今日は思い切って遠くまで来てみたのだが、ここに来て都会とは思えないような緑の溢れる所を見つけたので、さっそく立ち寄ったのだ。
「んん~! 清々しいな~」
思いっきり背伸びをした後、バイクをその場に留めて歩き出す。
上を見上げれば、木々の間から降り注ぐ太陽の光がキラキラとしていて、とても綺麗だった。
ずっとこのまま歩いていたかったが、そうはいかないような出来事が起こった。
「ギャーーーーーッ!!!」
突然、人の悲鳴が響き渡ったのだ。
「!? なんだッ!?」
大悟は急いで悲鳴のした方向へ走った。
そこにあったのは、地獄のような光景だった。
「こ、これは……どうなってるんだ!?」
目の前には大勢の人の死体、無残に破壊された車、嬉しそうな声を上げて次々と人を襲う異型の怪物達――。
「やめろォォォッ!」
大悟は人を襲っていた怪物の一体に、猛烈な勢いで体当たりを食らわせた。
「ギニャッ!?」
いきなり体当たりを食らった怪物は、驚いたような鳴き声を上げると、ドシャリとその場に倒れた。
すると、それを見ていた他の怪物達が、大悟の周りに群がり始めた。
怪物達は皆、体にまるでハチのような模様があり、頭部もハチの頭がそのまま大きくなったようなものだった。
「ほう……勇敢な人間もいるものだな」
声のした方を向くと、他の怪物よりもより濃い模様の怪物がいた。
「一体、何なんだお前達は!」
怒りをぶつけるように大悟が叫ぶ。
それに対して怪物は、ククッと笑うとそれに答えた。
「我々は、この地球に住む生命体のうち、ハチの祖先にあたる者達だ」
「何!?」
「ま、貴様には判らんでもいい。どうせこの場で死ぬのだからな」
怪物がそう言うのと同時に、大悟を取り囲んでいた怪物達が一斉に襲い掛かってきた。
「くッ!」
大悟は怪物達の奇襲をかわすと、反撃に出る。
「トアッ!」
背後に迫る怪物に上段の回し蹴りを放つ。
繰り出された回し蹴りが怪物の頭に食らいついたかと思うと、次の瞬間には数メートル先に放り投げていた。
会心の一撃だったが、それでもハチの怪物は起き上がろうとする。それを見て、大悟はさらなる追撃を加えに走った。
「とりゃぁぁぁッ!」
起き上がりかけた怪物に馬乗りになり、その頭にエルボーを突き込む。
それによって怪物の頭部はグシャリと陥没し、完全に絶命した。
「さあ、次はどいつだッ!」
怪物達は結構な数であったが、大悟は空手五段の実力者であり、次々と襲ってくる怪物を撃退していく。
「むう……人間も中々あなどれんものだな」
大悟の戦いぶりを見ていた隊長格の怪物は、想定外の出来事に焦りを感じた。
だが、すぐに良い案を思いつき、他の怪物達に言った。
「よし、弓だ! 弓を使えッ!」
「ギギッ!」
隊長格の怪物が叫ぶと同時に、その後ろから弓を構えた怪物が数体現れ、大悟に狙いを定めた。
そして、一斉に大悟目掛け矢を放った。
「む!?」
飛んでくる矢に気付いた大悟はすぐさま避けたが、それでも背中に矢が三本刺さってしまった。
「うぐッ!」
矢が刺さって勢い余った大悟は、そのまま橋に差し掛かり、川に転落してしまった。
「ギギッ、どうしますか隊長?」
川に落ちた大悟を見て、怪物の一人が言う。
それに対して隊長格の怪物は、落ち着いた様子で、
「放っておけ。あの矢には我々ビーロイドの毒が塗ってある。バル星の子孫達のものよりも強力な我々の『オリジナルの毒』だ。どのみち助からんだろう」
と言うと、他の怪物達はまた人間狩りをするために、他の場所へと向かっていった。
しかし、彼等は気付いていなかった。流されていく大悟に、ひとつの光の球が向かって行っていることに――。
さて主人公『津村大悟』が登場しましたが、正直彼の設定はほとんどありません。
なにせゴキブリマンだけ考えていたもので(汗)
彼の設定も後々考えていきたいところですが……
そしてハチの祖先の生命体『ビーロイド』も登場です。
イメージとしては仮○ラ○ダー剣のアンデッドのような地球上の生物の祖先達で、こちらはアンデッドとは違い宇宙の彼方に住むもの達です。
彼らは自分達の遺伝子を地球にばらまき、そこから生まれた子孫達を見守っていた……という設定になっています。
細かいことは気にしないで考えたので、あまり専門的なツッコミはしないで下さい(滝汗)
言い忘れていましたが、完全版とはいえ短編としての完全版なため、この話はこのビーロイド達との戦い以降はありません。
一応ストーリーは考えてはいますが、それを文章にできるかは自身が無いので^^;
それではまた次回!




