おしくらまんじゅう
きみはきみの背中を
どうしても好きになれないのなら
わたしがわたしの背中を
全部きみにあげるから
わたしはわたしの背中を
好きなわけじゃないけれど
それでもきみが喜ぶのなら
醜い背中をあげてもいいよ
笑っておくれ
悲しい背中を
笑っておくれ
それでわたしも救われる
わたしも笑うよきみが笑えば
背中あわせのおしくらまんじゅう
きみとわたしで泣き笑い
ほら、もう寂しくないでしょう
背中あわせでおしくらまんじゅう
きみとわたしのぬくもりで
ほら、もう寒くないでしょう