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いつもの日常

リニューアル版です。よかったら読んでみてください

チュンチュン、チュンチュン・・・


「んーもう朝か・・・」


今日も鳥の鳴き声で目をさます。


いつもと変わらない朝。俺、青葉聖あおばひじりは寝ぼけながらも

ベッドから出て朝食を食べに一階へと降りる。


「おはよー」


母さんに適当に挨拶をして、朝食に手をつける。


「朝からだらしないわねー。もっとシャキッとしなさい!」


後ろからなにやら聞こえてきたが気にしない気にしない。

俺はいわゆるマイペースというやつで今まで周りを特に気にせずに生きてきた。

だからなのかいつのまにか恋人いない歴=年齢になっていた。まあ全く気にしてないが。


というか何でこんな話をしてるんだ?しかも誰に向かって?


・・・・・ 


考えるだけ無駄だと判断した俺は後ろから聞こえてくる

母さんの小言を聞き流しつつ朝食を食べることにした。     


++++++++++++++


朝食も食べ終わり、学校の支度を手早く済ませ、俺は家を出る。


「行ってきまーす」


「行ってらっしゃーい!」


いつもの様に母さんの声を背中に受けながら学校に向かう。


「お!聖おはよーさん!」


「ん?ああ翔か、おはよう」


さっき挨拶してきたやつは天見翔あまみかける。俺の唯一の友達と呼べる奴だ。

翔は俺とは違って明るい性格をしてるからクラスでも人気がある。

まあ俺とは全くタイプの違う人間なわけだが何故かこうして友達になっている。


・・・ただ一つ欠点があってこいつは重度のロリコンだ。


ロリを前にするとどこだろうと誰の前であろうと性格がガラリと変わる。

だからこいつも今まで彼女が出来たことがない。


だが本人曰く


「誰かとデートなんかする暇があったらロリっ娘と一日中遊んだ方がマシだ!!!」


とのことである。


そんな翔と雑談をしながら俺達は学校へ足を進めた。


++++++++++++++


学校についた俺は翔と別れ自分の机に倒れ込んでいた。

まったくあの坂道を毎朝毎朝上るのは本当に疲れる・・・

俺達の学校木内高校、通称木高は随分山の上にある

おかげで毎朝辛い思いをしながら学校に通っている


そういう訳で俺がグロッキーな状態になっていると・・・


「聖くん。お、おはよう・・・」


隣から控えめな挨拶が聞こえてくる


「んーおはようー」


とりあえず顔だけ起こして挨拶を返す


こいつは森宮咲もりのみやさき昔から家族ぐるみで付き合いがある

まあいわゆる幼なじみってやつだ


「何か具合悪そうだけど大丈夫・・・?」


咲が心配してくれている


こいつはかなりの心配症だからな

ここで大丈夫じゃないなんて言ったらどうなることか


とりあえずこれ以上心配させないようにしないとな


「大丈夫だよ」


と、至って普通の返答をした俺に咲は


「そっか、ならよかった!」


そういって満面の笑みを俺に向けてきた


ちなみに咲はあまり女子に興味の俺から見てもわかるぐらい可愛い

整った顔立ち、小柄な体型、少し幼げな声、控えめな喋り方

これらの条件のおかげで咲はクラスだけならず学年で不動の人気を誇る


聞いた話によるとファンクラブまであるらしい

しかもトップはあの翔だとか

まあ確かに咲はロリに見えなくもないが


とそんなことを考えていると教室の戸が開かれた


「チャイム鳴ったぞ。席につけ」


そういって教室に入ってきたのは俺達の担任だ


「青葉」


はいと出席を取っている先生に適当に返事をし

後は先生の話を聞き流しながら窓の外をぼーっと見つめていると


(ねえねえ!)


・・・!?


なんだ今のは!?頭に直接流れ込んでくるような声

いやもしかしたら咲が話しかけてきただけかもしれない

そう思った俺は隣の席の咲に聞いてみる


「なあ、さっき俺に話しかけたか?」


「へっ?・・ううん話しかけてないよ?どうしたの?」


なんのこと?といった感じの咲


「いや、ならいいんだ。」


咲じゃない?じゃあさっきの声は一体・・?

しばらく考えたが何も解らなかった結果、真面目に授業を受けることにした




あのとき、あの声を聴かなければ俺はまだ平穏な日々を送れていたんだろうか?


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