うっかり異世界転生してしまっていました。
うっかり異世界転生していたことに、気付いてしまった悪役令嬢の話。
どうも、こんにちわ。うっかり異世界転生なんかをしてしまっていることに、気付いてしまったおそらく悪役令嬢です。どうやら、どこからか落ちて頭を強く打ってしまったらしく。前世のことが雪崩のように流れ込んできてもうた次第です。ところで、この鏡に映っている超絶美人さんは、どなたでしょうか? 前世の齢が齢だったもんで、その手の話は嫌というほどに読んだんですよ。特に、悪役令嬢物を重点的にっ。なので、どの物語なのか・・・・。つうかさぁ、どの悪役令嬢も悪くないと思うねんやんっ。どっちかっつうと、婚約者がいながら、くそ女の色香に騙されて、もしくは魅了されて、鼻の下を伸ばしまくっとる男どもが悪いやんけっ。女も女やけど、さぁっっ。身分が高いから注意しているだけで泣かれなあかんのじゃっ。で、良くて国外追放で、悪くて処刑やと!? おどれらの首をぶっ飛ばしてやろぉかぁ!!
・・・・あ、もう口調でお解かりいただけたと思いますが。・・・・・こほん。日本と云う名の、“関西”と呼ばれるところに住んでました。なので、ばりばりの関西弁ですよぉ。・・・・つうか、さっきから呼び鈴鳴らしてんのに、誰もこぉへんやんけ。ムカつくな。これは、教育的指導をかましたらあかんやつやな。げふん、げふん。すいません、ついつい・・・・。でも、話してたら思い出したで。いま居る世界は、20連勤という信じられへん勤務日数を叩きだし、エナジードリンクをバカ飲みしていた上に、休憩時間に読み進めていた「星降る夜にぃ~~」なんちゃらかんちゃら、っつう。某2人組ロックバンドの初期の頃の曲の曲名みたいな・・・・。げふん、げふん。ともかく、その話の中の、わたくしは、イオナ・イーストエンド公爵家の長女と云うことが、判明いたしましたわ。とりあえず、いままでのこともきっちりと記憶に残っていますのよ。さて、着替えるのが面倒なので、このまま食堂に乗り込んでやろうかと思います。そこで、公開死しょ・・・・・。ごふん、ごふん。公開処罰と参りましょう。どうせ、全員いるだろうから、全員にかましてやるか。
食堂に入ると、わたくしを突き落とした元凶が、なに食わぬ顔をして座ってたわ。びっくり。で、しかも、その両横を一応、兄らしき2人が固めていました。で、上座に父らしきひとと、向かって斜め右側に母らしきひとが座っていました。
「意識が戻ったのかっ。イオナ!!」
「これ見よがしに、寝間着のままって・・・・。みっともない」
父らしきひとが云い、母かと思ったけど、どうやら違うみたいです。わたくしは、そんなことよりも、仕立てのいい執事服を着ている男のひとの前に立ちました。
「・・・・ダイアン。いくら呼び鈴を鳴らして呼んでも、メイドが来ないの。どういうことか、説明をしなさい」
「イオナ様。2日も・・・・・」
「誰が、立ったままで話せって云った? なんで、わたくしがあんたを見上げて。あんたが、わたくしを見下ろしている訳? 逆じゃない? ダイアン」
ギロッ。と睨んで云う。ダイアンの表情が驚きに代わっていた。
「・・・・・・・・!!」
「聴いてんの? 跪けって云ってんのよ。聴こえないのなら、そんな耳。いらないわよね?」
にっこりと笑って近くにあった、ナイフを持つとすぐに跪きました。
「た、たいへんっ。も、申し訳ございませんでしたっ。す、すぐに・・・・・」
「ああ。来なかったメイドは、いますぐに首にして放り出して頂だい」
「い、いますぐ、ですか!? ですが・・・・・」
ちらり、と父らしき公爵を見る。
「良いのよ。もともとあの子たち。まともな仕事をしてこなかったから。なんなら、公開処刑でも良いのよ? ギロチンの代わりになる物は、たくさん飾ってあるし」
ねぇ? と再びにっこりと笑んで見せる。少し影のついた美貌でやると、あら不思議っ。効果てきめんでございましたよっ。ダイアンは急いで、メイドが控えている部屋に行きました。さて、次は。と、振り返る。ビクッ。と肩を震わせた、いかにもなピンクゴールドの髪の女を、兄らしき2人が守るのが見えて、急速に情も、血も下がるのが解かった。
「・・・・い、イオナ様っ。あ、あのっ。か、階段から・・・・・」
「突き落としてくれたの、アンタよね? 名前、なんだっけ? ・・・・えーと、えーと。あ、コニーダ・くそビッチ。だっけ? あ、コニーダ・くされビッチ。だったっけ?」
「「なんっっ。イオナ!! お前はなんてことを云うんだっ。コニーダがどれだけ心配をしていたか・・・・!!」」
「酷いですわっ。わ、私・・・・・!!」
「イオナ! コニーダに謝れ!!」
「いまなら、まだ謝るだけで許してやる」
「・・・・・は? なんで、わたくしが。わたくし、そいつに突き落とされて、殺されかけたんですけど? ・・・・証拠を見せろって云うのなら、証拠を見せて差し上げますわ」
「「「「「証拠?」」」」」
とってもマヌケな顔をして、5人揃って云いましたよ。ほんと、バカですか。バカの集まりですか。あれだけないがしろにされていたのに、なにも手を打っていなわけないだろうが。ほんまに、アホちゃうかっ。あ、また前世の言葉遣いがっ。ごほんごほん。という訳で、こういう世界ではありがちな魔法を使って撮影をした物を、食堂いっぱいに映して差し上げました。
「・・・・・で? あんたらはその子の兄、って云うことでよろしくて?」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」
とってもとっても先ほどよりもかなりマヌケなお顔をさらして、訊き返してくる顔面偏差値がとてつもなく高い4人を、とってもとっても冷めた目で見くだしてやりました。なにも云えないようなので、次に行こうと茫然としている大人2人に振り返った。
「・・・・・えっと。一応、父親と母親らしきひと、でよろしくて?」
「・・・・え? な、なにを云っているんだ? イオナ」
「・・・・・そ、そうですよ。イオナさん」
「あら、だって。わたくしよりも、そこのコニーダとか云うこのことをかわいがっておられるでしょう? ですから、わたくしの家族は別にいて、よそ者が居座っているのか。と思いまして」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」
あ、凄い。コニーダ以外の4人の声が再び揃いましたわ。二日前のわたくしとは、違うのですわよ。あ、前世を完全に思い出して、2人分の記憶がありますのでね。こんな小者ども、前世にいたところのひと達より、とっても、とっても可愛らしく感じましてよ。さて、とりあえず、いまからここにいる4人を調教・・・・。げふん、げふん。矯正の時間に入りますので、ひとまずこれで失礼いたしますね。当然のことながら、使用人たちも全員が対象でございます。で、わたくしを殺そうとしたコニーダとかぬかしやがる女は、地獄を見せて差し上げます。良いですか、やる時はとことんやって、もう二度と歯向かうことなど考えないようにするのが一番です。これは、前世からでも同じことでございましてよ。それでは、皆様がた、次にお会いする日まで、ごきげんよう。
このあと、イーストエンド家では、阿鼻叫喚なる再教育という名の調教が始まり、公爵の交代が行われ、アホ兄2人と元公爵と夫人は、辺境の両地へ飛ばされました。コニーダと、コニーダに肩入れをしていた使用人たちは全員まとめて、持ち鉱山に強制労働力として放逐されました。
end
ずっと頭の中で、騒いでいた文章をようやく書きだせるところを書きだせました。やっと、頭の中が静かになった感じです。まぁ、頭を空っぽにして読んでくださいませ。ありがとうございました。




