第1章 第004小隊隊長 真白若葉2
中学校の近くまで来ると同じ制服を身にまとった生徒達がちらほら見受けられた。
下駄箱から上履きを履くとそのまま1-2の教室に入った。まだ誰も着ていないようだ。
SHRまでまだ随分時間があることを確認すると少女は自分の席に向かって歩き出した。
少女の席は窓側の一番後ろだった。
そのためよく日があたり昼寝にはちょうどよかった。
素早く準備をすると少女は椅子に腰掛けそのまま静かに眠りについた。
どれくらいたっただろうか
誰かが呼んでいる
「真白さん、真白若葉さん起きてください。もうSHR終わりましたよ。」
声のする方へ目を向けるとそこには一人の女性が立っていた。
三好夏美先生だ。
身長は私と同じくらい低いく茶色のショートヘアーでメガネをかけている。
一見すると私達と同じくらい若い、いやそれ以上若く見えてしまうかもしれないが一様24歳だ。
それまでなら私も背の小さい物同士仲良く出来るかもしれない。
だがしかし、彼女には若葉が持っていない物を持っていたのである。
胸だ。
その暴力的な胸は誰しもが欲しがるだろう
比べれば若葉の太平洋に対して夏美のはメロンのようであった。
若葉に取ってみれば敵対勢力である。
「ウラギリモノ~、胸があるからといって勝った気になるなよ~チクショ〜」
「なに寝ぼけてるんですか!」
夏美が顔を赤らめる。
クラスが爆笑に包まれると若葉はハッと起き上がった
「あれ、いまは…」
「SHRが終わったところですよ真白さん」
目が覚めて正気に戻ったところで他の生徒たちが若葉に対してニヤニヤしながらをこちらを見つめてくる。
正直若葉は何をしたのか、何を口走ったのかはわからなかったが何かしらやらかしたことだけは分かった。
「すみません少し夜ふかししてしまって、あはははは...」
「もう、中学生になってまだ1ヶ月たってないんですよ。生活習慣は大切にしないとだめですよ。これからは気をつけてくださいね真白さん。」
若葉は夏美の忠告にすみませんとしか言えなかった。
ふと、隣の席に目をやるとその席は空席だった。
夏美は若葉の考えを察したように
「霧崎さん今日はお休みですよ。」
と、教えてくれた。
それから授業は何事もなく全てが終わった。(途中何度かは寝たが)
若葉は帰り道、鼻歌を歌いスキップしながら帰っていた。
その途中ポケットからバイブ音がなった。
どうやらメールのようだ。
若葉は立ち止まりメールを開くとその内容を読んだ。
内容を読み終わると直にブレザーのポケットから緑色のカラーを取り出すと右腕につけた。
そして進行方向を変えそのまま駅に向かって歩き出した。




