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05 おまじない

今回は第七章でソディー伯爵一家が来た時のボツ話です。

結構初めの方に書いた話なので、言葉がおかしかったり読みにくかったらすみません。


シェリル視点です。







 ソディー一家が来る当日。

 私はそわそわしながら彼らを待っていた。


「やっと会えるわ。それより良いの? お仕事は?」

「大丈夫だよ。彼らと会って話す方が仕事になる」


 そしてソディー一家が到着した。


「手紙では話しているけど改めて。お初にお目にかかります。アイリーン・ソディーですわ」

「こちらこそ。お会いできて光栄ですわ。シェリル・ヘインズです」

「こちらが私の息子のチェスター」

「お初にお目にかかります。チェスターと申します」

「初めまして」

「そして義母のドローレスです」

「初めまして、ヘインズ夫人」

「シェリルで結構です。ドローレス様とお呼びしても?」

「是非。こちらこそ、お会いできて光栄だわ」


 客間に案内すると、待っていたヒューが私に抱きついてきた。


『にゃん! (おかあさん!)』

「え!? 魔獣ですか?」

『にゃ?(だれ?)』

「お客様よ。チェスター様っていうの」

『なーう(よろしく〜)』

「よろしくですって」

「話せるんですか?」

「うん。私はね」

「すごいですね」

「従魔契約すればなんとなく気持ちは伝わるのですよ」

「そうなのですか!?」

「従魔契約は魔獣と仲良くなれたら誰でも出来ますから、チェスター様も可能性はあると思いますわ」

「僕の……従魔」

「運よく会えればよ。チェスター」

「はい、おばあさま」


 彼らの他に侍女と執事が一人ずつ後ろからついて来る。


 なんだか強そうな二人。

 もしかしたら護衛も兼ねているのかもしれない。






 全員席に着くと、ソディー家の人々が私達に頭を下げた。


「本日はお招きありがとうございます。並びに息子の病を回復するきっかけをくださって本当に助かりました」

「防御魔法を使う様になってから身体が嘘の様に軽くなりました。今、僕が元気で入れるのは貴方方のお陰です」

「本当にありがとうございます。他の家にもお伝えして貴方方に感謝の声が届いているわ。何通か預かっているので是非、受け取ってくださいませ」


 そういってドローレス様はフィランダーではなく私に手紙の束を渡して来た。


「あ、ありがたいのですが、これは夫の方では?」

「いいえ。シェリル様によ。それにこれをきっかけにテナーキオ派に移るって家が増えているの。私も仲間が出来て嬉しいし、テナーキオ派にも友人がいるから良いいことばかりなの。チェスターも元気になって王都に来れる様になったから、社交も再開できるしね」

「お義母様にはチェスターの世話で社交から遠ざかっていたから、社交界に出るよいきっかけにもなってて私も嬉しいの」


 あ、そっか。使用人に任せきりにせず、お孫様の世話をしていたのね。


「良い方向に向かって良かったです」

「それでね。私からお願いがあるの」

「なんでしょう?」

「できれば是非、お茶会に出て欲しいのよ」

「お茶会ですか?」

「えぇ。今回の事でテナーキオ派に移った方々と交流を深めたいなと思って」

「あの、でも、お恥ずかしい話なのですが、私、一回もお茶会は出た事がありませんの」

「え?」

「か、身体が弱いので、いつもお茶会の日は臥せっている事が多くて。それに学園を早く卒業したせいで、学園でのお茶会にも参加した事がなくて」


 これにはフィランダーも苦い顔をしていた。






「学園は……卒業したのよね?」

「えぇ。二年の時に全て単位を取得しましたので」

「優秀なのね。私なんて一年の時からお茶会をしていて、結局三年になって慌てて単位を取った事があったわ」

「一年の時からお茶会を?」

「テナージャはそうよ。勉強よりも社交って感じだから。今思うと後悔だわ。先に勉強頑張って三年の時に余裕を持っていた方がはるかに良いもの」

「身体が弱いとなると、当日に崩す事も良くあるの?」

「はい。自分の家のお茶会すら出てない状況でして」

「なら、シェリル様主催でやらない?」

「え」

「それなら時間調整が可能になるし、ここで出来るわ。実はお誘いする予定の人は皆伯爵位なの。一番上が明確ではないものだから、どうしようかと思っていたのよ。ここなら侯爵位だし、どうかしら?」

「……そうですね。手伝って頂けるとありがたいのですが……」

「もちろんよ」

「それにテナージャ式も教えて頂きたいのです。私は恥ずかしながらまだ本格的な夫人教育は受けておりませんので」

「えぇ。出来る限り教えるわ。それにシランキオ人と結婚したい人もいるのよ。できれば良い子も紹介して欲しいのよね」


 ちらっとフィランダーの顔を見ながら言うと、フィランダーは快くうなづいた。


「結婚に困っているシランキオ人は多いので、何名か紹介できますよ。あとで令嬢の名前を教えていただければ、合うんじゃないかなって人を引き合わせましょう」

「助かるわ〜」






 ここで飽きて来たのかヒューの構ってが始まった。


『にゃあ〜ん(お話ばっかでつまんな〜い)』

「あ、ごめんね、ヒュー」


 するとウズウズしているチェスターが目に入った。


「ヒュー。チェスター様の膝の上に乗ってみない?」

『にゃ?(え?)』

「乗せてもいいのですか?」

「お願い」

『にゃ……(仕方ないなぁ……)』


 乗せると撫で方が良かったのかすぐに気に入ってくれた様だ。


「ふわふわ〜」

『にゃーにゃ(うん、撫で方はいい)』

「撫で方がお上手ですって」

「そうですか?」

「ふふふ。チェスターも連れて来て良かったわ。そうだ。やってみたい事があったのよ」






 そういってドローレス様はまだ手につけてなかった御茶請けを皿ごと持った。


「精霊様、精霊様。いつも助けてくださる貴方にこちらを差し上げます」


 そういってから皿をテーブルに置くと、なぜかどんどん御茶請けが誰かに食べられている様に減っていき、最後にはなくなってしまった。


「な、なんですか、それ」

「テナージャの絵本に出てくる事を真似ただけよ。こう言うと精霊様がお菓子を食べてくださるの。人によっては魔力も上がるそうよ」

「それは……知りませんでした」

「子ども騙しの本に書いてある事だもの。普通は真似しないわよね?」

「ドローレス様はどうして?」

「興味があった事は試さずにはいられなかったのよ」

「これ、陛下に報告は?」

「子どもの言うことなんて聞いてくれると思う?」

「なら、私がドローレス様から聞いたと学園の教師に教えても構いませんか?」

「えぇ。それくらいなら」


 お茶会は候補をドローレス様が選んでくれた人に私が手紙を出し、中にドローレス様に一筆書いてもらった手紙を入れることになった。


 お茶会は趣向を凝らす人もいるが、ここはこのままでも構わないと言う。


 ドローレス様が仕切ってくれるから、なんとかなるかも。

 何としてもこのお茶会を成功させなくては。









とにかく案をたくさん出す段階で書いた話です。

朱村も一部書いた事を忘れていました。

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