違和感と伏線
いつもよりも多めです。
伏線回です。
次回はまた夢の中の小学生に戻っていきます。
結局お母さんに怒られたのでゲームができなかった。
このまま家にいても特に何もないので早めに行くことにした。
全速力で自転車をこぐ。
このまま行っても時間を持て余すのは目に見えているが、
なんとなく速く走りたくなった。
通学路をさかのぼる。
帰るときに路面電車から降りた駅の近くにそろばん教室はある。
ちなみに小学校では自転車通学が認められていない。
ぼろい建物のそろばん教室が見えてきた。
横には小さな公園がある。
、、中は真っ暗だ。
少し横の公園で遊びながら待っていると一台の車が横のスペースに止まった。
先生たちが下りて裏口へと向かう。
しばらくして中の照明がついた。
、、この遅さだとまたカギを開けるのに手間取ったな、、?
だが、照明がついたからって中には入らない。
なぜなら机を動かすのを手伝わされるからだ。(いつもは地区会が使用するため)
お?女の子が入っていって、、うむ、手伝わされているな。
ーしばらくしてー
終わったようだな中に入るか、、え?
手伝えって?
嘘だろぉおお!
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結局そのあと教科書類の移動を手伝わされた。
そろばん教室には最近入ったばっかりで、まだ九級ぐらいだが
最終的には準一級までになった。←自慢ではない
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よし!やっと終わったな、、。
でもこのまま帰っても勉強させられるだけだしなぁ、、。
と、自転車の鍵を外しながら考えていた。
千田公園にでも行くか、、。
(千田公園とはこの近くにある大きな公園のことである。)
ということなので自転車に乗って千田公園までやってきた。
ここには大きなアスレチックや遊具がある。
俺は体を動かすことが好きなので、ずっと公園で遊んでいた。
遊具を登ったり正規ルートの横から這いあがったり、、。
遊ぶのがひと段落して西の空が赤くなり始めたころ、
自分の鞄の置いてあるベンチに座ろうとしたところ携帯のバイブ音が聞こえた。
背筋がゾクっとした。
恐る恐る電話に出てみると一番に怒声が聞こえた。
「今どこにいるの!!早く帰りなさい!!」
おお怖っ。
「ごめんなさい、今から帰」
切られた、、、、、。
え、、?
家でめっちゃ怒られる奴じゃ、、。
俺はできる限りの速度で家に引き返した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
案の定かなり長く怒られた。
そして今勉強している。
やらないとまた怒られそうだからだ。
あ、、でも、、。
眠いな、、。
間違えようもない問題を解くってのがまた、、。
、、、、
、、
、
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
『しゅ、、しゅう、、秋、!、、、、、起きろ!』
「ふぇ!?」
『何が「ふぇ」じゃ!』
先生が突っ込み、クラスメイトが笑う。
俺は寝ていたようだ。
『秋、成績がいいとは言って授業で寝ないようにしろよ!』
「はい、すみませんでした」
と言いつつも何か違和感を感じていた。
(何かさっき小学生の時の夢を見たなぁ、、何かうれしかった記憶があるけど、、気のせいか、、。)
授業が終わった。
尿意を催したのでトイレに行く。
そのあとからいつもいじってくる三人組がやって来る。
俺が小学生の時漏らしたことを知っている厄介な奴らだ。
このまま行けばいじられるのは目に見えている。
だが、、、限界だ。
意を決してトイレに入りそのまま小便器の前に立つ。
いじられるのかと思い身構えていたが特に何も言われなかった。
俺は拍子抜けした。
安堵するのと同時にさっき感じた違和感がまたこみあげてきた。
(何かがおかしい、、もしかしてあの夢が原因か?いや、まあ助かるけども、、)
学校が終わり家に帰る。
勉強もほどほどにして寝る。
どこかまた夢を見るのを期待しながら、、。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
完全に眠りの中に入っていった俺の横に白髪の老人が立っている。
杖とローブを持ちまるで魔術師のような恰好をしている。
誰だろう?と思ったが確認するのも面倒くさいので寝ていた。
その老人はやがて音もなく闇夜に消えていった、、、。
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