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公爵様とナイチンゲール
ただいま、私の可愛いナイチンゲール…。
いい子にしてた?
君のために、喉にいい蜂蜜とハーブティーを買ってきたよ。
ん?街に行ってみたいの?
だめだめ…。君は容姿も歌声も美しい歌姫だから、この国の皇太子や隣国の王族がぜひ妃にと狙っていて、街へ行ったら攫われてしまうよ。
攫われたら最後、大きな鳥籠に入れられて自由を奪われ、君はの声が枯れるまで歌わされるだろうね。
私の庇護下にいれば、街へは行かせてあげられないけれどある程度のことは自由だ。
賢い君なら、どちらを選べばいいのか…わかるよね?
そうそう、君にもう一つプレゼントがあるんだ。
コレ、君に似合うと思って買ってきたチョーカー。付けてあげるね。
ふふ、やっぱりよく似合う。
あ、言い忘れたけどこのチョーカー…隷属の首輪なんだ。
私以外、外すことができないから君が外そうとしても無駄だよ。
大丈夫、今まで通り無理には歌わせないしある程度の自由は保証するから安心して。
首輪を使うのは夜だけだよ。
ああ…夜が楽しみだ。
お読みいただきありがとうございました。