第7話 買い物に行こう5
ショッピングモールを出てから10分ほど走ったところにあるスーパーに到着した。
「さぁスーパーに着いたぞ」
「うん」
2人を車から降ろし3人揃って店内に入る。
いつもは買いだめせずにその時食べる分だけの食材を買うのでカートは使わない浩一だったが、今日は3人分になる為カートにカゴを置く。
まずはメインになる食材を探しに店の精肉コーナーへ向かう。
2人も後をついてくるが気になるものがあるのか、少し足を止め、浩一から離れていることを気付くと小走りで追い付いて来るということをしていた。
ショッピングモールでもそうだったのだが、初めて見る物ばっかりだろうから興味が引かれるのは当然かと感じる。
そしてその2人の動きが何とも微笑ましく見えた浩一だった。
「肉って言われたけど、唐揚げがいいかな?鶏肉も安いし。唐揚げ粉使えば簡単だしな。ついでにタルタルソースも作るか。卵、マヨネーズ、玉ねぎはあったからパセリとピクルスがいるなー」
浩一は、もも肉と薬研軟骨、別の棚へ移動して唐揚げ粉、ピクルス、パセリをカゴへ入れていく。
「メインの食材はこれでOK。2人はなんか欲しい物あるか?」
「コーイチ、デザートはあるか?」
「あたしもデザートがいいな」
「さっきもクレープ食べてたけど2人とも甘いの好きなんだな。うーん、アイスがいいんじゃないか?冷たいデザートなんだけど」
「冷たいデザートか。クレープもそうだがあっちの世界ではないものだな」
「OK。ならアイスに決定な」
そう言ってアイスのコーナーへ3人で向かう。
とりあえず最初なので無難な物にする事にした浩一は、ファミリーサイズのバニラを選ぶ。
最後にレジへ向かうまでに追加でチョコレートソースも合わせカゴに入れた。
「これで今日の買い物は、終わりだな。ベッドも届く時間もあるし、アイスも溶けないうちにさっさと帰ろう」
最後、車に乗る時どちらが助手席に乗るか少し揉めたが、乗ってる時間が少ないサンドラが乗るということで決着がついた。
結局、ほぼ1日がかりの買い物を終えた浩一は家路に向かって車を走らせた。
途中、赤信号で止まった時に横を見ると2人とも可愛らしい寝息を立てていた。
それを見た浩一は、2人を起こさない様に気をつけて
運転をして駐車場へ入って行った。