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もう1つのプロローグ



なかなか書くのが難しい。







~~母side~~



牢番の一瞬の隙をつき魔法で気絶させ、鍵を奪い、アルと一緒に脱獄し、城の外までなんとか逃げ出した。

城下町まで走り、馬車の荷物置き場に身を潜め、国境にある「魔の森」に入った。危険な場所だが、逃げるためにはこれしか道はない。



しかし、軍達の追っ手が来た。



(当たり前よね…………あの人にとって、私とアルテシアはいては困る存在だもの…………)



アルの手を繋ぎ懸命に雨降る夜の森を走る。

何度か転びながら、それでも立ち上がり懸命に走る。



走り続け、走り続け、もうすぐそこまで軍達が来た。



もともと、牢番から受けた傷やまともな食事を貰えなかったので、体力も落ち、痛みと空腹でまともに動けないからすぐに追い付かれるのは当たり前だった。



(せめて、アル………あなただけでも…………)



そう思い、アルの隠れられる場所を探す。



アルをそこに隠すとき、アルは気付いていたみたいだった。

私があなたのために、死ぬ覚悟をしていることを。



アルの泣き出しそうな顔を後にし、私は駆け出した。

わざと痕跡が残るように木の枝を折ったり、足跡が残りやすい泥の上を走ったりし、私を追いかけるように仕向けた。



そして、見つかった。



背中を斬られ、激痛が走る。

そのまま地面に座り込み、下を向いた。

血溜まりが出来る。



(どうか…………アル、あなただけでも生きてね…………)



そうして、死を受け入れたとき、雷鳴が響き渡った。まるで、「まだ死ぬな!」と言われているみたいに。

雷鳴に混ざって、愛しの、我が子の声が聴こえた。



そんなはずはない!

そう思い、顔をバッとあげる。

目線の先には、アルがいた。

泣き出しそうな顔。



あぁ、私は、なんて酷い母親なのだろう。

アルに、いいえアルテシアに何も与えられなかった。

綺麗で暖かな服も、美味しいご飯も、母親としての愛情も……………そして、今、アルテシアを一人にしようとしている。私の死を、アルテシアに見せてしまう。



だから、せめて母親としての「言葉」だけはしっかり伝えたい。

これが今、私にできる最後のことだから。



こんな母親でごめんなさい。生きて幸せになってね。いつまでもずっと、あなたを愛してる。



声を出さずに、口だけを動かしてこれを簡略化して伝えた。

アルには伝わったみたいだった。

私はそのことに満足して、微笑んだ。



(最後に、あなたに母親としての言葉を残せてよかった…………)



そして、意識がとんだ。














~~とある1人の軍side~~



牢番からの緊急連絡で、エリザベス元王女と、その息子アルテシアが脱獄したと報告を受け、すぐさま捕獲部隊が結成された。

捕獲とは言っているが、名前だけで目的は殺害。



忌み子を産んだとして、牢獄に入れられていたが、脱獄するとは…………少なくとも、牢でおとなしくしていれば殺されずに済んだはずだ。

逃げたって、どうせ瀕死に近い状態なんだから逃げきれないだろうに…………

まぁ、過ぎたことを考えても仕方ない、捕獲部隊に編成されたからには、仕事はしっかりこなさないとな。





あいつら、「魔の森」まで逃げ込みやがった。

魔の森は国境にある森で、魔物が多く、強さもあることから普段は人は入らない秘境だ。

魔物に見つかって殺されるなんてまっぴらごめんだね。とっとと任務を遂行する。






母親を見つけて、首をはねた。

あとは、3歳の子供一人。

そう思ったらすぐそばで泣き叫ぶ子供がいた。

「ああああああああああああ!!!!!!!」って叫ぶからすぐにわかった。

馬鹿だなぁ…………母親がどこかに隠れさせたんだろうけど、出てきちゃったら母親の努力も水の泡だろうに。

まぁ、いい。殺ーーーーー

ーーーーーーーあれ?俺なんで空を飛んでるんだ?腹痛ぇし…………あれ?よくみたら周りの軍の奴等も空を飛んでる。

あれ?今度は地面に倒れてて、なんか身体中すごく痛い。

どういうこと?

あれ?俺剣はどうしたっけ?

…………あれ、何で子供が俺の剣を持ってるんだ?

何で、あんなに早く動けるんだ?

何で、あんなに力があるんだ?

何で、周りの軍達は、あんな子供に殺されていくんだ?






ザリッと音がして、軍の1人は音がした方向を見上げる。

剣を降り下ろそうという体勢で、子供がすぐそばにいた。



そして、子供は剣を降り下ろした。



とある1人の軍は、何が起きたのかもわからないまま、その人生を閉じた。









今さらですけど、武力軍は名前が武力軍とあるだけで、格好は騎士そのままです。





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