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はーい

作者: 雪つむじ

僕には父と母がいる


父は母に殺されて

母は僕に殺されて

僕は父に殺される


そんな行き先の決まった閉鎖した世界に住んでいる


閉鎖した世界とは

閉じた世界の事で

閉じた世界というのは

開かれていない世界ということで

開かれていない世界ということは

各々が生活する最小単位である家族ということ


父という存在は

往々にして母という存在によって否定され

母という存在は

往々にして僕という存在によって否定され

僕という存在は

往々にして父という存在によって否定される


これは堂々巡りでも

三竦みでもなく


恐らく閉じ切った世界の中で幾度となく繰り返されてきて

いつまでも続けられていく儀式のようなもの


僕が

僕×僕になったら

この式は破綻する


だから世界は

破綻させようとなんとか成長の式を描き上げる


許容しろ


破綻の答えは簡単


そして

許容しないことは

破綻の逃れることは

否定されることは

即ち死を意味する


父は死に

母は死に

僕は死ぬ


始めたのは

父か

母か

僕か


父と

母と

僕は


どのタイミングで迷いを生じることができるのか

いつ迷ったのか


迷わなかったのか


最初に手を挙げたのは誰か

永遠の課題だよね。


ありがとうございました。

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