その4オトモ
「いぬ!?」
メルとももの腐ったものを見るような視線がアオを襲う
「い、いやべつにービビッてたわけじゃないし ちょっと警戒しただけだし」
「じー」
そんな目で見るなー
心が叫びたがっている
「そんなことはいいわ!」
「アオ捕まえなさいあの犬を、逃がしたら屋根裏部屋の掃除も増やすわよ」
「ってなんでだよ」
メルに急かされ犬を捕まえにかかる
アオは犬を追いかける 犬は逃げる アオは追いかける………
「はぁはぁ もう無理だ」
アオの額からは大量の汗が滝のように流れ出しその場に膝まずく
アオは記憶はないものの体育会系じゃ無かったのだと悟った
「あなた使えないわね」
「ワオー!!」
犬の悲鳴のような鳴き声が聞こえる
その鳴き声のする方に向かっていくと
犬は今にも崩れそうな崖の出っ張りにかろうじている、少し動けば足を滑らせ落ちていきそうだ
「何であんなところに おい犬 大丈夫か待ってろ今助けに行くぞ」
アオは犬を助けに行こうと崖を下りようとする
「あなたバカなのあなたまで崖から落ちるわよ」
「だったらどうするんだよ」
「そうだリザさっきみたいに飛んで犬を助けてやってくれ」
「あんまりリザに無茶させないで私に任せて」
メルはそういうと肩からリザをおろし
手をかざす、するとメルの体は浮き上がる
これまたちょうどいい高さだ
パンツがスカートの隙間から見え隠れする
やはり純白な白だ美少女はそうでなくっちゃ
何て思っていると
「イタ! この足に来る鋭い衝撃は!」
リザの鋭い牙がアオの足首に突き刺さる
「リザ噛むなよ」 痛いよマジで
メルはそのまま犬の方へと飛んでいく
「ワンちゃん大丈夫よ今助けるから」
メルは犬を抱きかかえて戻ってくる
どうやら犬は前足をケガしている様子だ
「あなたケガしてるじゃない」
メルはケガをしている犬の前足に手をかざし傷を一瞬で治してしまった
さっきの顔面スライディングの鼻の傷も治してほしいものだ
メルはすごい力を持っているのだと確信する
メルが何やら悩んでいる様子だ
「どうしたんだメル」
「この子に名前をつけようと思ってるんだけど」
手を組み悩むメル
メルのネーミングセンスのなさはアオが体験済みだある
アオも犬をまじまじと見ると
「ぐるるる」
すごく威嚇してくる
どうやらアオは嫌われてしまたようだ
「よし決めたはこの子は犬のお母さんよ」
「私と一緒に鬼退治にいてくれるかしら」
(レディーの頼みなら仕方がないな、おっとそこのブラックキャットのお姉さん僕が仲間になるからにはもう安心さ)
リザは無視をかましメルの肩に乗る
(そのツンとしたところも可愛いよ)
「ワン」犬のお母さんは格好つけて返事した
「今のはOKなのか?」
「あとは猿とキジをお供にするわ!」
メルは張り切っている
そんなこんなで犬のお母さんがお供になった
あー とてもお腹がすいたな朝食を食べそこね昼ももうかなりすぎたであろうか
こんなこと言ったらメルに怒られるだろうな
そう思いつつもお腹は正直なものだ
やばいお腹が鳴る
「ぐるるー」
アオより先にももの大きなお腹の音が響く
ナイスもも 心でグッジョブする
「ももくんお腹すいなんだね」
「そうねお昼も何も食べてないしね」
「よし、犬のお母さんマツタケを取ってきて」
「ワン」
(レディの頼みだ人肌脱ぎますか見ててね愛しのブラックキャトちゃん)リザにウインクをかますもリザは無視
「お、どうやら見つけて来たみたいだな」
犬のお母さんに近づこうとするアオに鋭い視線で睨みつけメルの元へと駆け寄る
(見てるかい愛しのブラックキャットちゃん)リザにウィンクするもリザは無視をかます
「さすが犬のお母さん」
「でもさすがに生じゃ食べれないだろ」
メルがパッチと指を鳴らすと人差し指から炎が現れる
何と便利な力だ
焼きマツタケを食べて休憩していると
またしても草むらから気配がする
やばい鬼に見つかったか
アオは心拍数は上がる
猿が倒れる
そっちかー
「どうしたのおさるさん」
メルが駆け寄る
猿はメルの持つマツタケを見て喉を鳴らしものほしそうな目でメルを見つめる
「鬼退治についてきてくれるならあげるわ」
メルはにっこりと微笑む
こうして猿が仲間になった
ちなみにだが猿の名前はパン・クンソクである
まあこの調子でキジもでるのだろううなと思いつつもあたりは暗くなりはじめ日は沈む
少し歩いていくと小さな洞窟が見えて来た今日はここで野宿をする頃にした
メルの力のおかげで焚き木もでき夜の寒さもしのげそうだ
ももが突然涙をこぼし始めた
「もしもおねえちゃんがいなくなっちゃったらどうしよお」
不安と悲しみの感情がももの心を巡る
「大丈夫よ」「大丈夫」
メルがももをぎゅっと抱きしめ頭をなぜる
ももはメルの胸に顔をうずくめ落ち着いたのかそのまま眠ってしまう
このエロガキ内心そう思うが
いつもと違う大人っぽくも優しいメルの表情に見とれてしまう
「あなたももう寝なさい」
「お、おう」
いつもわがままでめちゃくちゃだけど犬や猿を助けたりなんだかんだですごく優しい奴だな
オレに対しては………思い出すとなんか腹が立ってきたしもう寝よう
真夜中ふと目を覚ますメルの姿はなくアオは外に出る
夜空は星は煌めき月明りがぼんやりと風景を照らす
メルが夜空を見上げているのが見える
アオはメルに近寄る
「アオ、願いはかなって欲しいもの?」
「そりゃそうだと思うけど」
「でもその願いは私欲に満ちたものでも?」
「難しいことはわからないけど 誰かを困らせる願いはだめじゃないかな」
「そうね」
「もう寝ましょ明日は早いからね」
メルの表情は少し切なげだった
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