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world.34

 ダンジョンの入り口に着くまでモンスターに襲われずに着くことができた。ここのダンジョンに着くまでに通った道は正道と言われる魔物が近づきにくくなる結界がはってあるらしい。一定以上の強さがある魔物には効果がないみたいですが。

 ボクが連れてきてもらったこのダンジョンは適正レベル15くらいだそうです。この数値は攻略組が出しているらしく、全く攻略組さまさまです。

「.....ボク1なんだけど」

「大丈夫大丈夫。俺たちがいるから」

「いざっていうときは俺が守るっす!」

 言ってることは多分一緒だと思うけどカルトの方がカッコ良い。言い方ひとつで印象って変わるんですねぇ。





 入り口付近は土だったのですが、ダンジョンの内部へ入ると石作りに変わりました。

 ダンジョンは迷路のようになっているようですがダンジョン内の地図があるので問題ないみたいです。これまたマッピングしたのは攻略組。攻略組大活躍です。

 ここに出現する魔物は、基本的にゴブリンとコボルトのみ。ゴブリンは3.4匹で、コボルトは8匹くらいの群れで固まっているようで、ゴブリンにしろコボルトにしろ群れの数が増えるほど厄介になる。

 ちなみにクエはダンジョンに入る前に帰還しました。クエ達がつけていた銀の首飾りに触れて魔力を供給するとギルドホームまでワープするみたいです。便利ぃ。


「むむっ...そこ曲がったらゴブリンいるよ」

「了解っす」

「1度ナーシャはみててくれ」

「わかった」

「それなら俺のかっこいいところみせるっすよ!」


 みっこさんは斥候の役割のようです。せわしなく猫耳をピコピコさせています。耳がレーダーにでもなっているのですかね。

 それとカルトは意外とお調子者なのかもしれない。カルトをみるマリナさんの目が冷たい。




 曲がり角を曲がったらいました。ゴブリンです。3匹いますね。


「「「ギギィィイ!」」」


 異口同音にこちらを向き叫ぶゴブリン。ゴブリンは黄緑色の肌で、粗末な衣服をみにまとっており、棍棒を持っていますね。

 ...そうだゴブリンに鑑定してみましょう。


 ゴブリンLv.2

 状態:戦闘態勢


 ゴブリンLv.4

 状態:戦闘態勢


 ゴブリンLv.?

 状態:?


 うーん...?左右にいるゴブリンは見えますが、真ん中のゴブリンは見えませんね。この群れのリーダーなのでしょうか。レベル差があると見えなくなるようです。


「いくっすよーえんごよろしくっす!」

「「了解」」

「...ディフェンスアップ」


 マリナさんの援護魔法を受け、カルトがゴブリンに近づいて行く。ゴブリン達は近づいてくるカルトに目標に定めたようで突撃してくる。

 ゴブリンの振るう棍棒を盾を巧みに使用し、受け流している。


「ギギギ!」

「足元がお留守っすよ!」


 Lv.2とLv.4のゴブリンが大きく振りかぶったすきに、3匹目のゴブリンの棍棒が接触する寸前でしゃがみ魔物のおろそかになっていた足を払い、盾に乗せ、力で持ち上げるのではなく相手の勢いを殺さずに投げに繋げ、ポーンとこちらに放り投げた後に残ったゴブリンの攻撃も軽く受け流していた。


「ギィ!?」

「お二人さんそいつよろっす」


 みっこさんとヒューガもタイミングを合わせて距離を詰めていた。

 ヒューガが空中で袈裟懸けに切り、みっこさんが目と心臓に短剣を突きつけ、辺りに緑色の血が散乱した。

「ギ...ギィ......」

みっこさんの攻撃が致命傷となったようで最後に悲壮な声を上げたあと絶命し動かなくなった。


「ギググギ!」

「グゲェゲェ!」


 同じような声が聞こえたのでカルトさんの方を見るとゴブリン既に倒し終わっていた。カルトさんは片方のゴブリンに槍を突き刺し、もう片方のゴブリンは壁に叩きつけて倒していた。

 突き刺されたゴブリンの周りには血が水溜りになっていたり...なかなかショッキングな光景ですね...。


 〈ただいまの戦闘で18EXP獲得しました〉


 視界の端っこに5秒くらい表示されました。どうやら戦闘が終わるとお知らせしてくれるみたい。

 カルトさんがナイフを抜きゴブリンに触れるとゴブリンから光の粒子がでて血溜まりごとゴブリンが消えました。

 死体があった場所には銅貨と小さな牙が残されました。これが解体かな...?かべにおしつけられ死んだゴブリンとみっこさんが殺したゴブリンもナイフを当てられると光の粒子になり後には銅貨と牙が残されました。


「やっぱゴブリンは弱いからドロップもしょぼいっすね」

「まあそうだな。魔物を倒した後ナイフを体の何処かに触れさせると解体されるから覚えておけよ〜」

「うん」

「次は一匹残してナーシャちゃん戦ってみる?まだ危ないかな」

「うーん一匹くらいなら大丈夫じゃないかな」

「頑張ります」




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