world.33
「それじゃあ出発するぞー。女の子はクエ乗ってきてくれー。俺らは走るぞカルト」
「おっけーっす」
えーとボクはどちらに入るのかな...?
「ヒューガ...ボクは?」
「は?お前女だし体力0じゃん。素直に鳥のれよー」
「そうそう。走るのは俺らに任せるっす!ついでに体力作りにもなるっすから」
ん...んー。体力ないのは認めるしクエに乗れるのは嬉しい。けど女だからって...元々男だし...でも体力ないけども...ぬ、ぬうう。...まぁヒューガなりに気遣ってくれているのかな?一応お礼は言っときますか...。
「じゃあお言葉に甘えて乗らしてもらおうかな。ありがとうね」
「んー...どういたしまして。じゃあ出発するぞ」
「あ、ちょっとまって」
「ん?トイレか?」
「鳥の乗り方わからない...」
「あーそうか。すまないけどみっこさん後ろに乗せてやってくれないか?ナーシャちんまいから二人乗り大丈夫そうだし」
「いいよぉ〜。じゃあナーシャちゃんはダンジョンから帰ってきたら乗り方私が手取り足取り腰取り一から十まで教えてあげる!」
みっこさんがえっへん!とばかりに胸をそらした。
まあそれは置いといてなにか不吉な単語が聞こえたような...
「乗るのに1ヶ月くらいかかったくせに」
「そ、そういう事は内緒にしてくれるものでしょー!」
なかいいですね。
「で、鳥さんは何処にいるの?」
「ああ、この建物の裏手で飼ってるから連れてくるからちょっと外でまってて」
そう言い残し先に飛び出して行った。
みんなもゾロゾロ外にでて行き出したのでボクも着いて行きましょう。
外に出るとヒューガと鳥さんが3匹座り込んで待っていました。準備早いですね。そんなことよりその鳥もふもふそう!
「チョ○ボだぁぁぁぁぁあ!」
チョ○ボことクエは凄くもふもふで狐達とは違う気持ちよさでたまりません!もふもふ!もふもふもふもふー!
「おいナーシャ?」
「チョ○ボもふもふー!」
「おい!」
「もふもふもふもふー!」
「...だめだこいつ聞こえてないわ。みっこさんこのまま乗せて連れてこう」
「らじゃー」
「もふもふ...えへへっ」
いやぁこの鳥さん凄く気持ちいいです...何故か地面が揺れている気がしますが
△▼△▼△▼△▼△▼
はあああああー。凄くもふもふですぅ〜。
...ん!?ふと周りを見渡すとクエに乗って移動してました。現在草原の真っ只中。んんー?いつの間にか乗ってたようです。
そしてギョッとしたのはヒューガとカルトさんが鳥さんに並走していること。
「あ、帰ってきた」
「へ?」
「いやーずっとうわ言のようにもふもふもふもふ言ってたからサ」
「あーごめんなさい」
「そんなことどーでもいいけどもうすぐつくぞ」
「一時間くらいもふもふ言ってたっす」
...これは迷惑をかけましたね。
どうでもいい話ですけどクエが歩くたびに揺れるんですよ。胸が。そりゃもうたぷんたぷんと。そのせいで余計揺れている感覚が...ウプッ。
次から初級ダンジョン攻略です




