world.32
「はいナーシャちゃんケーキ」
「ありがとー」
みっこさんに切り分けてもらったケーキをとりあえず一口パクリ。あ、あまぁー!
「美味しい!」
「そお?お口にあってよかったわぁ」
美味い...美味すぎる!ふわふわのスポンジにしっとりとしたクリームが塗ってありその間に苺を沢山挟んでおり...とりあえず美味甘!
もぐもぐもぐもぐ...
...ん?よく見たら知らない人が2人ほど増えその人達もケーキを食べ舌鼓をうっている。新しくギルメンかな?
「ふーは!ほほひははひあはらひいひふへふ?」
「......なにいってるかわかんねえ。口の中のモンのみこんでから喋れ」
むぅ...この甘みを飲み込むのは少し惜しいが喋れないので飲み込みましょう。
「えーと、その人達新しいギルメン?」
「ああ、忘れてたわ。うんそうだよ新しく入った奴らだ。とりあえず簡単に自己紹介しあったらどうだ?名前と使ってる武器とかさ」
ふむ...それもそうだねえ。自己紹介しますか
「こんにちわナーシャです。一応使える武器は鎌です。よろしくお願いします」
「こんちわっす!聖騎士やってるカルトっす。武器はロングランスっす。よろしくっす!」
「........マリナ。........よろしく」
「あ、こいつは人見知りが激しいやつなんすよ。ちなみにマリナは俺の姉ッス!...ところでナーシャちゃんは職業なにっすか?」
「あ、いえまだ職業にはついてませんね...」
カルトさんは金属光沢のある全身鎧を着込んであり、とても大柄。そしてそこそこイケメーン。2mぐらいありそうな男がちまちまフォークでケーキを食べている姿は凄くシュールっす!
女性は大人しそうな人で凄く美人。どうやらマリナさんはカルトの姉のようです。
あ、ちなみに他の人達はダンジョンに潜っていたりしてこの場にいないらしい。
ところで職業は何処でなればいいのだろうか。
「ねぇヒューガ。ヒューガは何処で職業についたの?」
「ん?今から向かおうとしているダンジョンの最下層に職水晶があるからそこで職業につけるぞ」
「あ、そうなの?連れてって欲しいなぁ」
「おっけー。俺だけでも多分行けるけど他に来てくれる人いないか?」
「あ、自分暇なんでいいっすよ」
「.....私も」
「ナーシャちゃんのためなら何処でも行くよぉ〜」
「んじゃ五人でいくかぁ。ナーシャは確か回復魔法持ってたよな?」
「...うん。あるよ」
「んじゃ後ろから回復魔法使ってくれるか?ウチのギルド回復持ちいなくてさ。ついでにスキルレベル上げにもなるし」
「ん...わかった」
ふふふー。ダンジョンですかぁ少しワクワクするねえ!職業なにになっろうっかなぁ〜?




