world.31
「ほら着いたぞ。月光のギルドホーム」
「あー......疲れたぁ」
ギルドホームはログハウスみたいな感じ。そこそこ大きいけど。20人くらいは住めそうな大きさですねえ。
「ここらへんはギルドホームが密集している地区なんだ。沢山土地が余っている地区で土地が安いからさ」
「ふーん...」
「ほらあっちの方みてみろ。同じようなギルドホームが沢山あるだろ?」
歩いてきた道の逆の方を見るとにも同じログハウスが見えるだけでも沢山立っているようです。他にもレンガ作りの物も少しあります。
...遠くの方を見ると小さめの城っぽいものが2、3個あるようですね。あれもギルドホームなのかな?
「ねえヒューガ向こうの方に見える城もギルドホーム?」
「ああーあれかぁ...あれはトップのギルドホームだよ。えーと確か【森羅】と【神狼】とあと【PUWO軍】」
「お金を貯めるとアレ買えるの?」
「金もいるけどクエストをして貢献ポイントを上げなきゃいけないけどな。一応買えるぞー」
「ふーん...」
ボクが知っている限りでは【森羅】と【神狼】は初耳だね。PUWO軍意外に上位ギルドなんだね...。
「どうでもいいけどさ、とりあえず...中入らないか?」
「あ、うん入るよ」
「あ、ちなみにギルドホームに入るには鍵登録したギルドカードがいるんだ。後でお前のも登録するから」
ギルドホームの扉の前でヒューガはスッと腰につけてた小物入れらしき物からギルドカードを取り出し扉に着いていた水晶とカードの水晶を触れさせる。そうすると風鈴のような心地良い音が響き扉がかってにスライドし、中に入れるようになる。
...自動ドアですか...ファンタジー感が台無しじゃないですかね。
「開けた奴が入るか3分たつとしまっちゃうからおまえからなかにどうぞ」
「ん...じゃあお邪魔します」
中に入ると灯りがなく真っ暗でした。後ろを振り返ると扉が閉まる瞬間で、閉じた瞬間真っ暗に。
「おーいヒューガ!どこにいるの?」
少し不安になり、ヒューガの名前を呼んだ瞬間光が点灯し、テーブルの上に何故か大きなケーキが置いてありそれを取り囲むようにギルドのみんなが立っていた。見知った人もいれば知らない人もいた。
「「「おかえりナーシャちゃん!」」」
「た、ただい...ま?」
状況がよみこめず右側から忍び寄る人物に気づかず、飛び着いてきてボクに絡みついてくる。すわ敵襲か!
「おかえりナーシャちゃん!いままでどこいってたのぉー?私寂しかったよぉー!」
なんだみっこさんか...
「ただいまみっこさん。昨日目が覚めたんだ」
「え...そうなの?」
そういいつつボクの髪の毛をナデナデしてくる。また子供扱いですか!?ちなみに狐sは既に安全な所からこちらをみている。むう!
「そうみたいなんだ。まだレベル1だから今からレベル上げに行こうと思っているんだが手伝ってくれないか?」
「いいよぉ?その前にケーキみんなで食べてからね」
ケーキ...こちらにきて甘い物を食べてなかったね!ちなみにボクは超甘党だ。じゅるり。
「はぁ...はぁ...ナーシャちゃんの髪いい匂い...クンクン」
「...?みっこさんなにかいいました?」
「いいえなにも?」
「しかし1時間くらい時間を潰してから帰ってきてって言われたからなにをしているかとおもったらケーキ焼いてたんだな。てかみっこさんいつまでくっついてるんですか」
「そうだよぉ。ナーシャちゃんには私が切り分けてあげるね!」
うーん...この人達は全然緊張感がないっていうか平常運転ですねえ。
み「ナーシャちゃんの髪の毛いい匂い...クンクン」(どさくさに紛れておっぱいモミモミ...




