world.26
ギルドの入り口は西部劇に出てきそうな両開きタイプの奴。大きさはサッカーのグラウンドくらいかな。ちなみに5階建て。でかいね。壁は白く塗り固められており太陽の光が反射してとても綺麗だ。地中海の建物のような雰囲気がでている。周りは中世っぽい物なのに少し浮いている感じもする。
......ちょっと入り辛いから狐コンビ召喚しておこう。あのもふもふに癒されながらなら全然余裕デェス!
入り口で立ち止まると邪魔になりそうなので少し離れまして。
「召喚ふーちゃん。くろちゃん」
地面に小さな魔法陣が浮かび上がりそこからぽわっともふもふちゃんが2匹でてくる。きゅいきゅいいっちゃって...ああもう!可愛いなぁ!とりあえず撫でとこう。しゃがみこんでわしゃわしゃ。毛並みはふわふわぁのもふもふぅー。
贅沢を言うとこの子達がなにをいっているかしりたい。そんなスキルありませんかねぇ。
「おはようくろちゃんさーちゃん。今からギルドに行くんだけど、着いて来てくれる?」
『きゅいきゅい』
『きゅー』
手を二匹の前に差し出すとてちてちとよって来てボクの掌に両手を乗っけて来たので肯定ですよね?二人を抱き上げようとしたけど胸が邪魔で胸の前で抱えられません。ぐぬぅ!仕方ないのでくろちゃんは胸元に、ふーちゃんは頭に乗っけておきましょうね。ふわふわもふもふ幸せー。
ところで胸がほんと邪魔ですな!走るときバランス取りにくいし腕組みずらいし!誰だよ胸には夢が詰まっているっていったバカは!詰まっているのは脂肪だよ!
『きゅー!』
ふーちゃんに頭をバシバシされて目的を思い出しました。そうですギルドですよ。意を決して中に入りましょう。
中に入ると右手側にいろいろなカウンター。左側にはフードコートみたいな場所があり、フードコートには20人くらいの人がいました。皆美味しそうな料理を食べています。...じゅるり。......さっき食べたのにもうお腹減ったカモ。
とりあえず先にギルドに登録してしまいましょうかね。
...あの優しそうなお姉さんにしよっと。
「すみませーん」
「はぁーい...あらっ?可愛らしいお嬢ちゃんねぇ。堕天族の子?ギルドの登録に来たのかな?」
「はい。お願い出来ますか?」
「うん大丈夫だよー。それじゃあとりあえずこの書類にとりあえず、お名前と、出身地...えーと生まれた国と...あ、そうだ親からの承諾書...えーと冒険者になってもいいよって証明できるものあるかな?」
ふむ...子供にもわかりそうな言葉に置き換えてくれるお姉さんgoodデェス。
承諾書ってこの推薦状でもいいのかな?
「えーと承諾書ってこれでも大丈夫ですか?」
ポシェットから推薦状を取り出してお姉さんに手渡す。
「んー...ちょっと確認するからちょっとまってねぇ」
「はーい」
推薦状は3枚組になっており、一枚めくるたびにお姉さんの顔色が悪くなっていく。あばばば!どうしよう。
「あの...お姉さん大丈夫ですか?」
「うん大丈夫だよ!お姉さん元気モリモリ!ギルド長さんにも確認してもらわないといけないからちょっと着いて来てくれるかな?」
「うん」
ギルド長でてくるってどういうことよ




