world.23
「お嬢様。よく聞いてください」
「はい」
「ころされます」
「...え?」
ちょっと話がわからないです、はい。
「お嬢様に難しいかもしれませんが、我々の国の女王がお嬢様の魔力と加護に妬んで処刑される可能性が高いです。加護が4つもあることもそうですが、神祖龍の加護がヤバイです。ゲロマズです」
「えっ。なにそれ女王さま怖い!法律ないの?」
「女王が法律なんです!だから、お父様の所に行きましょう!冒険者ギルドに入って別の国に逃げるんです」
まあ、死にたくないですし逃げるのもわかりますよ女王さま怖い。ご飯美味かったなぁ。
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「公爵さま!失礼いたしまぁぁぁす!」
僕を脇に抱えてお父様の私室の扉を蹴破るメイドさん。...メイドってもっと大人しいイメージがあったんですが。
「な、何事かね!?敵襲かね!?」
「公爵さま!大変です!お嬢様が!」
「なに!ナーシャがどうした!そんなとこに突っ立ってないで早く言うのだ!!」
「はい!お嬢様の魔力と加護がですね...(ゴニョゴニョ)」
「えっ...それマジ?」
「マジです」
「それはまずい!ヤバイヤバイ!今すぐ行動に移さないとーー
...貴方達テンション高いっすね。
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この王国の女王から逃げるには冒険者ギルドに加入することが最善とのこと。この国の隣にある帝国の魔王に求婚されていて、もしかしたら帝国を動かせるかもしれない。国のトップがそんなんでいいのかね...。冒険者ギルドの本拠地はセントラルだって。みんないるかなぁー。お父様が推薦状を書いてくれるらしい。
冒険者ギルドは世界中のほとんどの国に認められ独立している組織だから気分とかで殺したりしたら経済制裁とかされるみたい。こんなのをしてもらうにはソコソコのランクにはならないといけないけど
こっそり殺したり出来る気がしないでもないけど、強くなればいいので。晩成ェ...。
冒険者ギルドは最低はG。最高はSSS。Sで人外の強さらしい。SSSに到達した人は1人だけ。
そのランクのクエストを30回クリアすると昇級でき、ランクが足りないと受けれない物もある。
とりあえずお父様に聞いたことはこんな物。喋っているうちにだんだん青ざめていって今は顔面蒼白。色変わりすぎでしょう。まだこんな事考えれてるってことは案外よゆう?たまにナーシャがぁぁあうわぁぁあとか叫んでた。ギャン泣き。
「ナーシャ!ナーシャ!これとかそれとか、持って行きなさい」
お父様に渡された物は以下の物。
地獄鎌”風月”
なんとかアビリティで軽々持てる。ただ常に少しづつ魔力を供給する必要があるみたい。
マジックアイテムのポシェット。
内容量はLv×Lv+24入る。いまはレベル1なので25個ですね。やっぱこれでしょう。
お金が入った小さな麻袋。
これもマジックアイテムのようですが、とりあえずポシェットに入れておきましょう。あ、風月も中に入りましたよ。さすがマジックアイテム。
なにかの卵
なにかの卵。とりあえず持って行けと言われたのでポシェットに入れときます。4個も...。
公爵の推薦状
これがあるとDから始められるらしい。ありがとござまーす。
各種ポーション×99セット
ポーションはありがたいですね。17種類ありましたのでそれもポシェットに。ポーションなどはポシェットないで99個のくくりになるようです。お父様がバカみたいにじゃんじゃん持って来させてるけど入らないから。レベル1なので。
肌触りの良い大きな袋
どうやらこのなかにはいろんな料理するための道具などが入っているようです。
「ありがとうございます」
「辛くなったらいつでも戻ってきていいからね!」
「亡命まがいの事するのに戻ってきたらダメでは...」
「はうっ」
...
ウニプリン始めて食べたんですが美味しいですね。アレ




