world.22
部屋に入るとまず目に入ったのは六芒星の魔法陣がかきこまれた床。若干青い光がでていてなんか綺麗...。さすがファンタジー。
「ねえメイドさん。この部屋ってなに?」
「はい。この部屋はステータスに表示されない加護やコンシアルアビリティを鑑定する専用の部屋でございます」
「...コンシアルアビリティってなに?」
「まあステータスに表示されないアビリティと思っていただいてよろしいかと」
「ふーん。で、なにすればいいの?」
「この水晶を...あ!少々お待ちくださいませ」
メイドさんは隣の部屋に入っていきしばらくすると、メロン程の大きさの水晶のような玉を持ってきた。そしてそれを魔法陣の真ん中に置くと水晶が虹色に煌めきだした。
「綺麗...」
「でしょお?」
ドヤッとメイドさんがない胸をそらして少しふんぞりかえったような姿勢になった。ぷぷぷー。
「...あ、それでお嬢様にはこれでステータスの確認をしていただきます。この玉に手を翳していただければお嬢様の能力値がわかります」
「メニュー開いたらいいんじゃないの?」
「めにゅー?なんですか?それは」
ふーん。やっぱりメニュー見るって概念はないのか。
「んー。やっぱきにしないで」
「それではお嬢様。こちらの水晶に触れてくださいな」
「あい」
水晶に手を翳すと中に虹色の光が大きく揺らめきはじめた。5秒くらいたつと水晶の上にウインドウが出てきた。
ナーシャ・フィリアス・ヴァルヴァント
加護
神祖龍バハムート
神獣スレイプニル
虹水晶龍
カーバンクル
レベル:1
筋力:7
体力:6
耐性:24
敏捷:41
魔力:297
魔耐:71
運:31
ユニークアビリティ:
漆黒之翼
吸血之姫
月夜之瞳
幻獣召喚Lv.1
・おーちゃん(虹水晶龍)Lv.1
・すーちゃん(スレイプニル)Lv.1
・さらちゃん(サラマンダー)Lv.1
・ふーちゃん(フォース)Lv.1
・くろちゃん(スコトス)Lv.1
スキル
解体技術Lv.1 古代魔法Lv.1
火魔法Lv.1 水魔法Lv.1
木魔法Lv.1 土魔法Lv.1
光魔法Lv.1 闇魔法Lv.1
黒魔導Lv.1 暗黒魔法Lv.1
暗黒魔導Lv.1 治癒魔法Lv.1
飛行能力Lv.1 召喚の心得Lv.1
料理Lv.1 錬金術Lv.1
木工Lv.1 ガラス細工Lv.1
天文学Lv.1
神祖龍の加護 古代魔法の威力に+++補正。コンシアルアビリティ”晩成(特)”を付与
神獣の加護 魔力値に++補正。コンシアルアビリティ”マジックブースト”を付与
虹水晶龍の加護 コンシアルアビリティ”エーテル” ”死神”を付与。
聖獣の加護 カーバンクルの加護。運に+補正。
マジックブースト 魔力消費量増加。魔法威力+補正。
死神 地獄鎌を筋力値制限を無視して装備可能。
エーテル 魔力自然回復スピードがアップ(大)。筋力値上昇率減少。体力値上昇率大幅減少。
晩成(特) レベルアップまでの必要経験値10倍。
「なにこれイラネー!」
「お、お嬢様?」
思わず叫んじゃったよ大器晩成イラネー!ただでさえ必要経験値が種族補正で底上げされてるのに10倍ってやばくね?ゴミだよゴミ!勘弁しておくれよ!
「! な、なんという魔力!…それに加護が4つも…流石、お嬢様!」
「え、そう?」
「あ...でも...」
ちょっと泣き出しそうな顔でこちらをみてくる。...なに?なんなの!




