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world.15

ログインしました。昨日は用事でログイン出来なかったので、イベント開始まであと15分...か。自分新しく手に入れたスキルでも確認しておきましょうかね。


吸血之姫

吸血之姫発動中は肩から手の甲にかけて紅い線が浮き上がる。更に左目が紅色に変化し最大MPが一時的に3倍、魔力が5倍になる。持続時間は1時間。効果が切れた後6時間スキルが使えなくなる。


中二病様御用達スキルなんでしょうか。効果は凄いけどデメリットも大きいな...


ポーン。


<イベント開始まであと10分となりました。イベント会場に転送します。>


おっ初イベントですね。体に青い光がまとまり付き転送されていく。


--------------------------------------------------------


ふむ?着いた場所はただっぴろい白い場所でした。


『なんだ?バグか?』

『設定ミス?』

『お、おい!ログアウト出来ないぞ!』


ざわっ。1人のプレイヤーが発した言葉にみんなが騒ぎ出す。...え?ほら、メニューを開いて、画面の右上に表示されるログアウトボタンを…ええええ!?ないぞ!?ついでにGMコールも...。

周りのプレイヤーがざわざわと騒ぎ出す。イベントの一環なんだろうか?


部屋のあちらこちら大きいウィンドウがあった。むむむ...もう10分たつんですが全然イベントはじまらない。ウィンドウには(しばらくお待ちください)と、でてるだけ。周りのプレイヤー達が黙ってそれに注目していると、ウィンドウからこれといった特徴のない男の姿が映し出された。ネームは[カミサマダヨー☆]。ふざけてやがるな。


『約20万人のプレイヤーの諸君、君たちはこのPUWOの世界に取り込まれた。あ、ちなみに運営のミスではないぞ?』


...つまり故意にログアウトボタンを消したのかってこと...?えっ...?全く訳が分からない。周りには知らないプレイヤーだらけ。ヒューガ達は近くにはいないようだ。ぐぬぬぬ...メッセージもウィスパーも使えなくなっているようだ。なぜこんなことをするんだ?周りのプレイヤーたちからもふざけるな!だの、ログアウトさせろだの怒声や悲鳴が上がり始めた。


『ああ、大事なことを伝え忘れていたな。今まで通り死亡したらしにもどりするだけで死んだら現実の死にはならないから。だが痛覚は現実と同じ設定にしてある。ちなみに君たちを取り込んだこの世界、すなわちPUWOの世界では時間を10万倍にブーストし引き伸ばしてある。現実からの干渉はほぼないに等しい。この世界での一年は現実の1分にもみたないぞ。ゲームを攻略せずにここから出られるとは思わないことだ。ハハハハハハハ。』


な...なん...だと?


『このゲームの設定はモンスターのレベルなど一部を除いて昨日までの設計と同じだから安心したまぇぇえ!ハハハハハハハ!セントラルはPKが出来ないように。そこだけは安全にしておいてやったぞ。ただし1週間だけだが。』


プレイヤー達から上がる怒声や悲鳴を無視し、俺は今の状況を必死に理解しようとしていた。


『ああ、それとPKに成功したら24時間に一度殺害したプレイヤーのステータス1%を奪えるぞ。』


他人を殺すとステータスを奪える...PK行為に拍車をかけるんじゃないか...?


『教えることは以上だ。ああ、大事な事を言い忘れていた。プレイヤーの諸君のアイテムボックスに直接送ったテントを使うと安全に寝ることができるぞ。感謝したまえ。設置後使用したら消えてなくなるが。

ではこれより君達をセントラルの広場に転送する。セントラルについたら即行動した方がいい。モンスターは無限ではないから経験値を稼ぎたいなら早く行動した方がいいぞ。』


モンスターは有限...


「ふ、ふ、ふざけんな!」


他のプレイヤーの1人が叫んだ。

そうだそうだふざけんな!


『まぁ簡単に説明するとだな、実は俺カミサマダヨー。文句あるやつはこんなふうにつぶしちゃうからそのつもりで。」


「んがぁ!?ぐぎぎぎぎ...ぎゃぁぁあああ」

”パァーン”


ギャー!人が爆発した!肉塊が体にっ...お、おええっ

俺は耐え切れずにその場で嘔吐した。他のプレイヤーも何人か嘔吐したようだ。


『ああ、ちなみにレベルは1に戻るぞ。ステータスももちろん下がる。だがスキルや職業などはそのままだ。では君たちにとって現実となるPUWOの世界をたのしんでくれたまえ!』


このふざけた野郎の言葉を聞いた瞬間視界が白く染まった。ぐぅう...頭が痛い...意識がとうのく...。

新しい世界のはじまり...

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