高校生の初恋★
池田 姫乃 (いけだ ひめの)
《リアス学園》の高校1年生。
島谷 拓夢 (しまや たくむ)
姫乃同様《リアス学園》の高校1年生。
※《リアス学園》は高校・大学と一貫教育。
ガッツリ私立。全国的にも珍しい学校で受験倍率は3~3,5%かなりの進学校である。
このお話は、
主人公の姫乃と拓夢の初恋物語。
高校生という青春真っ盛りの時期、
まだ幼いこの二人は何を考え何を思うのか。
誰もが味わったことのあるであろう
少しすっぱくてほんのり甘いそんな物語。
こんにちは♪
私は池田 姫乃。
名門校との呼び声高いあの
《リアス学園》高等部に進学するため現在、中学生最後の冬。
必死に塾で勉強中です(汗)
その塾で同じクラスにいる
島谷くんって男子・・・
高校生になったらあんなことになるなんて、
勉強に必死な今の私には思いもよらなかった
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
おはようございます!!
今日は受験日・・・
朝から、お母さんが作ってくれた
カツサンドで勝つ!!
母:「いままで、あんなに頑張ってきたんだから絶対に受かるわよ!!」
そんなことを言われている間に
受験会場となるリアス学園に到着。
やはり、凄く緊張する。
私の頭の中には「不合格」という文字が渦巻いていた…。
1教科目は国語
私の得意分野だ♪ラッキーq(^-^q)
手応えはまぁまぁかな!
2教科目は算数
全然わからなかった…(泣)
不合格という文字が一層濃くなった気がした
3教科目は理科・社会どちらかの選択科目
私は、理科で受験!!!!
問題が凄く簡単で結構出来た♪
やっと、終わった‥‥
っああああ、疲れた!!
合否発表は明日。先生1日で大変だなぁ。
などとボンヤリ考えていた。
そして、絶対に落ちるんだろうなとも・・・
合否発表の日は普通の月曜日。
皆は休んで結果を見に行くらしいが
私は普通に学校に行った。
上宝中学校の生徒だった私は、火曜日に
上フェスと呼ばれる文化祭のようなものが
あるので、今日は下準備をする日だ。
授業は無いから受験の事を忘れられる。
正直、助かる、ありがとう(笑)
ちなみに、私の父と母は仕事で海外を行ったり来たりだからお金には困っていない(笑)
両親が仕事なので、
私はお婆ちゃんに育てられた。
だから、小学生一年生の頃から
携帯電話を持っている。
合否発表はお母さんが、見に行ってくれている。結果は、お母さんからメールが着ているだろう。結果を知りたくなくて今日は携帯を家に置いてきた。
こんな話をしている内にもう下校時間。
みんながパラパラと帰っていくのを横目で
眺めながら私も帰りの支度を始めた。
私の友達も今日が合否発表らしく、
今から見に行くと急いで帰っていった。
よし、私もそろそろ帰ろうかなと思った頃、
教室にいるのは、ほんの数人だった。
その数人にバイバイと言い残し、靴を履き替え学校を出た。
「さむっ!」
やっぱ、1月は寒いな。
EASTGIRLのコートと手袋をしているけど寒い
マフラーもしてくればよかったかなと笑いながら通学路を歩いていた。
今日はやけに家に着くのが早い気がした。
ドアを開け、お婆ちゃんに
ただいまーと叫び自分の部屋へ向かった。
よっこいしょと中学生だろ!と突っ込みたくなる言動を当たり前のようにしてエアコンをつけ、部屋着に着替える。
中学校の制服は三年近く着ているが
どうにも馴れない(苦笑)
只今、家に帰ってきてから30分。
目の前にある携帯を見れないでいた。